今日は、渋谷のBunkamuraに行って来た。同施設の地下1階に在る「ザ・ミュージアム」では、先月の9日から「だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵」という展示が行われており、ずっと観に行きたいと思っていた。後述する様に、今日は全部で4ヶ所回りたい場所が在ったので、ザ・ミュージアムに入ったのは、開館と同時の10時。
ジュゼッペ・アルチンボルド氏の「司書」やサルバドール・ダリ氏の「海辺に出現した顔と果物鉢の幻影」、パトリック・ヒューズ氏の「広重とヒューズ」等、「此れは凄い!」と驚かされる作品が一杯だったが、一番唸らされたのはラリー・ケイガン氏の“シャドー・オブジェ”。一見すると「単にぐちゃぐちゃにされただけのワイヤ」なのだけれど、斜めから光を当てると其の影が、思いも寄らなかった姿として浮かび上がるのだ。「蚊」と「蜥蜴」という2つの作品が展示されていたのだが、「蜥蜴」という作品を紹介させて貰う。此の作品を観るだけでも、入館料1,500円(一般)を払う価値は在る。
【蜥蜴】
「だまし絵Ⅱ 進化するだまし絵」を観終わったら、速攻で横浜に向かった。野毛で今日と明日開催される「野毛大道芸2014オータムフェスティバル」を見る為だ。
「野毛の街の活性化を図る為、1986年から開催される様になった。」という野毛大道芸。自分が初めて見に行ったのは2012年の春で、非常に面白かった事から、昨年の春も見に行った。今年の春も楽しみにしていたのだけれど、実行委員会の経理に不正処理が発覚したという事から、急遽中止となってしまった。其処で今年は、秋の野毛大道芸を見に行く事にした次第。
一昨年及び去年、春の野毛大道芸には参加していた「おじゃるず」が、今回は参加していなかった。彼の“独特の芸風”が結構好きだったので、不参加残念。
初めて見るパフォーマーでは、「しょぎょーむじょーブラザーズ」が中々面白かった。喋りの面では“今一感”が在るものの、鍛え抜かれた肉体を駆使したパフォーマンスは良い。もっともっと芸を磨いて、更なる高みを目指して欲しい。
【しょぎょーむじょーブラザーズ】
「中国雑技芸術団」や「風船太郎氏」は、安定した面白さ。積み上げた椅子の上で逆立ちしたり、風船の中に入ったりと、遣っている事は毎回変わり無いのだが、“芸”自体が面白いのだから、ついつい見入ってしまう。
【中国雑技芸術団】
【風船太郎氏】
一昨年及び昨年もそうだが、今年も一番面白かったパフォーマーは桔梗ブラザーズだった。“シルク・ドゥ・ソレイユ登録アーティスト”という看板が伊達では無い、パフォーマンス・レヴェルの高さは言う迄も無く、又、観客を魅了する表情や喋りも抜群。「更に腕を上げたなあ。」という感じ。
【桔梗ブラザーズ】
降雨の為だろうか、16時半で終了の予定が、16時には終了という事になってしまった。風船太郎氏のパフォーマンスを見終えた後、次に向かったのは本町。「ヨコハマ 砂の彫刻展」というのが開催されていて、其れを見る為。「鳥取砂丘から運び込んで来た約1,300トンの砂を素材にし、水で固めた上で彫り上げた作品。」が展示されているという事で、先日、ニュース番組で取り上げられていた。
「万里の長城を模した幅17m、高さ4mの作品」等、「彫り上げるのに、相当の時間を要しただろうなあ。」と思わせる精緻な作品には感動したが、想像していたよりも可成り作品数が少なかったのは残念。「入場料1,200円(大人)は、一寸高いかなあ。」というのが正直な感想。
最後に行ったのは「横浜中華街」。「南京町」、「長崎新地中華街」、そして「横浜中華街」は“日本三大中華街”と呼ばれているけれど、異国の雰囲気が漂う中華街は、歩いているだけでウキウキしてしまう。美味しい中華料理を食し、多忙な一日の締め括りとした。