パ・リーグはライオンズの優勝という形で幕を下ろした。何はともあれ、ライオンズの選手達とそのファンに祝福の意を表したい。
両チーム2勝2敗で迎えた第5戦は、松坂投手と新垣投手というエース同士の投げ合いで、白熱した最高の試合であった。どちらが勝ってもおかしくない、正に紙一重の試合展開だった。だからこそ、優勝が決まった瞬間のライオンズの選手達は、心底嬉しそうであった。
その一方、ベンチで呆然と立ち尽くすホークスの選手達の姿があった。中でも、タオルに顔をずっと埋め、何かを堪えている様な松中選手の姿が印象的だった。レギュラー・シーズン(予選リーグ)では18年ぶりの三冠王に輝いた彼も、プレーオフの試合では不調に喘いでいた。第5戦でも、絶好のサヨナラのチャンスで、結果を出せなかった。主砲として、その不甲斐なさを痛感していたのかもしれない。
しかし、やり切れない思いをしていたのは、ホークスの選手達だけではなかったのではないだろうか?レギュラー・シーズンでは4.5ゲームの差を付けて首位で終えたホークス。昨年迄ならば、そのまま優勝のケース。しかし、今シーズンから導入されたプレーオフ制度によって、或る意味、長丁場のレギュラー・シーズンの結果が、全く無意味になってしまったと言えなくもないからである。
確かに、レギュラー・シーズンの結果が、プレーオフの試合に反映されていなかった訳ではない。レギュラー・シーズンで、「1位チームが2位に5ゲーム差以上つけて通過した場合は、1位チームにはファイナル・ステージ(プレーオフの”決勝戦”)に於いて、1勝のハンデが与えられる。」事になっていたからだ。だが、結果的に1位のホークスと2位のライオンズのゲーム差は4.5ゲーム差。つまり、わずか0.5ゲームの差で、ハンデが全く付かなくなってしまった訳である。勝負の世界に、”ればたら”を言う事は虚しい無意味な事で有るのは重々承知している。だが、敢えて言いたい。あと0.5ゲームの差を付けていたら、
ホークスは第4戦で勝っていたと。
以前、「プレーオフ制度」に付いて書いた際に、多くの方から御意見を賜った。「プレーオフ制度導入で、パ・リーグは最後の最後迄盛り上がった。」という御意見や、「番狂わせ的な展開も、スポーツの醍醐味。」といった御意見も有った。自分も、今年に限って言えば、プレーオフ制度がパ・リーグを大いに盛り上げた最大要因で有る事は認めるし、今回の様な番狂わせと言っては語弊が有るが、レギュラー・シーズンとは異なる結果となったのも、スポーツの醍醐味なのかもと思う部分は有る。
しかし、やはりしっくり来ないのだ。約半年の間、必死で闘い抜いて来た結果が、結果的にでは有るが、今年の様に全く反映されないと、1位のチームは救われないのではと。
戴いた御意見の中にも有ったのだが、「レギュラー・シーズンで首位のチームは、ファイナル・ステージでは、無条件に1試合のハンデを与える。又、ゲーム差の開き具合に応じて、更に1試合のハンデを付け加え、全5試合で先に3勝したチームが優勝。」*1とした方が余程スッキリすると思うのだが・・・。
優勝を逸したとはいえ、ホークスの選手達は本当に良くやったと思うし、ライオンズと並んで勝者であったと思う。試合後の王監督が、「今年はトップでゴールしたとはいえ、突き放す戦いが出来なかった。プレーオフはシーズン前から決まっていた事。日本一になるには、乗り越えなければいけない。」とコメントしたというが、この潔さで少しは救われた思いだ。
*1 この御意見は、Kaz.様から戴いた。実際には、全5試合ではなく、全6試合(同率は、現状と同じくレギュラー・シーズン上位チームが優勝。)とあったのだが、試合日程や変更点を出来るだけ少なくするという観点から、この部分だけは私見を入れさせて戴いた。尚、「レギュラー・シーズンで、ゲーム差が著しく付いていた場合には、ファイナル・ステージの試合を全5試合として、下位チームの優勝の条件を3連勝とする更なる障害を作る。」というKaz.様のアイデアも、非常に面白いと思った。
両チーム2勝2敗で迎えた第5戦は、松坂投手と新垣投手というエース同士の投げ合いで、白熱した最高の試合であった。どちらが勝ってもおかしくない、正に紙一重の試合展開だった。だからこそ、優勝が決まった瞬間のライオンズの選手達は、心底嬉しそうであった。
