矢野選手に一票投じます

「憤懣やる方ない」という言葉が在るが、今のジャイアンツに対しての自分の思いは正にそれである。球界からやっと消えてくれたあの爺さんが、性懲りも無く又復帰するのではというニュースや、「顔見せ興行」と称して長嶋さんを”人寄せパンダ”に引っ張り出そうとする動きが報じられる等、もう好い加減にしてくれ！と怒鳴りたくなる。

そして、先週以降ずっと怒りを覚えているのが、矢野選手の理不尽な二軍落ちだ。この一件が如何に理不尽かは、先日の記事「ベンチがアホやから」でも触れた。明日に希望を持てないジャイアンツ・ファンの、唯一とも言って良い希望の星だった矢野選手を、好成績を残し続けているにも拘らず二軍落ちさせたジャイアンツ首脳陣。今季の成績を考えた場合、どう考えても矢野選手よりも二軍に落とすに相応しい選手が他に居るにも拘らず、敢えて彼を落とした背景には、妙な契約条項や”学閥”の存在が垣間見えてしまう。

開幕して直ぐに二軍落ちさせられた矢野選手は、ベンチ裏で悔し涙を流したという。力無き者は去らねばならないプロの世界であるから、あの段階での二軍落ちは仕方なかったのかもしれない。しかし、高橋（由）選手の故障によって二度目の一軍入りを果たした彼は、攻・走・守に亘って大活躍を見せてくれた。結果を出し続けながらも、逆上せ上がる事なく、直向きなプレーを続ける彼に、今のジャイアンツ選手が忘れている何かを多くのファンは見たのではないだろうか。

そんな彼が二軍に落とされた。今回の場合は、持てる力を発揮しながらも落とされたとしか思えず、愚鈍な首脳陣への怒りは沸点に達してしまった自分。矢野選手の気持ちを思うと、本当に心が痛かった。この理不尽な”仕打ち”を、何としてもジャイアンツに猛省させたいという思いは強まるばかりだったが、一個人としてはブログで吠える位しか出来ないのが情けなかった。

そんな中、「阪神優勝、巨人最下位」というブログを運営されているスーパーサウスポーあさちゃん。様から「オールスターファン投票はＧ４８番に一票を」という書き込みを戴いた。心が決まった。

過去に某巨大掲示板の連中が、活躍出来ずにもがき苦しんでいる川崎憲次郎投手や河原純一投手を、オールスターゲームのファン投票投手部門の１位に集団投票で選び出し、晒し上げようとした事が在った。今年も、キャプラー選手を同じ目に遭わせようという動きが在る様だが、こういった悪意に満ちた愚行には反吐が出る思いしかない。悪ふざけのつもりでやっているのかもしれないが、人の心を踏み躙る最低の行為としか思えないからだ。

今年のオールスターゲームのファン投票外野手部門では、矢野選手に一票を投じる事にした。腐り切った組織と化してしまったジャイアンツへ、ファンの一人として明確な抵抗の意思を示したいし、矢野選手が再び流したであろう涙にせめても報いたいからだ。

当初はジャイアンツ・ファン、そして今回の一件に疑問を覚える野球ファンにも協力を仰ぎたい気持ちは在った。しかし、それは敢えて控える事にした。何故ならば、自ら下した判断に後悔はないものの、前半を通じて活躍した選手が出るべき”夢舞台”に、結果的には”一部の”試合しか出ていない選手の選出を求めるのは、形は違えどもオールスターゲームを冒瀆する事にも繋がる気がするからだ。

最後に、ファン投票の実施要項を読まれた上で、相応しいと思われる選手達へ票を投じて欲しい。