ジャイアンツの上原浩治投手が昨日、現役引退を表明した。
1998年のドラフト会議でジャイアンツに1位指名されてプロ入りし、ルーキーの1999年に「20勝4敗」で最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率、新人王、最優秀投手、沢村賞、ベストナイン、ゴールデングラブ賞等のタイトルを総嘗め。プロ入り前は華麗な経歴と言い難い事から、“雑草魂”を座右の銘としていた彼が、プロ1年目で物凄い結果を残した事で、大きな注目を集めた事が懐かしい。
以降、ジャイアンツではエースとして君臨。2008年にFA宣言してメジャー移籍する迄の10年間で「112勝62敗33セーヴ」の記録を残す。そして、メージャーでは「22勝26敗95セーヴ」を記録し、昨季にジャイアンツ復帰を果たす。36試合に登板するも「0勝5敗」と、勝ち投手になる事は無かった。日米通算で「134勝93敗128セーヴ」は立派だ。
自分が“リアル・タイム”で見て来た中で、“ジャイアンツのエース”と認識しているのは、「堀内恒夫氏→西本聖氏→江川卓氏→槙原寛己氏→斎藤雅樹氏→桑田真澄氏→上原浩治氏→菅野智之投手」という流れだ。彼等が“ジャイアンツ在籍時に残した記録”は、下記の通り。(菅野投手に関しては、昨日迄の数字。)
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堀内恒夫氏:203勝139敗6セーヴ(勝率は5割9分3厘)
西本聖氏:126勝96敗17セーヴ(勝率は5割6分7厘)
江川卓氏:135勝72敗3セーヴ(勝率は6割5分2厘)
槙原寛己氏:159勝128敗56セーヴ(勝率は5割5分4厘)
斎藤雅樹氏:180勝96敗11セーヴ(勝率は6割5分2厘)
桑田真澄氏:173勝141敗14セーヴ(勝率は5割5分0厘)
上原浩治氏:112勝67敗33セーヴ(勝率は6割2分5厘)
菅野智之投手:81勝44敗0セーヴ(勝率は6割4分8厘)
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試合数の違いが在るけれど、勝率の高さで並べると「江川卓氏&斎藤雅樹氏→菅野智之投手→上原浩治氏→堀内恒夫氏→西本聖氏→槙原寛己氏→桑田真澄氏」という順番になる。
何はともあれ、上原浩治投手がジャイアンツに多大な貢献をしてくれた事は事実。大好きな投手の1人だったので、現役引退は寂しくてならないけれど、心より感謝の言葉を記したい。
上原浩治投手、21年間のプロ生活で、多くの素晴らしいプレーを見せてくれて、本当に有り難う!そして、御疲れ様!!