Mr. Childrenや少年隊といったユニット名ならいざ知らず、国民の代表たる国会議員達が嬉々として”小泉チルドレン”なる称号を担っているのは情けない限りだが、そんな彼等に猛烈な逆風が吹き荒れている。自民党の選挙対策委員会が「比例区名簿での優遇策を見直す。」等の方針を打ち出したからだ。所謂”郵政解散により2005年9月11日に投開票された第44回衆議院議員総選挙は、”小泉ブーム”も相俟って自民党に歴史的大勝をもたらした。結果、言葉は悪いが「当選するとは全く予想されなかった有象無象迄もが次々に当選。」する事となり、その代表が小泉チルドレンと自分は思っている。”一過性の熱”によって生み出された彼等の選挙基盤は極めて脆弱で、親の庇護、即ち「選挙に於ける党内の優遇」なくしては次回の選挙でその殆どが落選するだろうと言われている。だからこそ選挙対策委員会が厳しい方針を打ち出す以前より、彼等の多くが”実力者”と称される連中に露骨な迄に擦り寄っている姿が見掛けられていた。
一昨年の選挙では比例南関東ブロック35位で出馬&当選した杉村太蔵氏も次回の選挙での当選が危ぶまれている小泉チルドレンの一人だが、そんな彼が先週のインタビューで吼えていた。優遇されない比例区からでは無く、党の公認候補として北海道一区からの出馬を考えていた彼だが、党は「YOSAKOIソーラン祭り」を立ち上げる等「町興しのカリスマ」と称される会社役員の長谷川岳氏を、公認の最有力候補に考えていると言われている。思うに任せない現状への苛立ちも在ってか、集まった報道陣に対して杉村氏は次の様に言い放った。
「公認するかどうかは党の判断ですよ。ただね、選挙に出馬するかしないかは私の判断ですから。私は誰が何と言おうと次期総選挙、北海道一区から出馬します。幾ら年が若いからと言って、私は現職ですよ。現職の強みは大臣に会おうと思えば会えるんです!(官庁の)局長に『来て下さい。』と言えば来るんです!内閣総理大臣にだって4、5人で纏まって行けば、直接会って地元の強い要望を伝える事が出来るんです!これが代議士でしょ?」
報道陣の間には白けた雰囲気が漂っていた様に思えただのが、このシーンを放送した番組の司会者は「彼は政治家として成長しましたね。」と真顔で誉め称えていたのには失笑してしまった。”インチキ女占い師”やら”勘違い女性歌手”、”男気を売り物にしている野球監督”等、単に言いっ放しなだけで当人は極めて言行不一致という人物達が、「ズバズバ物を言って格好良い。」等と持ち上げられる昨今。「表層だけを見て、本質を見ようとしない。」という”自らの思考を止めてしまった”人々が少なくない様に思える御時世では、杉村氏の言葉も立派と捉えられてしまうという事か。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_tehe.gif)
「私は全国各地を飛び回っているんですよ。」といった発言も彼はしていたが、これ迄の彼の言動を考えると「全国各地を飛び回る=到る所で選挙演説をしている」という意味だと思う。どうも彼は政治家の仕事は選挙演説だけと考えている節が在る。選挙演説も政治家として大事な仕事だろうが、当然乍ら政治家の重要な仕事は他に一杯在る。「国民の声を広く吸い上げ、それを法案として纏め、国会の場で成立を図る。」というのもそうだが、彼はそういった事をやっているのだろうか?(夕張市に物見遊山&パフォーマンスのツアーをした際、杉村氏は「夕張再生プロジェクト」の座長に就任した事が明らかとされたが、この件は一体どうなったのか?)
