34年前の今日、即ち「1986年5月27日」、“ファミコン”用のロールプレイイング・ゲーム(RPG)「ドラゴンクエスト」が発売された。「もう、そんなになるのか。」と、感慨深い思いだ。
ファミコンが発売されたのは、1983年7月15日の事。自分が購入したのは横スクロールアクションの「スーパーマリオブラザーズ」が流行し始めた頃だったので、1985年10月位だったろうか。此のゲーム・ソフトが爆発的なヒットを記録した事で、ファミコンの名前は広く知られる様になった。
「スーパーマリオブラザーズ」がファミコンの存在を世間に知らしめる切っ掛けとなったゲーム・ソフトで在るならば、其れから約8ヶ月後に発売され、爆発的なヒットを記録した「ドラゴンクエスト」は、ファミコン人気を更に押し上げたゲーム・ソフトと言えるだろう。当時、「ドラゴンクエスト」は大ブームを巻き起こした。
「参加者が各自に割り当てられたキャラクター(プレイヤーキャラクター)を操作し、一般には御互いに協力し合って、架空の状況下で与えられる試練(冒険、難題、探索、戦闘等)を乗り越え、目的の達成を目指すゲーム。」というRPGの概念、今でこそ広く知れ渡っているけれど、当時は相当なゲーム好きで無いと知らなかったと思う。
今はゲームをする事が殆ど無くなったけれど、14年前の記事「子泣き爺じゃ!夢見るぞ。」でも書いた様に、若い頃はディープにゲームをプレーしていた。切っ掛けは何だったか忘れてしまったが、「こういった内容のゲームが発売される。」というのを前宣伝で知り、「面白そうだな。」と思って「ドラゴンクエスト」を購入したのは、発売日当日だった。「ドラゴンクエスト」の流行前で、ゲームに関する数少ない自慢の1つだ。
プレーし始めると、もう夢中になってしまった。今じゃあ体力的にも精神的にも無理だと思うが、10時間近くぶっ続けでプレーしたなんて事も。其れ程に、面白いゲームだったのだ。
同じく“ドラクエ”に夢中になっていた友人と、毎日の様に情報交換していたっけ。インターネットや携帯電話なんて全く普及していなかった時代なので、固定電話で友人に電話して「隠し階段の場所は?」、「此の謎は、どうやって解けば良いの?」、「此の“敵”は、どうやって倒すの?」等と御互いに聞き合い、紙にペンでメモしていた。
自動的にセーヴされる機能なんか無かったので、セーヴしたい時は「平仮名だけで表示された、長ったらしい『復活の呪文』をメモ。」し、再び開始する時は「其の復活の呪文を入力する。」というスタイルだったが、何しろ長ったらしい上に、画質が良く無い画面上で見なければいけないので、「『ぱ』を『ば』と誤記してしまったり、文字を抜け落としてメモしてしまったりしてセーヴ出来ず、泣く泣く最初から遣り直し。」なんていう“地獄”を、何度も経験した物だった。