「未だ現役として活躍出来るだろうに、勿体無いなあ。」というのが、一昨昨日に「木村拓也選手(ジャイアンツ)が今季限りで引退する。」という報道を目にした時の思いだった。プロの世界に入って19年の間に、一軍でピッチャー以外の全てのポジションを熟したユーティリティー・プレーヤー。今季の終盤に発生した不測の事態から、10年振りもキャッチャーを務めたのは記憶に新しい所だろう。使う側の監督としては、何とも貴重な存在に違いない。決して恵まれた体躯では無いが、だからこそ「己がプロの世界で生き残る為に何をすれば良いのか?」を追求し、今の彼を作り上げて行ったのだと思う。昨年に比べると試合出場数はがくんと減ったけれど、それでも未だ現役として活躍出来ると思っていただけにビックリさせられたが、個人的には「ぼろぼろになって辞める。」よりも「余力を残し、惜しまれ乍ら辞める。」方に美学を感じるので、拍手で送りたいと思う。19年間御疲れ様!来年からは指導者として、素晴らしい選手を育てて下さい。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/b_bouquet.gif)
さて改めて書くのも何だが、自分は生まれ乍らのジャイアンツ・ファンで在る。そのファン歴はウン十年になるのだけれど、実は過去に3度「ジャイアンツ・ファンを辞めようかなあ。」という思いが頭を過った事が。最初は1978年。所謂「空白の一日事件」を経て、江川卓投手が“ジャイアンツにごり押し入団”したのがきっかけだった。「違法では無いのだろうけれど、道義的にすべき事では無い。ジャイアンツは其処迄零落れてしまったのか・・・。」と、怒りよりも寂しさが一杯になってしまったのだ。それでもジャイアンツ・ファンを辞めなかったのは偏に、大好きな王貞治選手がジャイアンツに居たからだった。
2度目は、その王氏がジャイアンツの監督を解任された1988年。あれだけの大功労者が、石もて追われる形で辞めさせられた事に、強い怒りを覚えた。この時は真剣にジャイアンツ・ファンを辞めようと思ったけれど、長年惚れ続けた哀しさか、結局そのままファンを続ける事に。「王監督が育てた選手達が残っている。」というのも、踏み止まった大きな要因。
そして3度目だが、これは具体的に何時というのは無く、強いて言えば「ジャイアンツが無節操に“大砲”を集め捲っていた1990年代後半から数年前迄」。無節操な掻き集めも嫌だったけれど、それが最大の理由では無い。「なかなか優勝出来なかったから。」というのでも無い。“選手達に多く見られた或る姿勢”が堪らなく嫌で、「何でこんな感じになっちゃったのだろう。」と哀しくてならなかったから。「打球を放った際、『嗚呼アウトだ。』と勝手に判断して、ベース迄チンタラ走りをする姿勢。」及び「打席に入った際に際どい所を攻められると、まるでチンピラの如く相手ピッチャーを威嚇する姿勢。」を目にする度、「もう止めてくれ!」という思いが自分には在った。こういう姿勢がチームを緩ませ、弱体化に進ませた要因だったかもしれない。
「アウトだ。」と判断した打球の殆どは実際にアウトになるのだろうけれど、先だっての日本シリーズで塁上に居た松本哲也選手(ジャイアンツ)の足の速さを警戒する余り、名手・稲葉篤紀選手(ファイターズ)が痛い失策をしてしまった様に、最後迄必死で走る事でセーフになるケースだって充分在り得る。又、闘志を前面に出すのは悪くないけれど、チンピラの如き威嚇は「侠気」でも何でも無く、相手チームに対する非礼さだけしか感じ得ない。そういう意味で、この2つの姿勢がやたらと目に付く様になったジャイアンツに対して、「見切りを付けた方が良いのかなあ。」という思いが出て来たのだ。
小笠原道大選手とアレックス・ラミレス選手が、3番&4番にどしりと座った今のジャイアンツ。「試合に出続け、そして結果を残す。」というのも大きいが、彼等の野球に対する姿勢というのがジャイアンツの選手達に大きな影響を与えている様に感じる。常に全力プレーで、チンタラ走りをしない。際どい所を攻められても、そしてその結果死球を食らっても、彼等がチンピラの如く相手投手を威嚇している姿を見せた事が在っただろうか?何事にも直向きで、且つ相手に対する敬意を忘れない姿をあれだけの選手が見せていたら、その他の選手も自ずと感化されて行くもの。今のジャイアンツには嫌だった2つの姿勢がまず見られないし、それが強くなれた大きな要素と言えるのかも。