その一方、ベンチで呆然と立ち尽くすホークスの選手達の姿があった。中でも、タオルに顔をずっと埋め、何かを堪えている様な松中選手の姿が印象的だった。レギュラー・シーズン(予選リーグ)では18年ぶりの三冠王に輝いた彼も、プレーオフの試合では不調に喘いでいた。第5戦でも、絶好のサヨナラのチャンスで、結果を出せなかった。主砲として、その不甲斐なさを痛感していたのかもしれない。
しかし、やり切れない思いをしていたのは、ホークスの選手達だけではなかったのではないだろうか?レギュラー・シーズンでは4.5ゲームの差を付けて首位で終えたホークス。昨年迄ならば、そのまま優勝のケース。しかし、今シーズンから導入されたプレーオフ制度によって、或る意味、長丁場のレギュラー・シーズンの結果が、全く無意味になってしまったと言えなくもないからである。
確かに、レギュラー・シーズンの結果が、プレーオフの試合に反映されていなかった訳ではない。レギュラー・シーズンで、「1位チームが2位に5ゲーム差以上つけて通過した場合は、1位チームにはファイナル・ステージ(プレーオフの”決勝戦”)に於いて、1勝のハンデが与えられる。」事になっていたからだ。だが、結果的に1位のホークスと2位のライオンズのゲーム差は4.5ゲーム差。つまり、わずか0.5ゲームの差で、ハンデが全く付かなくなってしまった訳である。勝負の世界に、”ればたら”を言う事は虚しい無意味な事で有るのは重々承知している。だが、敢えて言いたい。あと0.5ゲームの差を付けていたら、
ホークスは第4戦で勝っていたと。
以前、「プレーオフ制度」に付いて書いた際に、多くの方から御意見を賜った。「プレーオフ制度導入で、パ・リーグは最後の最後迄盛り上がった。」という御意見や、「番狂わせ的な展開も、スポーツの醍醐味。」といった御意見も有った。自分も、今年に限って言えば、プレーオフ制度がパ・リーグを大いに盛り上げた最大要因で有る事は認めるし、今回の様な番狂わせと言っては語弊が有るが、レギュラー・シーズンとは異なる結果となったのも、スポーツの醍醐味なのかもと思う部分は有る。
しかし、やはりしっくり来ないのだ。約半年の間、必死で闘い抜いて来た結果が、結果的にでは有るが、今年の様に全く反映されないと、1位のチームは救われないのではと。
戴いた御意見の中にも有ったのだが、「レギュラー・シーズンで首位のチームは、ファイナル・ステージでは、無条件に1試合のハンデを与える。又、ゲーム差の開き具合に応じて、更に1試合のハンデを付け加え、全5試合で先に3勝したチームが優勝。」*1とした方が余程スッキリすると思うのだが・・・。
優勝を逸したとはいえ、ホークスの選手達は本当に良くやったと思うし、ライオンズと並んで勝者であったと思う。試合後の王監督が、「今年はトップでゴールしたとはいえ、突き放す戦いが出来なかった。プレーオフはシーズン前から決まっていた事。日本一になるには、乗り越えなければいけない。」とコメントしたというが、この潔さで少しは救われた思いだ。
*1 この御意見は、Kaz.様から戴いた。実際には、全5試合ではなく、全6試合(同率は、現状と同じくレギュラー・シーズン上位チームが優勝。)とあったのだが、試合日程や変更点を出来るだけ少なくするという観点から、この部分だけは私見を入れさせて戴いた。尚、「レギュラー・シーズンで、ゲーム差が著しく付いていた場合には、ファイナル・ステージの試合を全5試合として、下位チームの優勝の条件を3連勝とする更なる障害を作る。」というKaz.様のアイデアも、非常に面白いと思った。
興味深い記事ですね。自分は前々から書いているのですが、プレーオフ制度には反対です。。。というか、今の現状でのプレーオフは何の意味も持たないと思っています。
こちらでも書かれています様にいろいろな「アイディア」や「改善点」を指摘なさってくれる方々は多くいらっしゃいますね。皆さんの意見を拝見していて、あ~面白い意見だなとか、ごもっともだ!などと思ったり。
ただ、自分はどんなアイディアであろうと、この制度自体の存在に賛成できないですね。
勿論、興行的には大成功するだろうとは分かりきっていた事ですよね。だって、どんなにゲーム差つけられてペナントを「失敗」したとしても、チャンピオンになれるチームが出てくる訳ですから。対象チームとなる所のファンは勿論、それを迎え撃たなければならない実際の「チャンピオン」チームのファンだって必死になりますものね。消化試合が無くなる訳ですから、興行的には大成功でしょう。
