*********************************
「旧皇族の皇籍復帰を=衛藤首相補佐官」(5月21日、時事通信社)
衛藤晟一首相補佐官は21日夜のBSフジの番組で、安定的な皇位継承を実現する方策に付いて「旧皇族の中に、大勢の独身男性が居る。其の方々が、どういう形で皇籍を取得する事が可能かだ。」と述べ、「戦後に皇籍離脱した旧皇族の皇籍復帰を検討すべきだ。」との考えを示した。
衛藤氏は皇籍復帰の仕方に付いて、現存する宮家が養子に迎える形等が考えられると指摘。「女性宮家の議論の前に、本来努力すべき事が在る。今迄126代に亘って男系(の皇位継承)で続いている。」と語り、女系天皇に安易に道を開くべきでは無いと強調した。
*********************************
「法の下の平等」という概念が在るけれど、現実問題として「全てに於て平等というのは無理。」だ。例えば「男女平等」と言っても、男と女では身体の作りが違うのだから、全てに於いて平等というは無理。「可能な限り、平等に近付ける。」というのが、現実的と言えるだろう。
政治家が問題を起こし、批判に晒されると、「可哀想。一般人なら、こんなにも批判されるか?」と擁護する人が居る。度を越した批判は別だが、そうで無ければ政治家の場合、一般人と等しく扱うのはおかしいと思う。政治家は“生殺与奪権”を握る強い立場の者なのだから、一般人よりも厳しい目が向けられて当然だからだ。
皇族も、同様と思っている。「其の家に生まれたというだけで、莫大な血税が投入される“特権階級”なのだから、存在する以上は、一般人よりも厳しい目が向けられて当然。」だろう。
「安定的な皇位継承の実現。」が必要かどうかは別にして、皇族という特権階級を一定数以上増やす事には反対。「必死で働いているのに、日々の生活が苦しいという人。」が少なく無いのだから、「特権階級を増やして、彼等により多くの血税を投入する。」よりも、本当に苦しんでいる人達に血税を投入すべきだ。
コメンテーターとして良く登場する、旧宮家の男性が居る。胡散臭い言動が目立つ御仁だが、随分以前より“旧宮家の復活”を声高に主張している。「皇室を守る為、自分は皇族に戻る“覚悟”が在る。」といった発言をしていたが、自分には「皇族に戻り、甘い汁を吸いたい。」という思いしか感じられなかった。
皇室は好きじゃ無い自分だけれど、前天皇及び前皇后は誠実に公務に当たっていたと思うし、好感も持っている。でも、歴史を振り返れば、“彼等程誠実な皇族”というのは珍しいだろう。皇族の数が増えれば増える程、不適切な者も増えるだろうし、そういう意味でも旧皇族の皇籍復帰には反対だ。
このコメンテーターという人物は、お父さんがIOCの理事のあの竹田某氏の事でしょうか?
竹田某氏はテレビのバラエティー番組で「皇籍に復帰する気はさらさらない」と、きっぱり否定されていましたが、以前にはそんな発言もあったのでしょうか?
胡散臭さや人品の卑しさがにじみ出るような発言が多いと感じていたので、もしこういう人物が皇籍に復帰ということになれば「勘弁してほしい」と思いますが。
おっと、人格攻撃ともとられかねない書き込みは気を付けなければいけませんね・・・。
皇室や皇族に特に反感があるわけではないけれど、天皇制には反対の意見を持っています。
まず、憲法で法の下に国民は平等と謳いながら、一方で生まれながらに特別扱いを受ける家族がいて、巨額の国費(税金)で養われることと引き換えに、表現の自由や姓(氏)までも奪われているのは人権侵害以外の何物でもないと思います。
またこれまでの歴史を振り返っても、天皇家が直接権力を握って支配していた時代はごくわずかなことで、貴族や武士が権力を握ってからは、その権力の権威付けに利用され続けてきたわけですね。
明治維新にしても主に薩長勢力による徳川家からの権力奪取であって、決して明治天皇の親政実現が目的ではなかったし、それ以降の天皇も時の権力の権威付けに利用されてきたにすぎないと思います。
詰まるところ、天皇制があることによってその権威を利用して国民を押さえつけようとする勢力が必ず出てくるということ。
平成天皇はかろうじて中立を守ってきましたが、右寄りの人たちにはそれが歯がゆくて批判的言動をする人たちもいました(前靖国神社宮司による、天皇家の靖国参拝がないことへの不満など)。
もし、今後右寄りな態度を見せる天皇が現れたら、こうした人たちは我が意を得たりとして、嬉々として天皇を取り込もうとするでしょう。
民主主義の弊害となるような制度は、それが歴史的に稀有な存在を守るものであるとしても、なくしたほうが良いと考えます。
そう、其の竹田某氏の事です。何年か前には何度も、「皇籍復帰」に執着する発言をしていましたが、今は否定しているんですか?彼自身の胡散臭さが次々に明らかになって来た事で、「此の儘じゃあ拙いな。黙っていても、其の内旧宮家の復活は確実だろう。だったら、取り敢えず否定しておくか。」といった所ではないかと。
「天皇制が在る事によって、其の権威を利用して国民を押さえ付け様とする勢力が、必ず出て来る。」、自分も其の点を懸念しています。前天皇と前皇后はそういう危うさを良く知っていたが故に、自分達の言動には必要以上に配慮していたと思うし、そういう点からもシンパシーを感じる国民が多かったのだと思うんです。そんな前天皇や前皇后を非常に煙たく感じていたのが、「保守を名乗り乍ら、実質的には極右という連中。」だった。安倍首相の言動からも、そんな前天皇や前皇后を不快に感じている事が感じられたし。
だからこそ、新天皇に取り入ろうと、前天皇の頃には無かった“接近”を試みていますね。新天皇がどいういうスタンスを取るのか?其れによって、皇室は非常に危うい存在になるかも知れません。