昨日、プロ野球ドラフト会議が行われた。既に結果は判っていたけれど、録画予約していた生中継を、帰宅して見る事に。
1位指名では「高橋純平投手(県岐阜商)にドラゴンズ、ファイターズ、ホークス。」、「平沢大河選手(仙台育英)にゴールデンイーグルスとマリーンズ。」、「高山俊選手(明大)にタイガースとスワローズ。」、そして「小笠原慎之介投手(東海大相模)に(最初の指名で外した)ドラゴンズとファイターズ。」が其れ其れ重複し、抽選となった。
「高橋投手→平沢選手→高山選手」と3人続けて、“一番最後に籤を引いたチーム”が「交渉権確定」を引き当てたので、「『残り物に福が在る』とは言うけれど、こんなにも続くのは珍しいな。」と思っていたのだが・・・。
当初、高山選手の交渉権確定を引き当てたと大喜びしていたスワローズの真中満監督だったが、実際には「DRAFT2015」と刻印されていたのを“当たり”と勘違いしていた事が判明し、数分後、「交渉権はタイガースが得た。」と訂正発表された【動画】。10年前の2005年にも同じミスが在ったし、もっと判り易い表示にすれば良い物を。
高橋投手の抽選の際には、最後に籤を引いた工藤公康監督が、手にした籤をボックスから出そうとした所、ポロっと中に落としていた【動画】。本人も彼の瞬間は「縁起悪いなあ。」と外れを予感しただろうが、何と大当たり。正に“破顔一笑”といった笑顔を見せていた。
一方、高山選手の抽選に臨んだ金本知憲監督は、一旦取り出そうとした籤を手放し、もう1枚の籤に切り替えた。「交渉権はスワローズが獲得。」となった時点では、「切り替えなければ良かったのに・・・悔いが残るだろうな。」と思ったけれど、結果的には切り替えて大正解。新監督として、幸先の良い船出となった。
録画を見ていて感じたのは、NPBの手際の悪さ。システム・トラブルで進行が大幅に遅れたのも然る事乍ら、高山選手の件で「当たりを確認する前に、真中監督にインタヴューを受けさせる。」なんていうのはどうかと思う。NPBは「真中監督がインタヴューを受けている時点で、スワローズの外れに気付いた。」という事で、其れならば途中でストップさせるべき。
候補となっている選手達にとって、自身の人生が懸った大事な場で在り、「自分を引き当てたと思ったチームが、実は違っていた。」なんていうのは、余りにも酷い。高山選手の場合、タイガースにも良い印象を持っていた様なので良かったけれど、此れが「自分が行きたいと思っていたチームが交渉権を引き当ててくれたと思ったら、実は行きたくないチームが引き当てていた。」なんて事になったら、選手が気の毒。
「少しでも早く、喜びの声を伝えたい。」というTV局の思いは理解出来るし、ドラフト会議のショーアップ化を全面否定する気は無いけれど、もう少し選手達の立場を考えて上げて欲しい。