ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

“セルフコントロール出来ない馬鹿”が“国民の代表”

2019年05月14日 | 政治関連

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北方領土戦争しないと・・・。』維新丸山議員 国後元島民へ発言」(5月13日、毎日新聞

北方四島ヴィザ無し交流の訪問団の一員として、国後島を訪問した日本維新の会の丸山穂高衆院議員(35歳)=大阪19区=が11日夜、滞在先の国後島古釜布で元島民の男性に対し、北方領土問題に付いて「戦争をしないと、どうしようもなくないか?」、「(戦争をしないと)取り返せない。」等と発言し、トラブルになった。

同行記者団によると、丸山氏は11日午後8時頃、訪問団員との懇談中、元国後島民で訪問団長の大塚小弥太さん(89歳)に「ロシアと戦争で(北方領土を)取り返すのは賛成か反対か。」と語り掛けた。大塚団長が「戦争なんて言葉を使いたく無い。」と言った所、丸山氏は「でも、取り返せない。」と反論。続いて「戦争をしないと、どうしようもなくないですか?」等と発言した。

山氏はロシア人島民宅で飲酒した後で、訪問団員等の制止を聞かずに大声で騒いだり、外出し様としたりしたと言う。此の、複数の団員が「露友好の場にそぐわ無い。」として、丸山氏に抗議。丸山氏は12日、滞在先の古釜布で全団員の前で、「御迷惑を掛けた事を、御詫び申し上げます。」と謝罪した。

一方、13日に北海道根室港に戻った後の記者会見ではマスコミに)発言を切り取られており心外。団員の中では領土問題に付いてタブーが無く話せると聞いており、団長にも考えを聞いた。等と述べた。

発言を受け、日本維新の会の松井一郎大阪市長同日大阪市内で記者団に「(丸山氏を)厳重注意した。」と語った。

丸山氏は当選3回。衆院沖縄北方問題特別委員会の委員を務めている。
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国内外を問わず、極右系の政治家が自身に不都合な報道がされた際、馬鹿の一つ覚えの様に使う“言い訳”に「フェイク・ニュースだ!」というのが在る。又、「自分の発言を、マスコミが意図的に切り取った物だ!」というのも同様。今回の丸山議員の言い訳も、見苦しさしか感じない。

どういう切り取り方をし様とも、「ロシアと戦争をしないと、(北方領土問題は)どうしようもなくないか?」とか、「(ロシアと戦争をしないと北方領土は)取り戻せない。」なんて言った時点で、政治家として失格。近所の親父が酔っ払って、居酒屋で騒いでいるのとは違うのだ。こんな発言をしたら、北方領土問題でロシアを有利にさせるだけ。

「“国民の代表”たる自分達の発言が、何れだけ影響力を持っているのか。」を理解していない国会議員が、与野党を問わず多過ぎる。特に極右系の議員に、そういうが多い気がする。

「ロシア人島民宅で飲酒した後で、訪問団員等の静止を聞かずに大声で騒いだり、外出し様としたりした。」事に付いて丸山議員は、自分のキャパシティー上手く制御出来なかった。飲み過ぎになってしまったのではないか。と説明したそうだ。

維新の前身おおさか維新の会時代の2015年末、丸山議員は居酒屋で飲酒した後、口論となった男性の手を噛むトラブルを起こしている。当時、党から厳重注意を受け、「公職就いている間は、断酒する。再度飲酒した場合は、議員辞職する。」と謝罪。「政治家にとって、“口にした言葉”は命。」で在る。約束を守って、一日も早く辞職して貰いたい。

こんな“セルフコントロール出来ない馬鹿”が“国民の代表”というのは本当に恥ずかしい事だが、そんな馬鹿を選んでしまったのは、我々国民なのだ。


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8 コメント

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所属する政党にも問題あり (Kei)
2019-05-16 06:26:34
丸山穂高衆院議員の暴言(しかも飲酒の上)、とんでもないですね。
この人、日本国憲法読んでないのでしょうか。憲法第9条の第1項で「武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」とあるのにね。地道に努力を重ねて、やっとヴィザなし交流にまで漕ぎ付けたのに、この発言でロシアを怒らせたらすべてがパアになります。国益を損ねた意味では万死に値しますし、辞職ですら済まないでしょう。昔の武士なら切腹ものです。