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さて改めて書くのも何だが、自分は生まれ乍らのジャイアンツ・ファンで在る。そのファン歴はウン十年になるのだけれど、実は過去に3度「ジャイアンツ・ファンを辞めようかなあ。」という思いが頭を過った事が。最初は1978年。所謂「空白の一日事件」を経て、江川卓投手が“ジャイアンツにごり押し入団”したのがきっかけだった。「違法では無いのだろうけれど、道義的にすべき事では無い。ジャイアンツは其処迄零落れてしまったのか・・・。」と、怒りよりも寂しさが一杯になってしまったのだ。それでもジャイアンツ・ファンを辞めなかったのは偏に、大好きな王貞治選手がジャイアンツに居たからだった。
2度目は、その王氏がジャイアンツの監督を解任された1988年。あれだけの大功労者が、石もて追われる形で辞めさせられた事に、強い怒りを覚えた。この時は真剣にジャイアンツ・ファンを辞めようと思ったけれど、長年惚れ続けた哀しさか、結局そのままファンを続ける事に。「王監督が育てた選手達が残っている。」というのも、踏み止まった大きな要因。
そして3度目だが、これは具体的に何時というのは無く、強いて言えば「ジャイアンツが無節操に“大砲”を集め捲っていた1990年代後半から数年前迄」。無節操な掻き集めも嫌だったけれど、それが最大の理由では無い。「なかなか優勝出来なかったから。」というのでも無い。“選手達に多く見られた或る姿勢”が堪らなく嫌で、「何でこんな感じになっちゃったのだろう。」と哀しくてならなかったから。「打球を放った際、『嗚呼アウトだ。』と勝手に判断して、ベース迄チンタラ走りをする姿勢。」及び「打席に入った際に際どい所を攻められると、まるでチンピラの如く相手ピッチャーを威嚇する姿勢。」を目にする度、「もう止めてくれ!」という思いが自分には在った。こういう姿勢がチームを緩ませ、弱体化に進ませた要因だったかもしれない。
「アウトだ。」と判断した打球の殆どは実際にアウトになるのだろうけれど、先だっての日本シリーズで塁上に居た松本哲也選手(ジャイアンツ)の足の速さを警戒する余り、名手・稲葉篤紀選手(ファイターズ)が痛い失策をしてしまった様に、最後迄必死で走る事でセーフになるケースだって充分在り得る。又、闘志を前面に出すのは悪くないけれど、チンピラの如き威嚇は「侠気」でも何でも無く、相手チームに対する非礼さだけしか感じ得ない。そういう意味で、この2つの姿勢がやたらと目に付く様になったジャイアンツに対して、「見切りを付けた方が良いのかなあ。」という思いが出て来たのだ。
小笠原道大選手とアレックス・ラミレス選手が、3番&4番にどしりと座った今のジャイアンツ。「試合に出続け、そして結果を残す。」というのも大きいが、彼等の野球に対する姿勢というのがジャイアンツの選手達に大きな影響を与えている様に感じる。常に全力プレーで、チンタラ走りをしない。際どい所を攻められても、そしてその結果死球を食らっても、彼等がチンピラの如く相手投手を威嚇している姿を見せた事が在っただろうか?何事にも直向きで、且つ相手に対する敬意を忘れない姿をあれだけの選手が見せていたら、その他の選手も自ずと感化されて行くもの。今のジャイアンツには嫌だった2つの姿勢がまず見られないし、それが強くなれた大きな要素と言えるのかも。
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パフォーマンスでもファンを意識してますし、外国人選手のお手本のような選手です。
これは外国人選手に限りませんが、「所属チームのファンのみならず、多くの野球ファンに愛される選手となる。」というのは非常に大事な事だと思います。その事で野球人気は高まって行くだろうし。