此の映画のポスターを初めて見た時、「子供の頃に見た『キングコングの逆襲』のポスターに、雰囲気が似ているなあ。」と思った。今回観に行った「キングコング 髑髏島の巨神」の事だが、同じ「キングコング」を扱っているというのも在るけれど、絵柄に“昭和っぽさ”を感じたというのも大きい。
そして、“巨大生物”が多数登場するという点では、映画「シンドバッド7回目の航海」を重ね合わせてしまった。
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未知生命体の存在を確認し様と、学者やカメラマン、軍人からなる調査隊が、太平洋の孤島「スカル・アイランド(髑髏島)」に遣って来る。其処に突如現れた、島の巨大なる“守護神”キングコング。島を破壊した事で、“彼”を怒らせてしまった人間達は、究極のサヴァイヴァルを強いられる。然し、脅威は此れだけでは無かった。狂暴にして、デカ過ぎる怪獣達が、其処に潜んでいた。
「此の島では、人類は虫螻に過ぎない。」、そう悟った時は遅かった。為す術も無く、逃げ惑う人間達。彼等が軈て知る事になる、島の驚くべき秘密とは?果たして調査隊は、島から脱出する事が出来るのか?
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「キングコング 髑髏島の巨神」、映画の予告編を見た時から気にはなっていたが、ネット上等、兎に角「面白い!」と評価する声が多く、映画通のKei様も高評価されていると在っては、「観に行かない訳にはいかないだろ。」と、観に行く事にした。
上映開始直後にキングコングが登場するけれど、其の巨大さと存在感には圧倒され、一気に作品の世界に引き込まれてしまった。「“主役”が登場する迄、延々と引っ張る演出。」というのも否定はしないが、此の作品に関して言えば、「“主役”を、早々に登場させた演出。」は見事に嵌まった感が在る。巨大生物達が登場する展開も含め、全体的にテンポが非常に良く、2時間を切る上映時間の間、観ている側を一切だらけさせない事だろう。
Kei様が記事「キングコング:髑髏島の巨神」に詳しく書かれているので、其方を読んで戴けたらと思うが、「地獄の黙示録」や「キングコング対ゴジラ」、「太平洋の地獄」等々、過去の名作へのオマージュを感じさせる設定が次々に登場し、映画好きとしては、其の度にニヤッとしてしまった。作品内で流される数々のオールディーズも、実に心地好かった。
「『上司が頑迷だと、部下は大変。』というのは、何時の時代も同じなのだろうけれど、場所が“戦場”だと、本当に洒落にならないな。」という思いは扨措き、「娯楽作品としては、純粋に楽しめる作品。」というのが自分の感想。ネット上等で高評価されていても、実際に観ると「うーん・・・。」と思ってしまう作品も在ったりするが、此の作品は自分も御薦め!本当に面白かった。
総合評価は星4つとする。
最後に、1つ注意を。クレジット・タイトルが流れても、絶対に席を立ってはいけない。クレジット・タイトルが流れ終えた後、「うわっ!」と驚かされる内容が待っているからだ。