常に聞き耳を立てている訳では無いけれど、赤の他人が話している内容に、「へー。」と思ってしまう事が結構在る。特に興味深い内容に関しては、過去に何度か当ブログの記事にしている。
先日、某フード・コートで耳にした会話も、「へー。」と思う内容だった。隣のテーブルに3人の女性、見た目からすると40代前半から半ばという感じ、が座っていた。大声で話す彼女達は先客だったので、会話の途中から耳にした訳だが、(恐らく大学の)受験生を抱えた母親達らしい。調査書(内申書)や其れを作成する教師の悪口を散々言っていて、「こういうのは、自分が受験生だった頃、母親達が良く言っていたっけ。時代が変わっても、変わらないんだなあ。」と苦笑。
そして、1人の女性が唐突に、受験の話をし始めた。「そうそう、受験した息子から、吃驚する話を聞いちゃった。英語の試験前、室内が暑いから、息子はセーター脱いだんだけど、シャツに英語のロゴが記されていたのを見た試験官から、『英語の試験なんだから、其れはカンニングと見做される。シャツを脱ぐなり、セーターを着るなりしないと、試験は受けさせない。』と言われたんだって。英単語がずらっと書かれているなら判るんだけど、1つの単語だけ、其れも『MONKEY』だか何だかみたいな易しい単語が、胸元に小さく書かれているだけだったのよ。結局、息子はセーター着直して試験に臨んだんだけど、そんな程度でも駄目っていうの聞いて、本当に吃驚しちゃった。」と。
「マジ!?」、「信じられない。」等と残りの2人が驚いていたので、こういうのは珍しいケースなのかもしれない。確かに原理原則から言えば、試験官の対応が間違っているとは言わない。少しの例外を許せば、どんどん例外は拡大解釈されて行くだろうし。
でも、自分が受験生だった頃、英語のロゴが書かれたシャツ(勿論、ずらずらっと書かれている様な物では無く、1つか2つの単語が胸元に小さく書かれている様な物だったが。)を着て、試験に臨んでいる連中は居た様に記憶している。大勢という訳では無いが、1人や2人という少数派でも無かった。
4年前に発生した「大学入試問題ネット投稿事件」以降、カンニングに対して、より厳しいチェック体制になったという事なのかもしれないが、俄には信じ難い話だった。