ただこの発言、問題はもっと根深く、丸山議員が所属する(除名されたので今はしていたですが)日本維新の会の体質にもあるのではと思います。
2012年、当時新党として立ち上げた日本維新の会のロゴマークには、わざわざ領土で揉めている竹島と尖閣諸島を入れていて、韓国メディアから批判されました。
当時、代表の橋下徹氏は「領土守護のための軍事力を強化し、憲法第9条の改正を進める」と、結党の主旨を説明しています。
つまりは日本維新の会の政治方針自体が、「憲法第9条を削除し、軍備を拡張して戦争を出来る国にし、軍事力で領土を守る」という事のように思えます。
(出典:http://news.livedoor.com/article/detail/6948909/
こうした党の方針、思想が所属議員に浸透していれば、ひょっとしたら普段でも今回の暴言に近いような会話が所属議員同士で交わされていたかも知れませんし、それが嵩じて酒の勢いで本音が出てしまったのかも知れません。もしそうだとしたら怖い事ですし、単なる丸山議員一個人の暴言で済まされないでしょう。
大阪ではまだ橋下人気が健在ですし、中央の政治に対する反撥、鬱憤が先般の統一地方選挙での大阪における維新の会所属議員の躍進に繋がったと言われていますが、ポピュリズムほど怖いものはありません。大阪の有権者も、こんな議員を選んでしまった事を大いに反省すべきは元より、日本維新の会という存在自体について、この機会に改めて考え直す必要があると思います。
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>Kei様 (giants-55)
2019-05-16 14:47:26
書き込み有り難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

書き込んで戴いた内容、全く同感です。日本維新の会(おおさか維新の会時代を含め)所属の議員達が過去にして来た言動を考えると、此の党の“体質”に、自分もずっと問題を感じており、そういう体質が在るからこそ、丸山議員の様な輩を引き寄せてしまうのでしょう。

“保守”とは本来、“懐が深い思想”だと思うんです。自らと異なる主張や主義でも、受け容れる事は無くても、排除する事は無い。其れが、本来の保守の在り様だった。でも、自民党も日本維新の会も、「〇〇はこう在るべきで、其れ以外は一切認めない!」という不寛容さを剥き出しにして、其れが“真の保守”と考え違いしている様な所が在る。

丸山議員への議員辞職勧告が検討される中、彼は「言論の自由を奪う由々しき事態だ!」と言い出している様ですね。話の摩り替えとしか思えない悪足掻きで在り、今回の発言がロシアを利するという意味合いに於いても、如何に日本の国益を損ねたか、全く理解出来ていない。此の点だけに関しても、彼は国会議員に不適でしょうね。

丸山議員の今回の発言に関し、与野党から批判が出ていますが、興味深かったのは自民党の二階俊博幹事長が、直接的な批判を避けていた事。「国会議員は自らの責任で言動すべきで在り、自分がどうこう言うのは避ける。」という趣旨の発言をしていました。所属議員が不適切な言動をした際、自民党は過去にもこういう主張をして来たので、党のスタンスと一緒とは言えるのだけれど、細野豪志議員の様に、無所属となった丸山議員を自派閥に迎え入れ、権力を高める目的が在るのではないか?そんな気がしています。
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Unknown (悠々遊)
2019-05-16 16:00:55
こんにちは
すみません。ここへのコメント、14日にしているのですが、どうやらまた届いていないようです。