杉村氏が当選した際に懸念を記したが、同時に「若さが良い方向に向かってくれれば。」という思いも少し在った。しかしそれから2年以上経ったが、「口先三寸で世渡りをしようとしている、上っ面だけの人間」という彼の印象は増すばかり。「大臣に会おうと思えば会えるんです!」というのも、それこそ「喧嘩の強い俺に逆らうなんて許さない!俺のリサイタルに皆来ないと、ぶん殴るぞ!!」といった”ジャイアン的な小児性”を申し訳無いが感じてしまう。
安倍晋三前首相にも同じ事を感じ続けていたが、「得てして中身の無い(深い思慮の無い)人物程、”形”に固執し、空虚な言葉を連発する。」傾向が強い様に思う。杉村氏も「政治家たる自分を誇示する事が政治家の在るべき形」と思っているのだとしたら、「政治家としてでは無く、空虚な政治”屋”として成長した。」とは言えるだろう。
杉村氏を俎上に載せたが、この手の政治”屋”は彼だけでは無い。国民の幸せ等全く念頭にも無く、単に「広い家に住みたい。」、「高い報酬を得たい。」、「贅沢に飲み食いしたい。」という思いだけの政治”屋”は与野党の別無しに少なからず居る様に感じる。そりゃあ一般人の中にもそういう思いだけの人間は自分も含め大勢居るだろうが、血税から報酬を得ている国会議員がそれだけというのでは言語道断。額に汗して真面目に働いているのに、極貧の生活を送らざるを得ない「ワーキングプア」と称される人々が増加しているこの国に在っては、空虚な政治”屋”を”飼う”余裕等最早無い筈だ。
一昨年の選挙では比例南関東ブロック35位で出馬&当選した杉村太蔵氏も次回の選挙での当選が危ぶまれている小泉チルドレンの一人だが、そんな彼が先週のインタビューで吼えていた。優遇されない比例区からでは無く、党の公認候補として北海道一区からの出馬を考えていた彼だが、党は「YOSAKOIソーラン祭り」を立ち上げる等「町興しのカリスマ」と称される会社役員の長谷川岳氏を、公認の最有力候補に考えていると言われている。思うに任せない現状への苛立ちも在ってか、集まった報道陣に対して杉村氏は次の様に言い放った。
「公認するかどうかは党の判断ですよ。ただね、選挙に出馬するかしないかは私の判断ですから。私は誰が何と言おうと次期総選挙、北海道一区から出馬します。幾ら年が若いからと言って、私は現職ですよ。現職の強みは大臣に会おうと思えば会えるんです!(官庁の)局長に『来て下さい。』と言えば来るんです!内閣総理大臣にだって4、5人で纏まって行けば、直接会って地元の強い要望を伝える事が出来るんです!これが代議士でしょ?」
報道陣の間には白けた雰囲気が漂っていた様に思えただのが、このシーンを放送した番組の司会者は「彼は政治家として成長しましたね。」と真顔で誉め称えていたのには失笑してしまった。”インチキ女占い師”やら”勘違い女性歌手”、”男気を売り物にしている野球監督”等、単に言いっ放しなだけで当人は極めて言行不一致という人物達が、「ズバズバ物を言って格好良い。」等と持ち上げられる昨今。「表層だけを見て、本質を見ようとしない。」という”自らの思考を止めてしまった”人々が少なくない様に思える御時世では、杉村氏の言葉も立派と捉えられてしまうという事か。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_tehe.gif)
「私は全国各地を飛び回っているんですよ。」といった発言も彼はしていたが、これ迄の彼の言動を考えると「全国各地を飛び回る=到る所で選挙演説をしている」という意味だと思う。どうも彼は政治家の仕事は選挙演説だけと考えている節が在る。選挙演説も政治家として大事な仕事だろうが、当然乍ら政治家の重要な仕事は他に一杯在る。「国民の声を広く吸い上げ、それを法案として纏め、国会の場で成立を図る。」というのもそうだが、彼はそういった事をやっているのだろうか?(夕張市に物見遊山&パフォーマンスのツアーをした際、杉村氏は「夕張再生プロジェクト」の座長に就任した事が明らかとされたが、この件は一体どうなったのか?)
