ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

行く川の流れは絶えずして、然も、元の水に非ず

2023年09月22日 | 時事ネタ関連

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行く川の流れは絶えずして、然も、元の水に非ず淀み
に浮かぶ泡沫は、且つ消え、且つ結びて、久しく留まりたる無し。世の中に在る、人とと、又斯く如し。(流れて行く川の流れは絶える事が無くて、其れでいて、其の水は刻々移り、元の水では無い。流れの淀んでいる所に浮かぶ水の泡は、一方で消えたかと思うと、一方では又出来て、何時其の儘の状態で存在している事は無い。此の様に生まれて来ている人と住まいも、又、同じ様な物で在る。
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鴨長明著し随筆集「方丈記」の、余りに有名な出出しだ。「表面的には全く変わらない様でも、実際に全く変わらない森羅万象は無い。」という“無常さ”を訴えた内容。

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「昨年の3倍『焼き肉店』倒産急増」(9月9日、日刊ゲンダイ

外食産業の「勝ち組」だった「焼き肉店」の倒産が急増している。帝国データバンクの調査によると、2023年の倒産件数は、8月に16件と、昨年の期間に比べて3倍に達し、過去10年間で最多のペースになっている。と言う。

テーブル吸気ダクトが備えられた焼き肉店は、「換気が良い=三密回避」のイメージが定着し、コロナで注目され、他人と接触しない「一人焼き肉」といった新たな形態もヒット。2020年8月には、検索
フリー・ワードで「焼き肉」が1位になった。居酒屋ワタミ」を筆頭に、異業種からの参入相次いだ。

ところが、帝国データバンクによると、「円安によって輸入牛肉の価格が高騰、電気・瓦斯代も上がり、更にアルバイト代といった人件費も上昇した、焼き肉店はコスト増に苦しめられている。」と言う。大手外食が参入した事で、価格競争も起きているそうだ。

外食ジャーナリスト中村芳平氏は、こう言う。「ワタミ等、大手の参入が相次いだ当時から、何れ焼き肉店の淘汰が始まると予想されていました。焼き肉店は当時から牛角叙々苑キング等、チェーン店が幾つも在り、個人店も多い。過当競争になる事は、業界関係者は判っていました。一見、焼き肉店は簡単に経営出来る様に見えますが、そう簡単では在りません。先ず、肉のカットが難しい。カットは業者に任せられても、美味しい垂れを作るのが、此れ又難しい。ワタミも相当、研究を重ねていましたね。付け焼き刃では、リピーターが付く味は出せません。更に、良質の肉を安く、安定的に入手する仕入れルートを整備するのも大変です。」。

コロナ禍前から経営していた焼き肉店は、2001年の「狂牛病」を乗り切ったも多く、兵相手に生き残るのは、大変なのだと言う。

外食産業は、タピオカ唐揚げ専門店、高級食パン・・・と、流行り廃りが激しい業界だ。此の先、どんな外食が流行るのか。

ブームは、続いても3~5年程度です。新規参入して儲けるなら、ブームの初期に始める必要が在ります。此れから何が流行るのか、外食業界は、未だ見極めが付かない状況です。インバウンド需要も在り、回転寿司とは違った、居酒屋寿司の様な店が流行るかも知れません。寿司職人が足りなくなっています。」。(中村芳平氏)

多くの店がコスト高に直撃されているが、美味しくて安い焼き肉店には、生き残って欲しい物だ。
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近年、飲食店を中心に閉店する店が目立っていたが、コロナ禍に加え、円安が止まらない事から、古くから親しまれていた様な店ですら、倒産しているケースが増えている。外食産業の勝ち組と言われた焼き肉店も又、例外では無かったという事だ。

バブル崩壊後も雨後の筍の様に開店が続き、「不況知らず。」という感じだったパチンコ業界。そんなパチンコ業界も、閉店が続く様になって久しい。「方丈記」の出出しでの如く、世の中は無常で在る。


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