・「クリスマス・イヴから正月三が日に掛けては、“音”という物を強く意識した。」というのが、嘗ての年末年始。「クリスマス・イヴを迎える少し前から、派手派手しく飾り立てられた街中に、クリスマス関連の曲が大音量で流れる。そして、クリスマス以降は、年末年始の買い出しに出る人々のざわめきが大晦日の夕方位迄続くも、夜になると一転して静寂が支配。でも、23時を過ぎた辺りから、『ボ~ン・・・ボ~ン♪』と除夜の鐘が鳴り響き、新年を迎えると再び静寂が訪れる。殆どの店が休業している街中は、正月三が日の間『シ~ン。』とした静寂が続く。」という感じだった。でも、クリスマス・イヴを迎える頃になっても、嘗て程に大音量でクリスマス関連の曲が流れては来ない。又、除夜の鐘を聞かなくなって久しい。働き方改革の影響で休業する店が増え、元日は例年より静けさを感じたものの、嘗てと比べると“晴れと褻の差”は、どんどん消えて行っている様に思う。
・嘗ては12月に入ると、「もう良いよ。」という位にカレンダーや手帳が無料で入手出来た。でも、1枚の紙に12ヶ月分が印刷されたタイプのカレンダーは配られていたものの(其れすらも、例年に比べると余り無かった。)、月捲りタイプのカレンダーや手帳が入手出来たのは、12月29日になって。」という状況。こんなに遅く迄入手出来なかったのは、初めての事。又、2月に行われる某イヴェントは入場料が結構高く、毎年、幾つかの懸賞に応募して招待券を何枚か入手するのが常。でも、「毎年、年末から年始に掛けて、此のイヴェントの招待券を懸賞の目玉にしている企業。」が、軒並み懸賞自体を取り止めている。「経費削減に励む企業が増加している。」という事なのだろう。
・全国展開している某大手スーパーで、驚く出来事が。29日の夕方、其のスーパーに、正月用食品の買い出しに行った。正月用食品が置かれたコーナーの前で店員が、大きな声で何か言っている。「何だろう?」と思って聞くと、「今並んでいるのが、当店の在庫の全てです。在庫は、もう此れ以上御座いません。」と。小さな個人商店なら判るが、大手スーパーの大型店舗で在る。其れも大晦日の夜とかなら判るが、“29日の夕方”の時点での「此れ以上御座いません。」宣言というのは、非常に驚いた。「廃棄処分を少なくする目的で、極端に在庫を減らしたのかなあ?」と思った。年が明けて判った事だが、此の大手スーパーは「正月三が日、全て休業。30日&大晦日も、例年より早く閉店。」と、働き方改革の影響を色濃く受けた形を取り、其れに従って在庫数を大幅に減らした様だ。1月4日の初営業日に其の店に行ったが、正月用食品は皆無。「年明け初営業日に、正月用食品が全く並んでいなかったスーパー。」というのは、個人的に初の経験だった。
・父の元部下だった方から、ずっと年賀状を戴いている。其の方が父の部下だったのは、恐らく5年位だろう。そして、父が亡くなってからもう40年近く経つというのに、毎年欠かさずに年賀状を下さっている。父に対して深く感謝して下さっている様だが、そんなにも長期間下さる事に申し訳無さを感じると共に、「本当の人間性というのは、こういう所で判るなあ。」と感動もしている。書き込まれた文章からは、其の方の近況が窺い知れる。数年前の年賀状で、奥様が認知症になられた事を知った。以降の年賀状によると、病状は進んでいる様だ。「御夫婦共に素晴らしい方。」と母は語っており、奥様の御回復及び御二方の御幸せを心より祈っている。