杉村氏が当選した際に懸念を記したが、同時に「若さが良い方向に向かってくれれば。」という思いも少し在った。しかしそれから2年以上経ったが、「口先三寸で世渡りをしようとしている、上っ面だけの人間」という彼の印象は増すばかり。「大臣に会おうと思えば会えるんです!」というのも、それこそ「喧嘩の強い俺に逆らうなんて許さない!俺のリサイタルに皆来ないと、ぶん殴るぞ!!」といった”ジャイアン的な小児性”を申し訳無いが感じてしまう。
安倍晋三前首相にも同じ事を感じ続けていたが、「得てして中身の無い(深い思慮の無い)人物程、”形”に固執し、空虚な言葉を連発する。」傾向が強い様に思う。杉村氏も「政治家たる自分を誇示する事が政治家の在るべき形」と思っているのだとしたら、「政治家としてでは無く、空虚な政治”屋”として成長した。」とは言えるだろう。
杉村氏を俎上に載せたが、この手の政治”屋”は彼だけでは無い。国民の幸せ等全く念頭にも無く、単に「広い家に住みたい。」、「高い報酬を得たい。」、「贅沢に飲み食いしたい。」という思いだけの政治”屋”は与野党の別無しに少なからず居る様に感じる。そりゃあ一般人の中にもそういう思いだけの人間は自分も含め大勢居るだろうが、血税から報酬を得ている国会議員がそれだけというのでは言語道断。額に汗して真面目に働いているのに、極貧の生活を送らざるを得ない「ワーキングプア」と称される人々が増加しているこの国に在っては、空虚な政治”屋”を”飼う”余裕等最早無い筈だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_7.gif)
最近忙しいとはいえ、ニュースを見るのを怠っていたことに反省です。
>公認するかどうかは党の判断ですよ。ただね、選挙に出馬するかしないかは私の判断ですから。私は誰が何と言おうと次期総選挙、北海道一区から出馬します。
これは、公認が貰えなくても出馬するということなんでしょう。
確かに、司会者が言うように一見、立派にみえます。
しかし、前回の選挙の野田聖子や亀井静香のように立派な基盤を持っていないのです。(別にこの二人自身がを立派だとか、見習えと言う意味ではありません念のため)
また今まで、基盤を持たないながらも大政党の立候補者を負かした立候補者ともあきらかに違いますね。
つまり世間の支持を得ていないということです。
政治家にとって、意気込みや決意は大変大事なものです。
そして同じ位、理念や哲学も大事だと思うのです。
また、現実的な問題として戦略も大事なはずです。
彼が政治家として合格点をあげられるのは、決意や意気込みだけですね。
恐い者知らずの無鉄砲な若者の域を抜け出せていないような気がします。
残念ですけど、前回の選挙から成長していないですよね。
建築物や食料品等の偽装、薬害肝炎等々、当事者には全く責任が無いのに悲惨な状況に置かれてしまった人達。嘗て「ウルトラセブン」でアンヌ隊員役を演じたひし美ゆり子さんが御自身のブログに「危機一髪!私って悪運が強い?」(http://blog.goo.ne.jp/anneinfi/d/20071024)という記事を載せておられます(一寸誤解を招きかねないタイトルでは在るのですが
糞の役にも立たない様な政治”屋”を飼う位なら、そういった連中をバッサリ”首”にして、浮いた分を有為な政治家の為に使ったり、悲惨な状況に置かれている人達の救済に充てて貰いたいものです。又、企業も利潤の追求に走るばかりでは無く、少なくとも自身が属している業界で起こった不祥事の”償い”をする誠意は欲しいと自分も感じます。
いっちょ、ムネオ党から
とかあるのでしょうか(笑)。
所詮彼も郵政選挙のバブル組なので
最後のあがきを確認しようかと・・
>年金公約
最初から「出来っこない」と思っていたので
「ああそうですか」という感じです。
「最後の一人まで」っていいますが、
不明なのが社保庁の責任で無いものもあるはずです
(加入者の悪意など)
そんなものも責任を取るっていうのがそもそも
おかしいわけで・・
公的発言の鉄則
「出来ないことは言わない。約束しない」
をそのままのケースでした。
そもそも年金は「積立方式」を知らぬ間に
「世代間扶養」する方式に変えてしまった。
(言うと選挙に負けるから)
そのことを知って、あまり期待はしていません。
お上を信用しないのが
大阪人気質かも知れないですが・・
見た目や言葉だけの政治家はもう不要!見た目が悪かろうが演説が下手だろうが、学歴が無かろうがそんな事は無関係。兎に角、深い思慮に基づいた自分なりの志をきちんと持ち、国民の為に行動出来る政治家が増えて欲しいもの。
「猿は木から落ちても猿のままだが、議員は落選したら唯の人以下になってしまう。」と良く言われます。ですので杉村氏が必死になるのは心情的に判るものの、2年間も”夢”を見させて貰ったのだし、どうせ落選しても彼の場合は元議員の肩書きで食い繋いで行ける事でしょう。
唯、能力の在る人材なのに、落選したら経済的な保証が全く無いという理由から、自身の選挙活動ばかりに走り回らなければならないという状況はまずいでしょうね。能力の在る人材は本来の政治活動に専念出来る様に、そして訳の判らない人間が政治家に選ばれない様に在って欲しいもので、そうなるとやはり選挙民の”目”が問われるという事になるのでしょう。
偉そうな事を書いていますが、斯く言う自分も初期の小泉ブームに幻惑され、一時的にで在れ小泉元首相を支持した人間ですから「もっと見る目を養わなければ。」と自戒しています。
民主主義国家の先輩たるアメリカには学ぶ点も多いと同時に、絶対に真似してはならない点も多いと思っています。盲目的に何でも付き従うのでは無く、時には毅然と「NO」と言える我が国で在って欲しいもの。