そしてもう一つの異論は、「事業仕訳け*1は、専門家“だけ”で行うべきだ!」という意見に付いて。前回の事業仕訳け会議で槍玉に挙げられた「スーパーコンピュータ」の一件等から、「日本の将来が掛った科学技術関係の予算に関しては、一切削減してはならない。」とか「ド素人が科学技術関係の予算の是非を問うのは、非常に痴がましい。」といった声が在る。確かに全く無知識な人間が事業仕訳けに当たるのはどうかと思うけれど、だからと言って「専門家“だけ”が行うべき。」というのもどんなものか?所謂「専門馬鹿」という言葉が在る様に、特定の分野に精通していればいる程に“近視眼的な主張”をする事だって在るのではなかろうか?(“近視眼的な主張”というのは、全く無知識な人間もし勝ちだけれど。)「全ての事柄に対して、コスト・パフォーマンスを最優先させなければならない。」とは思わないけれど、予算が湯水の如く湧き出ている訳では無いのだし、それなりに厳しくコスト・パフォーマンスを念頭に置いて判断するのは重要。専門家は概してあらゆる可能性に思いが行き、「あれもこれも可能性が在るのだから、予算の積み増しが在っても、削減なんか絶対に許されない。」という考えに陥り勝ち。「日本の将来が掛っている。」という“錦の御旗”を掲げて、専門家が特定の事柄に関する予算を“聖域化”してしまう事に懸念を覚える。聖域化されてしまったら、明らかに常識外な高報酬や情実採用等のおかしな点迄もが看過されてしまうだろう。
それなりに知識を有した人間と、そしてその道の専門家(共に“是々非々で事を論じられる人間というのは、言う迄も無い。)を混ぜ込んでの事業仕訳けというのが、ベターと自分は考える。
*1 後の報道で、意外な事実を知る事は結構在る。前回の事業仕訳け会議で言えば、仕訳け人の蓮舫議員と独立行政法人「国立女性教育会館」の神田道子理事長との遣り取りが再三再四報じられていた。間、髪を容れず質問し捲る蓮舫議員に、神田理事長が眉間に皺を寄せて「私の話も聞いて下さい!一方的に唯質問に答えろというのは心外だ!」と噛み付いたシーンを覚えておられる方も多い事だろう。「質問しっ放しで、相手の話を聞かないあの姿勢は無いな。」と自分も感じた口だが、そのあとの報道で知ったのは「実際には、“あの場面”以外は神田理事長が延々と“独演会状態”で話していた。」という事。「この場面は一般受けしそう。」という思いが在ってのマスメディア・サイドの編集だったろうし、其処には別段“悪意”が介在していたとも思わないけれど、“全体像”を知っていれば受けるイメージも可成り変わっていただろう。
又、やはり蓮舫議員がスーパーコンピュータの予算に関して、「世界一を目指す理由は何か?2位では駄目なのですか?」と質問した事が大きく取り上げられたけれど、実はあれも「事前に文科省の官僚から『スーパーコンピュータの開発に血道を上げた所で、世界一の座に上り詰めるのは極めて難しい。それならばスーパーコンピュータに費やす予算を少しでも別の用途に回して、その分野での優位性を占める考え方が在っても良いのではないか。』といった趣旨のレクチャーを受けていた。」との報道が後にされていた。もし事実だとすれば、やはり受け手の印象も違って来ると思う。
最後に「事業仕訳けネタ」として、ツバサ様が「もしウルトラ警備隊が“事業仕分け”されたら?!」という笑える記事を紹介したい。
それなりに知識を有した人間と、そしてその道の専門家(共に“是々非々で事を論じられる人間というのは、言う迄も無い。)を混ぜ込んでの事業仕訳けというのが、ベターと自分は考える。
*1 後の報道で、意外な事実を知る事は結構在る。前回の事業仕訳け会議で言えば、仕訳け人の蓮舫議員と独立行政法人「国立女性教育会館」の神田道子理事長との遣り取りが再三再四報じられていた。間、髪を容れず質問し捲る蓮舫議員に、神田理事長が眉間に皺を寄せて「私の話も聞いて下さい!一方的に唯質問に答えろというのは心外だ!」と噛み付いたシーンを覚えておられる方も多い事だろう。「質問しっ放しで、相手の話を聞かないあの姿勢は無いな。」と自分も感じた口だが、そのあとの報道で知ったのは「実際には、“あの場面”以外は神田理事長が延々と“独演会状態”で話していた。」という事。「この場面は一般受けしそう。」という思いが在ってのマスメディア・サイドの編集だったろうし、其処には別段“悪意”が介在していたとも思わないけれど、“全体像”を知っていれば受けるイメージも可成り変わっていただろう。
