気になっている人も多いのではないだろうか?年初めから波状攻撃の如く、大量に流され続けているアーサーS・デモス財団のCMの事だ。ファイターズのトレイ・ヒルマン監督が出ている例のCM(こちらでその動画が見られる。)と言えば、「ああ、あれか!」と思われる方も居られるだろう。気になって検索した所、同様にあのCMを気にされている方が多い事が判った。
アメリカのフロリダ州に本部を置くアーサーS・デモス財団は、キリスト教系の慈善活動非営利団体。ダイレクト・メールによる生命保険で財を成したアーサーS・デモス氏なる人物が1955年に設立し、1979年に彼が亡くなって以降は妻のナンシー女史が代表を引き継いでいるとか。「数百万人の人生を変えた本『POWER FOR LIVING』を無料進呈します。」というテレビCMや新聞&雑誌広告を大々的に展開する同財団のスタイルは、これ迄にも世界各国で為されて来たものという。アメリカでは1998年10月から翌年3月迄の半年間に、大統領選挙のメディア戦略を凌ぐ33億円余が投じられたそうだ。
今回日本で流されているCMにはヒルマン監督の他に、フィギュアスケート選手のジャネット・リンさん(昔はカルピスのCMに出演していて、あのキュートな笑顔が記憶に残っている。)や「久保田早紀」の名前で「異邦人」という曲をヒットさせた久米小百合さん、そして音楽ユニット「m-flo」のverbal氏が登場し、彼等は皆敬虔なキリスト教徒だとか。
アメリカの宗教事情に詳しい教授の話が載っていたが、「キリスト教福音派の中でも、中絶反対や進化論否定等を訴える右派と関係が深い財団。米国では福音派の保守的な価値観が盛り返し、ジョージ・ウォーカー・ブッシュ大統領の当選にも貢献した。本を頼んだ後にしつこく勧誘される様なケースは聞いていないが、情報が遮断されている点はカルト的。」との事。2001年末にはドイツで同様の大キャンペーンが為されたものの、キリスト教右派的な教えや秘密主義*1、新興宗教との関わりから1ヶ月でテレビCMが打ち切られた過去が。
今回の日本での大キャンペーンに費やされた金額は10億円とも言われている。*2個人的には宗教というものを信じていないし、「『POWER FOR LIVING』。この無料書籍を御希望の方は、電話かインターネットで(御申し込み下さい)。御申込者に連絡する事は在りません。」というナレーションにも極めて胡散臭さを感じてしまうのだが、とはいえ他人様に迷惑を掛けない以上は何を信じようがそれは個人の勝手で在る。
唯、ヒルマン監督のバージョンで「そしてこれからも、愛する日本の地で自分にしか出来ない道を切り開いて行きたい。」と彼は述べているが、これに対しては「おいおい、昨年オフにその愛する日本のチームの監督続投要請を棚上げにして、メジャーのチームの監督に幾つも応募していたのは誰だったっけ?」という一寸意地の悪い突っ込みを入れておきたい。
*1 秘密主義というと、どうしてもフリーメイソンやテンプル騎士団等を思い浮かべてしまうのだが。
*2 このテレビCMに関しては、我が国の民放局の対応は二分されている。「本の宣伝だと聞いている。うちの規定には抵触しない。」というテレビ朝日、「NPO法人の活動報告を纏めた本と聞いている。仮に宗教関係でも、初詣CM等勧誘の色彩が無いものはOK。」というテレビ東京&日本テレビはCMを放送し、「総合的に判断して。」というフジテレビと「内規等に基づいた考査判断。」というTBSは放送を見合わせている。(それならば「”サラ金”のCMはどうなの?」という気もするが。)
アメリカのフロリダ州に本部を置くアーサーS・デモス財団は、キリスト教系の慈善活動非営利団体。ダイレクト・メールによる生命保険で財を成したアーサーS・デモス氏なる人物が1955年に設立し、1979年に彼が亡くなって以降は妻のナンシー女史が代表を引き継いでいるとか。「数百万人の人生を変えた本『POWER FOR LIVING』を無料進呈します。」というテレビCMや新聞&雑誌広告を大々的に展開する同財団のスタイルは、これ迄にも世界各国で為されて来たものという。アメリカでは1998年10月から翌年3月迄の半年間に、大統領選挙のメディア戦略を凌ぐ33億円余が投じられたそうだ。
