4年前の記事「インスタントテレビ局」の中でも触れたが、ドラえもんの“ひみつ道具”の1つに「インスタントテレビ局」というのが在る。1974年の雑誌掲載時には「テレビ塔」と呼ばれていたが、今では「インスタントテレビ局」と呼ぶのが一般的なひみつ道具だ。
「普通のTVの上にインスタントテレビ局を置くと、其のTV画面がTVカメラ&放送局となり、放送可能な範囲内(町内から日本中迄、調整可能。)では、其の範囲内の全てのTVは、チャンネルを変えてもスイッチを切っても、(TVカメラになった)テレビ画面にに映っている物を映し続ける。」という設定。
雑誌掲載時の50年前、1人の人間だけで放送局を運営するなんていうのは“夢物語”だった訳だが、今やYouTubeの存在により、「1人でも日本のみならず、世界中に放送が出来る時代。」となった。“大昔”と“今”の、大きな違いで在る。
故松田優作氏の長女でタレントの松田ゆう姫さん(36歳)が10日、TOKYO MXの情報番組「5時に夢中!」に出演した際、忘れられないTV番組の1シーンとして、トーク番組「徹子の部屋」に父・優作氏が登場した回を挙げたそうだ。「リアル・タイムで見てる訳じゃ無いんですけど、家の父、松田優作っていうんですけど。『徹子の部屋』に出た時、帽子被って、サングラスして、煙草吸ってたの。放送中に、(黒柳)徹子さんと喋ってる途中に煙草、ガンガン吸ってて。【動画】『時代だなぁ。』って(感じた)。」と。
到る所で“禁煙”が当たり前になった今、TVドラマの中でさえ喫煙シーンは珍しくなった感が在る。況してやトーク番組内で「煙草を吸い捲る。」なんていうのは、もう在り得ない光景だろう。
懐メロが好きなので、YouTubeで“今は亡き昭和の歌手”が歌っている動画を良く見る。特に好きなのは、昭和30年代~昭和40年代に掛けての音楽番組だが、中には「スタジオに(今となっては大物)歌手が数人座っている中、1人ずつ持ち歌を歌う。」というパターンが結構在る。で、歌手が歌っている最中、TVカメラが座っている他の歌手達の姿を映し出したりもするのだが、「“同業者”が歌っている最中に歌を全く無視して談笑していたりする(今ならば、「全く興味が無くても、興味が振りをする。」だろう。)。」のも然る事乍ら、「スパスパと煙草を吸い捲っていたりする。」のには、ゆう姫さんと同様に「時代だなぁ。」と感じていた。今じゃあ、炎上騒動になる事必定だろう。
まさに『昭和の常識は令和の非常識』という所でしょうか(苦笑)。
私も36歳ころまで煙草を吸っていたので偉そうなことは言えませんが、いざ禁煙してみると周りにどれだけ迷惑をかけていたか気づかされたものです。
今でもバイクで走っていると、信号待ちで止まった前の車から、たばこの吸い殻が多量に捨てられるところをたまに見かけます。
前に回って注意するほどの勇気を持ち合わせていないので、腹は立つものの見過ごしてしまう自分にも腹を立てつつ・・・。
こっちは『喫煙者の常識は非喫煙者の非常識』ってところですかね。
我が家は、亡くなった父がヘヴィー・スモーカーでした。幼い頃、同僚を自宅に呼んで、客間で麻雀を夜通しする事が在ったのですが、御手伝いで飲食物を部屋に持って行くと、中は煙草の煙で濛々としており、気持ちが悪くなって直ぐ出て行ったもの。そういう嫌な思い出が在り、自分はずっと非喫煙者として今に到っています。
とは言え、きちんとマナーを守っていれば、煙草を吸うor吸わないは個人の自由だと思っているし、余りにも喫煙場所が無くなって行っている状況に、「喫煙者も大変だなあ。」と同情めいた思いも在ります。