ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

牽強付会

2012年05月23日 | スポーツ関連

昨年オフベイスターズからジャイアンツに移籍した村田修一選手が、インタヴューで「ジャイアンツの4番打者」に付いて尋ねられた際、其の答えが自分には強く印象に残った。“良くも悪くも”特別視されるジャイアンツだが、其れは4番打者も例外では無く、村田選手は「『第○代4番打者』という報じられ方をするのは、ジャイアンツだけですから。」と、「ジャイアンツの4番打者に対する強い思い」を披瀝。以前、タイガースでそういった表記を目にした記憶が在るけれど、確かに他チームで「第○代4番打者」という報じられ方をするケースは殆ど無いと言っても良いだろう。

 

「“良くも悪くも”特別視されるジャイアンツ」と書いた様に、悪い意味で特別視される事も少なくないジャイアンツ。近年は余り使われなくなったが、以前はジャイアンツに対して良く用いられた用語に「逆マジック」というのが在った。「此れから幾つ負け(乃至は引き分け)たら、優勝の可能性がになる。」という指標で、ハッキリ言って「悪意に満ちた取り上げ方」には、ジャイアンツ・ファンの1人として不快さを感じたもの。他のチームに対して「逆マジック」なる用語が使われる事が、殆ど無かっただけに一層だ。

 

とは言え、良い意味で特別視されるケースも少なくないのだから、悪い意味で特別視されてしまうのも仕方無いだろう。「~の場合は、ジャイアンツの優勝確率100%。」なんて取り上げ方も、ジャイアンツ・ファンとしては期待してしまう要素。牽強付会とも思える、次の様な取り上げ方で在っても。

 

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杉内に追い風!金環日食イヤー率100%」(5月22日、サンスポ

 

宇宙の法則”によりV決定だ!?日本中が金環日食に沸いた21日、実は2リーグ制施行後、日本で観測された年は巨人が必ずリーグ優勝している事が判明。更に歴代の「背番号18」が大活躍していると在って、23日の西武戦に先発予定の巨人・杉内俊哉投手(31歳)は勇気百倍。今季交流戦で12球団唯一の4戦全勝と好調のチームを加速させ、初の交流戦優勝へ導く決意を新たにした。

 

早朝御目見えした光の輪は、優勝リングの“見本”だったのかもしれない。25年振り天体ショーに、都内の杉内家も朝から大騒ぎ。長男の咲哉君(6歳)、夫人のえりかさん(31歳)と目の当たりにした杉内は「凄く綺麗でしたよ。ロールケーキみたいでした。」と感動頻りだった。

 

しかも、1950年の2リーグ制施行後、日本で金環日食が観測された年(1955年、1958年、1987年=国立天文台調べ)は、全て巨人がリーグ優勝を果たしているのだ。此れには杉内も「本当ですか。其れじゃあ優勝するじゃないですか。」と又々驚嘆だ。

 

其の上、1955年には3代目18番の中尾氏が16勝。1958年は18番をエース・ナンバーに定着させた藤田氏が29勝でMVP。1987年は先代18番の桑田氏が15勝で沢村賞を獲得と、「背番号18」が優勝のキーマンとなっているのだ。

 

此処来ると、2リーグ制後4度目の金環日食の年に背番号18を復活させ、既に両リーグでトップとタイの5勝を挙げている杉内は、最早“宇宙からのVの使者”と言っても過言では無い。

 

次戦先発予定は23日の西武戦(西武ドーム)。「チームも連勝しているし、其の勢いに乗って投げたい。」と杉内。先ずは球団初の交流戦優勝へ導き、“金環日食の法則”通りリーグ優勝を引き寄せる。

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「『日本で金環日食が観測された年には、ジャイアンツが100%リーグ優勝を果たしている。』なんてデータ、良くもまあ見付けだしたものだ。」と感心してしまう。無理無理さを感じるこじつけだし、「過去3回」という極めて少ないサンプル数で「V確率100%!」というのもどうかとは思うけれど、ジャイアンツ・ファンとしては心強いデータでは在る。