今回日本で流されているCMにはヒルマン監督の他に、フィギュアスケート選手のジャネット・リンさん(昔はカルピスのCMに出演していて、あのキュートな笑顔が記憶に残っている。)や「久保田早紀」の名前で「異邦人」という曲をヒットさせた久米小百合さん、そして音楽ユニット「m-flo」のverbal氏が登場し、彼等は皆敬虔なキリスト教徒だとか。
アメリカの宗教事情に詳しい教授の話が載っていたが、「キリスト教福音派の中でも、中絶反対や進化論否定等を訴える右派と関係が深い財団。米国では福音派の保守的な価値観が盛り返し、ジョージ・ウォーカー・ブッシュ大統領の当選にも貢献した。本を頼んだ後にしつこく勧誘される様なケースは聞いていないが、情報が遮断されている点はカルト的。」との事。2001年末にはドイツで同様の大キャンペーンが為されたものの、キリスト教右派的な教えや秘密主義*1、新興宗教との関わりから1ヶ月でテレビCMが打ち切られた過去が。
今回の日本での大キャンペーンに費やされた金額は10億円とも言われている。*2個人的には宗教というものを信じていないし、「『POWER FOR LIVING』。この無料書籍を御希望の方は、電話かインターネットで(御申し込み下さい)。御申込者に連絡する事は在りません。」というナレーションにも極めて胡散臭さを感じてしまうのだが、とはいえ他人様に迷惑を掛けない以上は何を信じようがそれは個人の勝手で在る。
唯、ヒルマン監督のバージョンで「そしてこれからも、愛する日本の地で自分にしか出来ない道を切り開いて行きたい。」と彼は述べているが、これに対しては「おいおい、昨年オフにその愛する日本のチームの監督続投要請を棚上げにして、メジャーのチームの監督に幾つも応募していたのは誰だったっけ?」という一寸意地の悪い突っ込みを入れておきたい。
*1 秘密主義というと、どうしてもフリーメイソンやテンプル騎士団等を思い浮かべてしまうのだが。
*2 このテレビCMに関しては、我が国の民放局の対応は二分されている。「本の宣伝だと聞いている。うちの規定には抵触しない。」というテレビ朝日、「NPO法人の活動報告を纏めた本と聞いている。仮に宗教関係でも、初詣CM等勧誘の色彩が無いものはOK。」というテレビ東京&日本テレビはCMを放送し、「総合的に判断して。」というフジテレビと「内規等に基づいた考査判断。」というTBSは放送を見合わせている。(それならば「”サラ金”のCMはどうなの?」という気もするが。)
ここまで大々的に宣伝に出るとは、驚いてしまいました。
個人的には「何教徒だろうが、チームをいい方向に導いてくれるのがいい監督」(by小平)と割り切っています。
今シーズンは結構厳しいのは十分予想されるので
まあしっかりやってほしいところです・・・
景気が悪くなると、CMが荒れて来る。」、これ真実だと思います。バブル崩壊して以降、ギャンブルやサラ金関係のテレビCMが明らかに目立つ様になりましたし、紙媒体に目を向けると怪しげな宗教や健康食品の広告が氾濫し出しました。マスメディアはもっともらしい屁理屈を並び立てて、放送する(載せる)正当性を訴えていますが、何の事は無い、結局はスポンサー費用が減った分の穴埋めをしたいだけ。まあ、明らかに違法な物は論外ですが、そうで無い場合には放送する(載せる)のは已むを得ないにしても、少なくとも時間帯(載せる媒体)を考慮すべきでしょうね。
本の宣伝のようだったので、教育会社か自己啓発団体のCMだと思ったのですが、キリスト教関係の団体のCMでしたか。
キリスト教右派と言えば、アメリカのネオコンの母体ですが、多額の金額を投入して信者を獲得することをきっかけにネオコンが日本に進出しようとしているのでしょうか?宗教団体も母体の保守組織、日本会議との関係がちょっと気になります。
あれは彼のイメージダウンになるんじゃないですかねえ。
ホリエモンがニッポン放送、ひいてはフジサンケイ・グループを手中に収めようと企図していた頃、凄く不思議な気持ちが在りました。と言うのも、彼が主張していた諸々の”コア”と思われるフレキシビリティーが、果たしてフジサンケイ・グループの中で発揮出来るのだろうか?という思いが在ったからです。確かに「楽しくなければテレビじゃない」のキャッチコピーを引っ提げ、”軽チャー路線”を推し進めたフジテレビは一見フレキシビリティーさ満点の様な感じですが、その実態はネオコンも真っ青の保守の牙城。その辺を理解していないのではなかろうかと。
そんなフジテレビが今回のCMを、具体的にどういった内規で保留にしたのか知りたい所では在りますね(笑)。