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「XXX活動で非効率だと思う事」
・会議の為に学校に行く事。(48.0%)
・会員への連絡・通達(35.9%)
・資料の作成・印刷。(35.6%)
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ビジネス向け「LINE」サーヴィスを提供するワークスモバイルジャパンが、“XXX役員経験者”を対象に行ったアンケート結果(の恐らく上位3つ)の回答。「XXX」は、何か御判りだろうか?正解は「PTA」で、自分が子供だった頃より、母親が「面倒。」と良く愚痴っていた事許り。
“鍵っ子”という言葉が使われ始めた当時、「共働きなので。」というのも出始めていたが、何よりも「面倒。」とか「非効率。」というのが“PTA役員就任拒否理由”で多い物だったと思う。結果的に“そういう活動が好きな人”が進んで引き受けたり、“拒否するのが不得手な人”が押し付けられたりするのが、一般的だった。
10月23日付け東京新聞(朝刊)に、「旅行会社 PTA業務代行 ~担い手不足 考える契機に~」という記事が載っていた。旅行会社「近畿日本ツーリスト」が8月、「PTA業務代行」を始めた。此れ迄に関東や関西のPTA団体から、約60件の問い合わせが寄せられ、近く実施予定の業務も在るそうだ。
過去に「ピーチーエー」や「自治会脱退トラブル」等の記事で取り上げた様に、其の業務の煩雑さ等から、「PTAや自治会といった“地域組織”に関わりたくない。」という人が増えている。「確かに煩雑だもんなあ。」と理解出来る面が在る一方で、「重要な組織だし、維持する必要性は在る。」という思いも在る。
「だったら、PTAという組織は維持した儘で、其の業務はアウトソーシングし様。」という考えで生み出されたのが、今回の“近ツリ”の「PTA業務代行」。同社による代行サーヴィスは「広報誌の印刷・デザイン」、「PTA専用ホームページ作成」、「行事の受付、事務作業への人材派遣」、「イヴェントの企画・運営」、「講演会、特別授業の実施」。全国に在る近ツリのグループ会社が業務を請け負い、広報誌作成を例に挙げると、30頁300部で参考価格が20万7千円(税別)。結構良い料金だ。
「PTA専用ホームページ作成」は「餅は餅屋」という感じで理解出来るけれど、他の業務に関しては何となく「全てのイヴェント業務を、電通に丸投げしている日本政府。」とイメージが重なる。「煩雑さ等の理由から、PTA役員の担い手が中々見付からない。」という現実は判るけれど、何でも彼んでもアウトソーシングというのでは、学校教育に対する親の無関心さを助長し兼ねない様な気もする。