又、やはり蓮舫議員がスーパーコンピュータの予算に関して、「世界一を目指す理由は何か?2位では駄目なのですか?」と質問した事が大きく取り上げられたけれど、実はあれも「事前に文科省の官僚から『スーパーコンピュータの開発に血道を上げた所で、世界一の座に上り詰めるのは極めて難しい。それならばスーパーコンピュータに費やす予算を少しでも別の用途に回して、その分野での優位性を占める考え方が在っても良いのではないか。』といった趣旨のレクチャーを受けていた。」との報道が後にされていた。もし事実だとすれば、やはり受け手の印象も違って来ると思う。
最後に「事業仕訳けネタ」として、ツバサ様が「もしウルトラ警備隊が“事業仕分け”されたら?!」という笑える記事を紹介したい。
事業仕分けはどんどんやっていって欲しいですね。スーパーコンピューターで世界1位になることと2位との違いはなんなのか?それを質問することで、国がどのようなことを目指しているかがわかりますからね。
今までできなかったことですから、やり方の改善は必要かもしれませんが、国のあり方無駄遣い等どんどん明らかにして行って欲しいです。
ところで、ジャイアンツ好調ですね。
「これでは世間で『役人』と『専門バカ』が軽んじられるのもしょうがない……」と。
あの後、NHKのニュース9だったか、「スパコンがいかに広い分野で幅広く使われ役に立っているのか」のミニ特集っぽいものが放送されたのを見て、「何でこれを仕分けの場で言えない!」と呆れました。世界一を目指すなんてことを言うのより、よっぽど説得力があったでしょうに。
貧乏所帯を切り盛りする主婦、零細企業の経理部長などにしてみたら、事業仕分けの発想はごく当然のことだと思うんですよね。
「おばあちゃんのために家をバリアフリーにするべきだ、でも逆さにして振ってもお金はない」というのはざらにある話なわけですから。
確固たる戦略&長期的ヴィジョンに基づいていれば、目先の利益を追うのでは無い予算の使い様というのが在っても良いと思っています。日本の国益に適うので在れば、一見無駄とは思える予算でも、それを安易に削るべきでは無いとも。しかし前回の事業仕訳けでは、どうにも「科学技術関連の予算を削減=全て許されない事」みたいな論調が目立ち、「それは違うんじゃないの?」という思いが在りました。同じ様な事を複数の組織が行っている非効率さ、そして「科学技術関連の組織は重要!」という錦の御旗の下で明らかに無駄な事柄が少なからず存在しているというのが覆い隠そうとしている意図が感じられたから。限り在る予算なのだから、コスト・パフォーマンスを全く無視して使われるというのは駄目。きちんと中身を精査し、そして無駄は無駄として削減しないと。
ジャイアンツ、開幕から暫くの間は「どうなる事か。」と心配しておりましたが、此処に来て本領を発揮して来ました。チャンスでの凡退が続き、「今季は厳しいな。」と思っていたラミレス選手も、気付いてみれば早くも30打点を達成。山口投手の不安定さは心配なれど、何とかこのまま優勝に突っ走って欲しいもの。
パ・リーグでいえば、ファイターズの低迷が予想外。一番の問題は打撃陣に在る様に思うのですが、まあ底力の在るチームなので一旦エンジンが掛れば、一気に上昇する可能性を秘めてはいますが・・・。
前回よりは大分“進歩”しているとはいえ、それでも説明する側の「言い訳に終始する姿」には辟易とさせられます。その事業の必要不可欠性を説くというよりも、「既得権益を死守したい。」という思いの方が露骨に透けて見えて、「これじゃあ削減(乃至は廃止)も当然。」と思う事ばかり。
