プロ野球の世界で「ファン・サーヴィス」という話になると、「選手やフロントの役割」というイメージが強いのかもしれない。確かに、彼等の役割は大きい。だがしかし、「球界に属する或る人達」の役割も決して小さくは無いと思っている。にも拘らず、ファン・サーヴィスという観点からすると、彼等の意識の鈍さをずっと感じている。
田無に住んでる人様の「ビデオを見てもわからない」という記事では、「19日に行われた『ベイスターズvs.マリーンズ』戦で、2回裏にアレックス・ラミレス選手がレフト・スタンドのポール際に放った飛球がビデオ判定の末、ファウルとされた件。」に付いて触れておられる。彼の飛球がファウルだったのかホームランだったのかは別にして、田無に住んでる人様の記された文章の中に、自分が「ファン・サーヴィスの意識が鈍いなあ。」と感じ続けていた人達の事が取り上げられており、今回、自分も記事にする事にした次第。
*********************************「ビデオを見てもわからない」より一部抜粋
そして、ビデオを見ていた審判団に選手を、そして観客を「待たせて申し訳ない」意識があまり感じられなかったこと。監督の抗議などで試合進行が遅れる場面でもよくあるが、なぜ待たせたのか、その理由がうまく説明できない審判が結構多い。球場で見ている観客はビデオを見られるわけでもないし、実況や解説が付いているわけでもないから何のことかわからないで待っている。電光掲示板に待たせた理由を明記するなど、サービスを考えないと「やっぱりテレビの方が」となってしまうのでは。
*********************************
「ファン・サーヴィスの意識が鈍いなあ。」と感じ続けているのは、審判達だ。テレビ中継、又は球場で試合を観戦している際、何等かの理由で審判達によって試合が中断されるケースが在る。中断時間が延々と続くと、「もっと早く、再開に漕ぎ着けられないものか?」と苛々してしまう。「メジャーに比べて日本は、概して『審判の地位』が低い。」と言われており、其の事が選手や首脳陣が審判の判定にごね、中断時間が長引く要因でも在るのだろうけれど、審判達にはより毅然とした態度で捌いて貰いたいと思う。延々と待たされているファンを、「放置状態」にしていては駄目。
又、「審判のファン・サーヴィス意識の鈍さ」が最も露呈されるのは、試合再開前に彼等が「中断理由」をマイクで説明する時。「今から試合再開します。」と中断理由すらも説明しないケースは論外だが、「そういう事だったのか。」と観ている側をすんなり納得させる説明は、殆ど無いと言っても良い。声が小さかったり、くぐもった声だったりと、「聞かせる努力」が先ず無いし、説明自体も「何を言いたいのか、さっぱり判らない。」というケースも珍しくない。訳の判らない説明に場内からブーイングが起こり、改めて説明を行うも、其の説明も的を射ないなんて事も在ったりするのだから最悪だ。
球界ではルーキー達を対象に「新人研修会」が毎年行われており、其処で講師がルーキー達に注意を与えているシーンが、メディアで良く取り上げられている。個人的に参考になるのは、アナウンサーの深澤弘氏による「話し方講座」。「プレーでファンを魅了する事は勿論大事だが、インタヴューでしっかり受け答えする事も、重要なファン・サーヴィス。」という同氏の考えには同感で、「口の開きが小さい。」、「大きな声で話しなさい。」、「『はい。』の繰り返しだけじゃあ駄目。」等の指摘には、「御尤も!」と頷いてしまう。
「聞かせる努力の怠り」を感じてしまう審判達にも、こういった講義を受けさせた方が良い。もしかしたら既に受けさせているのかもしれないが、だったら更に教育しないと駄目。判定を下すだけが審判の職務では無く、「聞かせる努力の向上」も彼等の職務で在り、重要なファン・サーヴィスと考える。
すみません。記事の内容とは全く異なりますが、直江喜一さんが20年前に作詞作曲された「南から」一度お聴き下さいませ♪宜しくお願い致します^^
↓
http://kinpachi2.blog79.fc2.com/blog-entry-149.html
大相撲では、行司の判定に勝負審判が疑問を持った場合、5人の審判が協議し、審判長が場内にマイクで、「行司軍配は甲に上がりましたが、甲の足が先に外に出ていたのではないかとの意見が出まして協議の結果、行司差し違えで乙の勝ちといたします/軍配通り甲の勝ちといたします」といった感じで説明します。野球の場合も同じようにマイクで説明するなり、電光掲示板に表示するなりした方が良いと考えます。
例え好きなチームに対して有利な判定で在ったとして、其の正当性に著しく疑問を感じる様な判定ならば、決してスッキリした気持ちにはなれないもの。
今回のラミレス選手の飛球に関しては、審判団がチェックしたビデオの画面が非常に小さく、判り難かったという報道も在り、余計に其の正当性に疑問を感じてしまいますね。
選手や首脳陣も必死なら、応援しているファンも必死。審判達が必死で無いとは言わないけれど、説明する際の聞かせる努力&納得させる努力をもっとして欲しいものです。