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2 コメント

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データの切り口 (ぷりな)
2012-05-23 20:12:26
サンスポもよくそんなデータひっぱり出してきましたね~。金環日食とジャイアンツ優勝時の18番の投手の活躍なんて、なかなか結びつけません。東京ドーム内の野球体育博物館に行くと、首に通行証を掛けた人々が資料室で分厚い資料をめくっています。中継を視聴していると、「よくこんな切り口からデータを調べて、実況に素早く渡せるものだ」と感心することがありますが、こういうスコアラー的な記者の地道な調査があるんですね。

私案ですが、解説者の方々も何人かでグループを作って各人の視察担当を決め、取材の結果をグループ内で共有するようにしてみてはどうだろうかと考えます。例えばジャイアンツOBのA、B、C、D、Eの5氏がいたとすると、A氏はタイガース担当、B氏はドラゴンズ担当…というように担当を決め、敵情視察の結果を定期的にミーティングで報告して共有すれば、5氏のうちの誰がどのカードの解説を担当しても、対戦相手についてそれなりに深みのある話ができるのではないかと。持っている引き出しは同じでも試合展開は毎カード異なりますし、引出しの選び方に各人の個性が出てくると思います。

さて、倉橋寛氏の漫画『おれたちゃドラゴンズ』によると、「打者・ジャイアンツ小笠原道大、投手・ドラゴンズ小笠原孝、球審・笠原審判という巡り合わせが生じた試合では、ドラゴンズが劇的な勝利を収める」という「笠原直列」なるジンクスがあるそうです(もっとも、小笠原投手は近年怪我に苦しみ一軍を離れているため、この直列はできなくなっているようです)。これも牽強付会と言えますが、「このシチュエーションでは何回目」という記録は、切り口を変えればいくらでも作りだせるのでしょうね。
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>ぷりな様 (giants-55)
2012-05-23 21:01:30
書き込み有り難う御座いました。

「通算5千本塁打」とか「第○代4番打者」といった記録なら未だしも、「通算~千回目めの振り逃げ」とか「通算~千目のサヨナラ負け」といった記録が紹介されると、「こういう記録を見付けた人って、地道に記録をチェックしているんだろうなあ。」と感心します。野球は「数字」が大きく影響されるスポーツ故、こういったマニアックな数字も面白い。

「解説者の方々も何人かでグループを作って各人の視察担当を決め、取材の結果をグループ内で共有する。」、此れは面白いですね。一人でカバー出来る情報量なんて限られているし、情報を共有する事でより深みの在る解説が出来るのならば、見ている側にもメリットが在るし。唯、プロ野球中継の減少や制作費の削減等から、解説をメインの生業にしているOBが減少しているとも言われますので、実現は難しいかも。

ところで、ネット上でこんな記事を見付けました。

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「野球中継が突然の中止、代替番組が用意できず非常事態に」(5月23日、トピックニュース)

22日に放送されたテレビ愛知の野球中継でハプニングが発生し、ネット掲示板が大いに盛り上がった。

もともとテレビ愛知では、プロ野球「楽天vs中日」の試合を生中継する予定だったが、雨で中止に。しかし、中止の決定が7時を過ぎたため代替番組を用意できず、急遽、この一戦を解説する予定だった野村克也氏のトークイベントを放送することが決まり、ネット掲示板では驚いたユーザーの書き込みが殺到する事態になった。

すると、場を持たせるような即興トークイベントは、司会の女性アナウンサーが会場にいたファンに質問を呼びかけても、ファンのリアクションはなく、気まずい沈黙が流れるなど異様な展開で幕を開けた。

ようやく寄せられた質問も「夫婦円満の秘訣は?」など、野球とは関係ないもので、ネット掲示板では「後一時間半もあるのにどうすんのこれ」「大変な事になってしまったな」「もう怖くて見られない」など、その後の展開を心配する声が相次いだ。

しかし、次第に野村氏が得意の話術で会場のファンの心を掴みはじめるや、「ノムさんの独演会になってきたな」といったコメントに加え、「これノムさんじゃなかったら大惨事だったろうなw」「ノムさんで救われた番組が今ここに!」などと“緊急事態”を何とか取り繕った野村氏の株が急上昇することとなった。
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講演活動の回数の多さは、伊達じゃなかったという事でしょうね。ノムさんなればこそ、突然のトーク・ショーでもしっかり対応出来たといえ、知識の多さと共に、ボキャブラリー豊富さも解説者には重要な要素かと。
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