主旨としては、
この発言に対し心情的にはわからなくもない。というのも一方的に不可侵条約を破ったうえ、8月15日のポツダム宣言受諾後も領土を侵略したロシア(当時はソビエト連邦)に不快感を持っているから。
ロシアの主張は「降伏文書に調印」して初めて終戦したとのこと。ひょっとして国際法上はそれが正式かもしれませんが、すでに戦意喪失し両手を挙げている相手から身ぐるみ剥いでいくような行為が、果たしてまともな国のする事か、良識はないのかと怒りを感じていますので。
しかしだからと言って、戦争で領土を奪い返そうとけしかけるような発言はあってはならないこと。
憲法9条の不戦条項を政治家が軽視すること自体言語道断だし、北方領土がロシアに渡って戦後75年が過ぎ、そこが生まれ故郷となっているロシア住民も、すでに何世代かいることを考えれば、戦争によって生まれ故郷を追われた元島民と同じ苦しみを、相手側の無辜のロシア人にも味合わせることになるかもしれない行為を、無神経にあおり発言する精神構造にあきれるばかり。

このコメントを投稿した時点では、維新の会の松井代表は厳重注意をしたと報道されており、私は厳重注意などというふざけた処分でなく、即刻除名すべきだと書きました。
松井代表もこれだけ重要な事態になるとはこの時点で考えておらず、本音の部分では似たような考えがあったのではないかと。
その後事態の重さ、維新の会への飛び火を恐れて除名処分にしたのでしょう。
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>悠々遊様 (giants-55)
2019-05-16 16:41:31
書き込み有り難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

先ずは、又しても書き込んで下さった事が反映されていなかった点、本当に申し訳在りません。記事を書く上で、相変わらず不具合が続いてはいるものの、書き込んで下さった内容は問題無く反映されていると思っておりましたので、困惑する許りです。同様の事態が再び起こりましたら、遠慮無く言って下さい。

今年1月の記事「全て見透かされている」(https://blog.goo.ne.jp/giants-55/e/e92c915b4e7f0e0d5884177e74351935)等、過去に何度か書いているのですが、自分はロシア(ソ連)の体質というのが嫌いです。悠々遊様も触れておられる様に、「1941年に日本と(ロシアの前身たる)ソ連との間で『日ソ中立条約』を締結するも、第二次世界大戦で日本の敗色が濃厚となると、『連合国側に加われば、日本の領土を奪える等、漁夫の利を得られるぞ。』と一方的に条約を破棄し、1945年8月8日(日本が玉音放送で、終戦を表明する7日前。)に突然宣戦を布告。日本の領土に攻め入って来た。」事等、ソ連時代からロシアは“約束を守らない国”という印象が強い事が大きな理由。

唯、そんなロシアが相手とはいえ、今回の丸山議員の発言は、矢張り看過出来ない物が在ります。結果としてロシアに付け入る隙を与えてしまうという点で、日本の国益を損ねる言動と思うから。

「憲法9条の不戦条項を、政治家が軽視する事自体言語道断。」というのも同様だし、「戦争する。」という言葉を持ち出す事で、元島民達に辛い思いをさせるというのも、全く其の通りでしょうね。

そして、何よりも今回の発言が、酔っ払った状態でされたという事が致命的。「酒を飲むな。」とは言わないけれど、少なくとも「感情コントロール出来ない状態で、公の場に出るべきでは無い。」というのは、社会人としても“いろはのい”だと思います。
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Unknown ()
2019-05-16 18:00:31
日露友好は、難しいとは思いませんし、北方四島にも住民が居る事を思えば、そこに何らかの利益を落とす、という事も必要だと思います。そして、それは、ロシアが一国の利害や支配の強化の為に行っている、公共事業ではなく、地方は地方の良さを活かした事で、双方の人との友好と交流が進む事でしょう。そんな、日露友好の機会であり、また、友好を望んでいるから、町民らも行くのであって、その愛でるべき場所で、この発言は、最悪だと思います。

ロシアはシベリア抑留も、やっていて、多くの日本人を痛めつけていますが、そんな国家の非道を、今になって一生懸命訴えている国もある一方で、後世に憎しみの輪を残さず、未来志向にあり、それゆえ、戦争という過去を思い起こすコメントは最低限しない事で、最近の失言の多い政治家は、社交の場で、場を和ますという必要性もあるとはいえ、場に呑まれない為には、酒を抑える必要性もあるのではないでしょうか。