国の事業には「目先の利益を追うだけでは駄目。」な事柄も存在するし、国民の多くが反対しても成し遂げなければならない物も存在するとは思っていますが、あの会議で俎上に上げられる事柄の多くに、そういった必要性を感じられない。予算が湯水の如く湧き出ている状態ならばいざ知らず、こういう国情で訳の判らない箱物建設や組織の存続をする余裕なんか無い筈。
「一番じゃなきゃ」発言のように、どうしても報道では短く使用される。
これでは国民向けパフォーマンス面のみが
強調されます。
個人的にはこの制度は賛成なのですが、時間期間が短すぎる点はいただけません。
予算を切られる側にも納得して「切り落とす」ようになれば、予算編成や配分の面にも資することではないかなと。
極端に言えば、年中やっても良いとさえ思います。
また質問されて窮する場面も出ていますが
充分に反論できる時間が無いので
別の日にやればいいと思うのですが。
ノーベル賞博士を連れてきたりして
裁判の証人ではないですが、予算を切られる側に説明をする充分な機会を与えるなど(今回は場外からの応援?でしたが)してほしいです。
(URL参照)趣旨を理解して切るのなら判るのですが、理解できていない場合もあるようですから・・・
審議時間の短さ、これは確かに在ると思います。その短さ故に「民主党のパフォーマンスに過ぎない。」との酷評が出るのも、これ又理解出来ます。前回は「3月一杯に予算を成立させなければならない。」という制約が在りましたので審議時間の短さは致し方無いとも言えましたが、今回は少なくともその制約は無かったのだし。
理想を言えば、1年中こういった仕訳は行って欲しいのだけれど、公開の場で行うという事になると、セキュリティーやら(事業仕訳の)予算等、クリアしなければならない問題が結構在りそう。かと言って、それ専門の常在組織を作っての密室審議となると、これは旧態依然とした存在に成り兼ねない。その辺が難しいですね。
とんちんかんな質問が出てしまうのは困り物だけれど、前回の様にノーベル賞受賞者が雁首揃えてというのも、何か「圧力団体」みたいな感じでピンと来ない。「専門家だからこそ、あらゆる可能性に思いを馳せ過ぎてしまう。」という懸念も在りましょうし。
CPUはインテルもしくはAMDだし、HDDもSEAGATEあたり、 メモリーも日本製なんかないし さらにはソフトはマイクロソフトだし。。。
スパコンはどうなんだろう? Made in Japan率は何%なの? もしパソコンとドンブリの背比べなら、とっととやめちゃった方がいい!
昔程露骨さは無くなったけれど、それでも期末の3月になると、改修の必要性が感じられない様な道路をあちこちで穿り返し出す。年度内に予算を使い切らなければ、次年度の予算が削られてしまう。何か起こるか判らないし、“取り敢えずは”出来るだけ多く予算を分捕る為にも、予算を全て使い切らないと。」といった考えが、各省の御役人の頭に在るのでしょう。
科学技術の予算に関しても、「最終的な数値目標」や「現在の進捗度」、「コスト・パフォーマンス」といった具体的な物を示す以前に、「何でもかんでも手を広げさえすれば、何等かの可能性が見えて来るかもしれない。その為に、取り敢えずは出来るだけ多くの予算を分捕っておこう。」という思考が、関係組織や所謂専門家と呼ばれる人達の頭に在るのではないかという気がしてならない。
科学技術のの分野に精通している国民なんて、そうは多くない。だから専門家が「これは絶対に必要!」と言えば、実態が良く判らないままに「科学技術に関する予算は、“全て”削ってはいけないものなんだ。」という刷り込みがされてしまっている様にも思える。怜弧仲様が書かれておられる様に、本当に必要で在るならば、“普段から”判り易い形で関係組織は説明を行うべきだと自分も思います。不勉強な身故、もしかしたら「そんな事はずっとやっている。」と関係者から怒られてしまうかもしれないけれど、科学技術にそれ程詳しいとは言えない自分の様な人間が、そういった“啓蒙活動”を知らないので在るから、やっていたとしても遣り方がベターでは無いとも言える訳で、その辺は考えて行かなければいけないかと。
今後とも何卒宜しく御願い致します。