多くの人が御世話になったであろうアレが、高値で売れているらしい。売られているのは神田神保町の古書店「山口書店」。「『古書店にて高値で売れている。』というと、文豪の稀覯本か?でも『多くの人が御世話になったであろう。』と書いてあるから、違いそうだなあ。じゃあ何だろう?」と頭を捻られる方も居られそうだ。多くの人が御世話になったであろうアレ、其れは京都の出版社「教学社」が1954年から刊行し続けている大学入試問題集「大学入試シリーズ」だ。前年から遡って数年分の入試問題を大学別に纏めた本で、表紙が赤い事から「赤本」という名前で親しまれているのは御存知の事だろう。現在は370大学、726点の赤本が刊行されている。
AERA(12月27日号)に載っていた記事「昔の『赤本』意外な需要」によると、古くは1970年代半ば、新しいのは最新版(2011年)の赤本が山口書店には所狭しと山積みされているそうだ。店主の山口真人氏をしても、全部で何冊の赤本が在るのか判らない程の量。大正時代に創業した同書店は、元々内外の文学書や絶版文庫に強い古書店だったが、30年程前に大学を出た山口氏が本格的に店で働く様になった時、「需要が在るに違いない。」と赤本を積極的に買い求める様になった事で、今や「古い赤本が入手出来る店」として有名になったと言う。赤本の売値はピンキリだが、例えば「明治大学文学部の3冊セット(2001年版、2004年版、2007年版で過去問10年分。)は1万5千円。」、「早稲田大学社会科学部の4冊セット(1993年版、1998年版、2003年版、2007年版。1985年から2006年迄の22年分が収録。)は5万5千円。」といった感じ。最新版の価格が1冊2千円前後という事を考えると可成りの高値だが、上には未だ上が在る。一橋大学(前期日程)の2004年版は、何と1冊3万2千円もするのだ。元々の定価が1,860円なのだから、約17倍の価格。
異常とも言える高値を目にして最初は「良くもまあ、こんな高額を払うものだ。」と思ったが、しかし良く良く考えると「其れ程迄御金を出しても欲しいっていう人が居るのも、全く判らないではないなあ。」という思いに。と言うのも、入試問題を作成する人間からすれば「今年も一定レヴェルの問題を作らなければならないが、良さそうな問題も出尽くした感が在る。」という思いが在るだろうし、そうなると参考にするのは其の大学の過去問になろう。けれど「“一般的に”入手出来そうな過去数年の範囲の過去問ではまずいし、だったら入手出来そうもない程遡った過去問を参考にしよう。」となるで在ろう事は、想像に難くないから。現在の受験生は過去問対策として、最新の赤本に収録された最古の年度から、更に10年近くは遡るのが必要なのだとか。
「需要」が在るからこそ「供給」が在る。いやあ、色んなビジネスが在るものだ。
AERA(12月27日号)に載っていた記事「昔の『赤本』意外な需要」によると、古くは1970年代半ば、新しいのは最新版(2011年)の赤本が山口書店には所狭しと山積みされているそうだ。店主の山口真人氏をしても、全部で何冊の赤本が在るのか判らない程の量。大正時代に創業した同書店は、元々内外の文学書や絶版文庫に強い古書店だったが、30年程前に大学を出た山口氏が本格的に店で働く様になった時、「需要が在るに違いない。」と赤本を積極的に買い求める様になった事で、今や「古い赤本が入手出来る店」として有名になったと言う。赤本の売値はピンキリだが、例えば「明治大学文学部の3冊セット(2001年版、2004年版、2007年版で過去問10年分。)は1万5千円。」、「早稲田大学社会科学部の4冊セット(1993年版、1998年版、2003年版、2007年版。1985年から2006年迄の22年分が収録。)は5万5千円。」といった感じ。最新版の価格が1冊2千円前後という事を考えると可成りの高値だが、上には未だ上が在る。一橋大学(前期日程)の2004年版は、何と1冊3万2千円もするのだ。元々の定価が1,860円なのだから、約17倍の価格。
異常とも言える高値を目にして最初は「良くもまあ、こんな高額を払うものだ。」と思ったが、しかし良く良く考えると「其れ程迄御金を出しても欲しいっていう人が居るのも、全く判らないではないなあ。」という思いに。と言うのも、入試問題を作成する人間からすれば「今年も一定レヴェルの問題を作らなければならないが、良さそうな問題も出尽くした感が在る。」という思いが在るだろうし、そうなると参考にするのは其の大学の過去問になろう。けれど「“一般的に”入手出来そうな過去数年の範囲の過去問ではまずいし、だったら入手出来そうもない程遡った過去問を参考にしよう。」となるで在ろう事は、想像に難くないから。現在の受験生は過去問対策として、最新の赤本に収録された最古の年度から、更に10年近くは遡るのが必要なのだとか。
「需要」が在るからこそ「供給」が在る。いやあ、色んなビジネスが在るものだ。
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今回、わざと意味深なタイトルを付けた訳ですが。
父親がエロ系の雑誌を好んで購入し、普通に寝室に積んでいましたので、ガキんちょの頃から良くこっそり読んでいました。ですので月刊プレイボーイやGOROも、同年代よりは早く読んでいたと思います。執筆陣の豪華さに気付かされたのはそこそこ長じてからでしたが、兎に角グラビアの綺麗さが印象的でしたね。特にGOROの篠山紀信氏のグラビアは綺麗で、山口百恵さんの其れは今でも良く覚えています。
さて、今回の記事、タイトルと書き出しの「古本店で人気」という件を読んで、月刊プレイボーイやGOROといった、懐かしい雑誌のことを思い出しました。
この両誌にはほとんど、「お世話」になりました。もちろん、あの方面ばかりではありません。プレイボーイ誌掲載の広告は本当にデザインも斬新で印刷も綺麗でしたし、村上龍や沢木耕太郎、丸山健二、開高健といった作家の作品に触れるようになったきっかけもこの雑誌でしたし、著名人のインタビューも面白かったです。本当に「大人の教養」が身につく雑誌だったと思います。その後、男性雑誌はいつのまにか、「いかに金をもうけるか」と、「いかにしていい女をモノにするか」というHOW TO記事ばかりの雑誌ばかりになり、両誌も消えてしまいました。