ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

航空便分散

2023年10月19日 | 時事ネタ関連

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「御相撲さん満載 搭乗に『待った!!』 ~鹿児島国体 航空便分散珍事~」(10月18日付け東京新聞[朝刊])

鹿児島奄美大島で13~15日に開かれた国体の相撲競技巡り旅客機の重量規定に反する恐れが在るとして、日本航空(JAL)急遽臨時便を運航し、選手を分散して運ぶ珍事が在った。単に重過ぎて飛べないというだけの話でも無さそうだが、一体何が在ったのか。

吃驚した。『体重制限で乗れない。』と連絡が来たから。」。

奄美市教委国体推進室長の岩切貴人さん(49歳)は、こう振り返る。奄美大島で初めての国体が始まる前日の12日朝、大阪国際空港(伊丹空港)から現地入りする予定の選手団に電話で知らされたと言う。

選手と監督は定期便で羽田空港に移動し、其処から臨時便で奄美入り。岩切さんは、「夕方の審判・監督会議が心配だったが、何とか間に合い、スケジュールへの影響は無かった。寧ろ好角家への奄美のアピールになったかも知れない。」とほっとした様子だ。

奄美大島は「土俵の数が日本一の」とされ、130超の土俵が島内の集落に設けられている。地域の豊年祭では、子供から大人奉納相撲を行う。現在、大相撲には12人の力士が所属しており、明生大奄美の2人の関取が活躍している。

相撲・奄美に、突如降り掛かった珍事。JAL広報部によると、11日深夜に運航計画を作成した際、伊丹、羽田両空港発の便に国体の相撲関係者の予約が多い事が判明した。「全員が其の儘搭乗した場合、必要な燃料を搭載出来ない恐れが生じた。」と言う。機体は共に、小型機のボーイング737(165人乗り)だった。

奄美空港の滑走路は2,000程で、大型機の離着陸が難しく、機体変更では対応出来なかった。伊丹から乗る予定だった14人は羽田に移動し、羽田から乗る予定だった一部の選手も含め、計27人が奄美行きの臨時便に搭乗した。担当者は、「非常に珍しい事態。」と説明する。

今回のケースに付いて、アマチュア相撲を統括する日本相撲連盟も「此れ迄に聞いた事が無い。」と回答した。其れでは、国内外を巡業する大相撲の力士はどうか。日本相撲協会広報部は「移動に使うのは、主に観光バス。飛行機や新幹線で移動する事も在るが、臨時便が出た前例は無い。」と説明し、「基本的には巡業に参加する力士や親方行司等が纏まって移動するが、人数によっては班毎に分かれる。全員が同じ列車や飛行機に乗る訳では無く、同じ空間に一般客が居る事も在る。」と付け加えた。

JALによると、機体に搭載する燃料は飛行距離だけでは無く、天候によっても変わると言う。悪天候で在れば、上空待機の必要性が増すだ。通常、搭乗時の旅客の体重は測定しておらず、一般客なら1人当たり約70kg、スポーツ選手なら約120kgと試算している。更に、プロ・スポーツの場合、ウェブサイトや選手名鑑載っている体重を参考にするケースも在ると言う。

航空評論家杉江弘氏は、「此の方法しか無かったとはいえ、運航当日では無く、数日前に対応出来た事案だとも思える。準備不足と言えるかも知れない。」と前置きし、こう話した。

「総重量がオーヴァーしていれば、奄美空港の様な短い滑走路での安全な着陸は困難だ。一般論として、離陸時の滑走距離等に影響するし、離陸直前に後方の乗客が前方に移ったりすれば、異常発生の危険性も在る。臨時便の運航は、安全を重視した決定だ。」。
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「搭乗する前日に『体重制限で乗れません。』という連絡が来た。」というのは、余りにも御粗末な事では在るけれども、事情を知ると「仕方無かったんだろうな。」という気もする。

興味深いのは「搭乗時の旅客の体重を、一般客なら1人当たり約70kg、スポーツ選手なら約120kgと試算している。」という点。例えば日本のエレヴェーターの場合、社団法人日本エレベーター協会は「1人当たりの体重を65kgと設定している。」ので、一般人レヴェルに関しては「其れよりも5kg/人重く試算している。」訳だ。


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