長丁場のペナントレース。お得意様を作って貯金を増やしたり、苦手チームが現れて貯金が思うまま出来なかったり、その為に先発ローテや打順を変えたり、局面での強攻策・奇策などといろんな要素が生まれて、観る者はそれを楽しめるのがペナントやと思ってます。与えられた長丁場を何勝するかだけでは無くて何試合負けゲームを作っていいのかなども考えながら最終的にペナントを手にする為に戦うわけだし。
ペナントでの1勝というものの重みが無くなってしまいます。
そもそも、同じリーグ内でペナントを戦ったチームがプレーオフするって事の意味がわからん。。
どうしても、プレーオフをするのならゲーム差云々とかでは無く、首位のチームには無条件で2勝つけてあげてもいいでしょう。
もし、消化試合で興行収入が心配という事で始めた事なら昔の様に前期・後期で分けりゃいい。
ま、早い話がナンセンスです。ペナント自体の価値が薄れてしまう。
もっともっと話し合いをして吟味してからの導入をして欲しかったですね。
長々とすみませんでした。
今後ともヨロシクお願いします。m(_ _)m
さて、今回の結果に釈然としない方は多いと思います。ただ、ダイエーはシーズンで西武に負け越していたわけですし、必ずしも無関係とは言い切れないのではないでしょうか。
私はお送りしたTBにもあります通り、プレーオフ自体には賛成ですが、アドバンテージの付与方法には再考の余地があると思います。
私見では、レギュラーシーズンでの対戦成績に応じてアドバンテージを与えるのも一案だと考えています。
また、5ゲーム差で1勝というものも、例えば4ゲーム差で1勝、8ゲーム差で2勝としてもいいのではないかと思います。
ただし、首位チームに無条件で1勝を与えるのは賛成しかねます。といいますのは、今の引き分け制度の下では、2位チームより勝ち数が少ない首位チームが1勝を得る可能性が生じるからです。
でも、今年から始まったばかりなので、これから悪かった点などを改善していけば面白い制度であることはわかりましたので(消化試合の減少)今後次第だと思います。自分の日記じゃ悔しさ満点な感じで書いてますが、西武優勝おめでとうございます。といっても来年はダイエーがまた優勝さらいますが・・ってやっぱり悔しいみたいですw誉め言葉でないー(ノ∀`)アチャー
大赤字の末にドロップアウトした球団がこれ以上増えてもいいというのであればまだしも、そうでなければ、追い詰められたパ球団の状況をご理解いただければ幸いです。
一方、ダイエーの方は、ペナントレースから一定の期間をおいてからプレーオフに望まなければならなかった。試合勘が戻りきらなかったのではないか?という見方もあると思います。
このように、トーナメントではシードの方が実は不利になりやすいという所も考えて、来年はプレーオフ制度の再考を行っていただきたいものですね
試合後の松中選手は・・・印象的でしたね。やはりダイエーに勢いがついた9回2死23塁のサヨナラVの場面での凡打もあったからでしょうか。。。
しかしプレーオフはなかなか見応えのある試合が続きましたね。興行的には、思ったよりも1~2戦のチケットが余ってたりとか・・・最期の5線目も予想以上に内野・外野共に空きがあったのが印象的でした。(シーズン中には満席に近いのに)
プレーオフの制度については、確かに1位のチームにもう少し優位性が確保できるように再考して欲しいと思いました。
勝率1位なのに優勝じゃないって なんか不思議な感じです。
とは、言うものの主婦としては プレーオフで セールの機会が増えるのは 嬉しいです。(^^;)
また、勝手ながらブログリストに登録させていただきました。これからも楽しみに拝見させていただきます☆
トラックバック有難うございました。
初めての経験で驚きました(照)。
今回のプレーオフ、初めての事だから賛否両論あるでしょうね。
確かに盛り上がる事は間違いないんだけど、やはり「なんだかなぁ」という
のが正直な感想です。
来年こそは、今年の屈辱をバネにホークスの選手に
頑張って欲しいもんです。
あ、でもその前に「ダイエー」のゴタゴタを何とかしなきゃですね