ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

実態に合った対応

2014年09月28日 | 時事ネタ関連

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国交省ナンバーカヴァー禁止へ 捜査支障で来年度にも」(9月26日、共同通信

 

国土交通省は26日、自動車のナンバー・プレートへのカヴァー装着法令で禁止する事を決めた。数字や文字が見え難くなり、警察の捜査等に支障が在るとの指摘が在る。来年度にも実施する方針で、国交省の有識者検討会は同日道路運送車両法改正の検討等を始めた。

 

カヴァーは主に樹脂製で、ファッションや汚れ防止が目的。色付きの製品にはナンバーが読み辛くなる物も在り、交通取り締まりを免れ様として装着する人も少なくない見られる。透明度が高くても、視認性が落ちる事が確認されており、全面禁止に踏み切る

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「事故や事件の捜査を免れる目的で、意図的に視認性が落ちるナンバー・カヴァーを装着しているとしか思えない車が増えており、直ちに法令で禁止すべき。」と、「見え難いナンバー・プレート」なる記事を書いたのは7年も前の事。

 

「汚れたナンバー・プレートが。」と言うのならば、小忠実に汚れを落とせば良い話で在り、視認性の落ちるナンバー・カヴァーを装着される事での“危険性”を考えれば、もっともっと早くに法令で禁止すべきだった。「禁止にしないのは、販売業者と警察との間に、何等か癒着が在るからでは?」と思ったりもしていたが、漸く実態に合った対応”がされる事になった訳だ。

 

“実態に合った対応”と言えば、其れ為されていないケースは、世の中に結構在る。先ずは、(まめ)たぬき様が書かれた記事「肝冷えたがな・・・」を読んで戴きたい。

 

(まめ)たぬき様の御母様は認知症罹患されており、現在は有料老人ホームで暮らしておられるのだが、先達て警察から「徘徊している御母様を保護した。」との連絡が在ったそうだ。「御母様が暮らしておられる有料老人ホームは、出入り口が1階に在り、通常は鍵が掛かっているので、スタッフが開閉しない限り、一人では出られない。」事になっているのだが、どうやら御母様は他の入居者の家族が出入りした際、擦り抜け外に出てしまった。のではないかと。「オートロック・システムのマンションでも、居住者とは無関係の人間が、居住者が玄関を入る際、同時に擦り抜けて入れてしまう。」のと同じ理屈だ。

 

(まめ)たぬき様は入居者が勝手に外に出ない様に配慮された施設ですらこんな事が在るのに、普通の家庭で同居している認知症患者が、100%勝手に外に出ない様にするのなんて無理。認知症患者が線路内に入り込んで起きた事故に付いて、『認知症患者の監督責任怠った。』として鉄道会社が患者の家族に損害賠償を求めた訴訟で、家族に対して支払いを命じる判決が在ったけれど、其れが如何に現実と乖離しているかという事。という趣旨の事も書かれているが、5月の記事「認知症患者を巡るニュース」でも書いた様に、自分も全く同感。実態に合わない対応はおかしい。


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2 コメント

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Unknown (悠々遊)
2014-09-28 17:27:38
いつか通る道かもしれません。他人事ではありませんね。

立法と行政の怠慢と、それを許す司法の無責任。
これに尽きるのではないでしょうか。

司法の行政寄りの判決をみるにつけ、誰のための法律なのか、何のための三権分立なのか、司法関係者に問うてみたくなります。
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>悠々遊様 (giants-55)
2014-09-29 01:04:10
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

昨夜、NHKスペシャルで「老人漂流社会 “老後破産”の現実」という特集が放送されました。

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高齢者人口が3,000万を突破し、超高齢社会となった日本。取り分け深刻なのが、600万人を超え様とする、独り暮らしの高齢者の問題だ。其の半数、凡そ300万人が生活保護水準以下の年金収入しかない。生活保護を受けているのは70万人程、残り200万人余りは生活保護を受けずに暮らしている。年金が引き下げられ、医療や介護の負担が重くなる中、貯蓄も無く、限り限りの暮らしを続けて来た高齢者が、“破産”寸前の状況に追い込まれている。在宅医療や介護の現場では、「年金が足りず、医療や介護サーヴィスを安心して受けられない。」という訴えが相次いでいる。自治体のスタッフは、必要な治療や介護サーヴィスを中断しない様に、生活保護の申請手続きに追われている。“老後破産”の厳しい現実を密着ルポで描くと共に、誰が、どういった枠組みで、高齢者を支えて行くべきか、専門家のインタヴューを交え乍ら考える。
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見ていて、堪らなくなりました。良く指摘される事ですが、「社会のセーフティー・ネットが“穴だらけ”となった今、誰もが穴に落ち込み、そして困窮してしまう可能性を有している。」というのに、多くの人が“困窮者”を「自分とは全く無関係。」と思っている。

無駄な箱物作りや天下り先の拡大に血税が垂れ流される一方で、国民の負担はどんどん増えて行く許り。必死で生きて来た人が、“穴”に落ち込んでしまい、二進も三進も行かなくなった状況に在っても、生活保護等の“救済策”に縋ろうとすると、「自己責任で何とかすべきだ!」等とバッシングする風潮。「自分達に益の在る事には血税を使い、一般国民は絞り上げれば良い。」とでも思っている様な為政者や官僚にとって“好都合な理由付け(難癖)”を、国民が国民に対して嬉々として用いているのは、非常に哀しい事。

「面白おかしく他者を叩いていて、ふっと気付いたら自分自身が、其れ迄に用いていた理由付けで叩かれていた。」なんて事になる可能性を、全く念頭に置いていないのは浅はかとしか言い様が無い。
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