学歴は凄いと思いますが、エリートっぽくない人ですね。それは悪い事だけではなく、エリートは戦争などのリスクを回避する気質がある、と思うのです。国と人とが一緒にある、という事を自覚して居れば、安易に戦争を起こす、などという事は言えないと思います。エリートや官僚は国を動かしてはいますが、少々、人を舐めているんじゃないか、と思います。場の乗りとはいえ、強い人権意識があればこんな事は言えない、と思います。
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>隆様 (giants-55)
2019-05-16 21:23:28
書き込み有り難う御座いました。

所謂「南京事件」もそうですが、「北方領土問題」に付いても、関係する二国間で「何とか関係を、より良くしたい。」と尽力している人(政治家や官僚、一般人等。)は、共に少なからず居ると思うのです。其の一方で妄言とも思える言動をする人間、特に政治家が時折出て来るから、“悪い意味で”過去がほじくり返され、関係が冷え込んでしまう。日本側で言えば、「日本兵は一人たりとも、民間人を殺していない。」といった主張がそうですね。

過去に何度か書いている事だけれど、「戦争とは、如何に多くの敵国人を殺したかが評価される“異常な世界”で在り、“平和な世界”での常識が通用しない。」訳で、何処の国に於いても戦時中は“非人道的な行為”を行っている筈。だからと言って、「非人道的な事をした事の何が悪い!」と開き直るのでも無く、又、「自国は、一切悪い事をしていない。」という“非現実的な開き直り”をするのでも無く、「事実は事実として認め、謝るべき所は謝る。そして、一番大事なのは、影響力の在る人間が、謝罪した後に“蒸し返す様な妄言”を口にしない。」事だと思います。

北方領土に現在するんでいるロシアの人達には、もう出来上がった彼等の生活が在る。だから、四島が仮に日本に返還されたとしても、追い出す様な事は現実的では無いし、人道的な面でもどうかと思う。主権は日本に移した上で、現在住んでいる人達をどう“守る”かを、両国で真剣に考えていかないといけない。国の権益だけを追い求めていたら、纏まる物も纏まらないし。
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Unknown ()
2019-05-16 23:54:17
南京事件は、従軍慰安婦、徴用工ともども、人権問題として、普遍的な問題、日中、日韓での認識の違いがあっても、多国間での話し合いというのは非常に難しいですね。関係国間での、全面和解というのは、日本とは価値観が違う国家、共産圏も含むことから、日本には不利な条件が付けられがちなのです。

戦争は異常、というのは、良く分かりますが、戦勝によって、相手国の殺傷数は功績になってしまいますね。常識が通用しないという事は、国家間戦争の方が分かり易いですね。僕が危険だと思っているのは、テロによって、それが頻発して、社会のモラルが長期的に崩れていく事で、それは、狂信テロのみならず、不安定な状態を逆手にとって、犯罪のし易い環境になってしまう事なのです。

おっしゃる通り、北方領土に関する議論は、難しいですね。現地では、外国資本が入っているぐらいだから、また、韓国などとの新たな問題化しないようにすべきですが、ロシアともやはり二国間で話し合うしか無いですね。

この件は、暴言が連発されるぐらいだから、禁酒もアリだと思います。
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>隆様 (giants-55)
2019-05-17 02:10:38
書き込み有り難う御座いました。

外交問題、特に人の生き死にが関わった物は、解決するのが非常に困難。人と人との間の問題ですら、双方の完全納得というのは先ず在り得ないのですから、況してや国家間の問題は・・・。

外交問題の交渉をする大前提として、「自分達にとって不都合な事柄は全て捏造で在り、逆に好都合な事柄は全て事実。」という身勝手なスタンスを取らない事。

「僕が危険だと思っているのは、テロによって、其れが頻発して、社会のモラルが長期的に崩れて行く事で、其れは、狂信テロのみならず、不安定な状態を逆手に取って、犯罪のし易い環境になってしまう事なのです。」、此れは其の通りだと思います。抑、テロが発生する導入口は大概、“大国が掲げる正義”に在ると考えています。大国が掲げる正義は、大概が“自国の利益追求”に根差しており、そういうエゴで国をガタガタにされてしまった国民からすれば、「良い迷惑。」なんて言葉じゃ済まされない。
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