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「ペットの血液に有機弗素化合物 室内汚染が原因か、愛媛大チーム」(5月30日、共同通信)
国内のペットの犬と猫の血液に、人で健康影響が懸念される有機弗素素化合物「PFAS」が含まれている事が、愛媛大と北海道大の研究チームによる30日迄の調査で判った。汚染された室内の埃等を通じ、体内に入ったと見られる。
チームの野見山桂・愛媛大准教授(環境化学)は「自然環境だけで無く、室内でも汚染が進んでいる事の表れで、全国で実態調査が必要だ。室内で過ごす事が多い乳幼児にも影響している恐れが在る。」と指摘する。
北海道と大阪府の動物病院を通じ、屋内飼育の犬と猫計31匹の血清を採取。34種類のPFASの濃度を調べた。
PFASは、31匹全てから検出された。「ハウス・ダストや食べ物等を通じて、体内に取り込まれた可能性が高い。」と考えられる。
「濃度の中央値は、犬で血清1ml当たり北海道が1.8ナノグラム(ナノは10億分の1)、大阪府が2.7ナノグラム。猫は北海道が1.7ナノグラム、大阪府が7.7ナノグラム。人の事例から考えると低く無い値で、何等かの健康影響が出る可能性が在る。」と言う。
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気になって調べてみた所、PFASとは「4,730種類を超える有機弗素化合物の総称で在り、自然界で分解し難く、水等に蓄積する事が判った他、人への毒性も指摘されており、国際条約で廃絶や使用制限がされている。」と言う。
又、PFASの内「PFOS」と「PFOA」は「水や油を弾き、熱に対して安定的な特性が在る事から、消火剤やフライパンのコーティング剤等として使われ来た。」とも。
そして、PFASの人に対する健康被害としては、「腎臓癌の発症やコレステロール値の上昇等。」が挙げられていた。
「直ちに健康被害が出る。」という話では無いにせよ、我が家でも犬を飼っているので、心配してしまうニュースだ。と言うか、犬や猫だけの問題では無く、我々人間にとっても懸念される問題で、留意して行かないといけないだろう。