ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「THE 有頂天ホテル」

2006年01月23日 | 映画関連
役所広司氏、西田敏行氏、津川雅彦氏、佐藤浩市氏、松たか子さん、篠原涼子さん、唐沢寿明氏にオダギリジョー氏、香取慎吾氏等々。個々で主役を張れる役者が大挙出演し、あの人気脚本家の三谷幸喜氏が脚本&監督を務め、尚且つ先週の観客動員数(興行通信社、1月15日付発表。)が1位というのでは、内容を期待するなという方が無理で在る。「カウントダウン・パーティー迄残り2時間となったホテルアパンティ。其処で働くホテルマンと、訳在りの客達を巡るドタバタ劇。」という作品、「THE 有頂天ホテル」を昨日鑑賞して来た。

ハッキリ言うと、見る前は一抹の不安を持っていた。三谷氏の代表作「古畑任三郎」は大好きなのだが、他に手掛けた作品、例えば「やっぱり猫が好き」や「振り返れば奴がいる」、「王様のレストラン」等は少しだけ見たが自分の趣味&嗜好に合わなかったからだ。「総理と呼ばないで」や「新選組!」等はまあまあ面白かったが、自分の中では三谷作品=当たりor外れの両極端。という評価。

さて、見終わっての評価になる訳だが、見なければ良かった。というのが正直な気持。中盤からは、「未だ終わらないのかなあ?」という事ばかり思い浮かべていた程。兎に角、全体を通して展開が冗長過ぎる。2時間強の作品だが、無駄な”贅肉”を削ぎ落として1時間30分程にした方が、余程内容的に引き立つ気がする。

そして何よりも、豪華なキャスティングがとなっている事。役者個々を見れば、素晴らしい演技力の方ばかりなのだが、個々のキャラが立ち過ぎていて、全体としての纏まりがなく、収拾が付かなくなっている印象を受けた。喩えるならば、”大衆受けするカレーに、キャビアやトリュフ&フォアグラの三大珍味、そしてウニやサーモン、神戸牛、北京ダック等世界の高級食材を入れ、尚且つドンペリにベルギーチョコレート、ドリアン等々を加えた物”を、シェフが自信満々な顔で「さあ、最高級品を使った最高の料理です。召し上がれ。」と言われた感じか。個々の食材が自らを主張し過ぎて、食べていてゲップが出てしまう様な映画と言ってしまうと、三谷ファンには失礼になってしまうのだが、それが自分の腹蔵無い感想。三谷氏が得意とする小ネタの数々も、今回の映画に関しては殆ど裏目に出ていたと思う。

厳しい評価になってしまうが、45点という点数を付けたい。

コメント (3)    この記事についてブログを書く
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3 コメント

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そうなんだ (帆印)
2006-01-23 02:02:57
ジャ、観にいくの止めようかなぁ

最近鼻につくんだが、三谷の・・・。

話し変わって、書き込みのあの人も好きだったの?

いい女だよなぁ、俺も好きだったよ、今じゃ某演歌歌手の奥さんを止めてから後に、アラーキーのヌードになった。

いい女だよな。

今でもいい女だよなぁ。すまん不謹慎だったかな。





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なるほど (かんさいや)
2006-01-24 00:49:10
けっこう三谷ファンなんですが、そんな映画でしたか。テレビでやるかDVDレンタル(しかも旧作)になるか待ちます。

三谷さんの映画って場面展開が少ないのでもったいないんですよね。

どうしても劇場のせまいところでやるものばかり作っている癖がついてるからでしょうか。



ちなみに、私のブログはほりえもん逮捕記事になってます。

野球界を救った男が逮捕とはねえ・・・

不思議な気分です。
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確かに・・・ (りさ・ふぇるなんです)
2006-01-24 17:56:35
うちでは公開間もなかったので多くを語らなかったんですが(^^;)

ただ、家族で楽しめる内容だったので(篠原涼子の職業について質問された時だけは焦りましたが・・・)こういう時期の映画では、こういう出来でも良かったたと思います。



大人の意見を言えば、役所広司の嘘のくだりと伊東四郎のくだりは無くしてしまうか早々に収集をつけたほうが綺麗だったなと思います。

あれが贅肉部分のかなりのウェートを占めているように思えました。

でも、また子どもと行ってもいいなと思っています。
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