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「『拡大』か『原点回帰』か 岐路に立つサミット」(7月8日、産経新聞)
7日開幕した主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)を契機に、参加国の枠組みを巡る論戦が本格化している。フランスや英国が、現行の主要8ヶ国(G8)では地球規模の問題に対処出来ないとするのに対し、日本や米国は現状維持を譲らない。米国では「先進民主主義国による会合」との原点回帰を求め、G8からロシアの除外を主張する論議さえある。日本も、拉致問題等自国が直接関わる問題だけでは無く、世界各地の人権や民主主義等「共通の価値」を積極的に取り上げて行く構えだ。拡大か原点回帰か、サミットは今、岐路に立っている。
サミット拡大論に関しては、フランスのサルコジ大統領が中国やインド等5ヶ国を加えた「G13」を主張している他、ブラウン英首相も中印の参加を唱えている。8日のG8首脳会合では、英仏両首脳が自由討議の場でこの問題を取り上げるとみられる。
英仏両国が拡大論を主張するのは、主要議題となる地球温暖化や世界経済の問題で、中印等の経済新興国にも責任を負わせたいとの考えからだ。一方、米国はジョンドロー国家安全保障会議(NSC)(NSC)報道官が7日、「(拡大論を)米国は支持しない。」と明言した。日本も反対の立場だ。
1975年の第1回サミットは、日米英独仏伊の先進工業・民主主義国6ヶ国で始まった。この為、サミットの参加条件を「先進工業国」だけでは無く、「民主主義国」で在る事に求める動きも根強い。米共和党の大統領候補に内定したマケイン上院議員は6日、「市場経済、民主主義の主要国によるクラブとすべきだ。」として、ロシアの除外とインド、ブラジルの新規加入を主張している。
町村信孝官房長官も7日の記者会見で「基本的には先進民主主義の国が基本だ。拡大するとサミットの意味合いが変わって来る。」と指摘し、非民主主義国で在る中国はサミット参加国に相応しくないとの見解を滲ませた。
唯、福田康夫首相自身は、自由、民主主義、法の支配等共通の価値観を持つ国々との連帯を目指す「価値観外交」を提唱した安倍晋三前首相とスタンスが大きく違う。中国の人権問題に付いても「(日本は)そんな偉そうな事を言える立場なのか。」と述べており、原点回帰を推進する事には慎重だ。
又、サミット拡大に反対する一方で、主要議題に地球温暖化問題を据えた日本の手法は、矛盾を孕んでもいる。G8の枠組みで温室効果ガス削減に合意しても、二酸化炭素排出量が世界全体の19%に上る中国等新興経済国が合意しなければ、効果は限られるからだ。実際、ブッシュ米大統領は6日の福田首相との共同記者会見で、「中国やインドが私達と同じ様な要求を共有しなければ、問題解決は出来ない。」と指摘している。
福田首相は、「サミット拡大反対」と「地球的課題への対処」という矛盾する課題を抱えたまま、議長国として難しい判断を迫られる事になる。
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国連の常任理事国に選ばれている国に対して、非常任理事国の持つ思いには「エゴイズムの極みだ。」というのが在るだろうし、サミットの参加国及びその国民にも、「俺達は選ばれた存在なのだ。」というエゴイズムが少なからず在る様に思う。人間そのものがエゴイズムの塊とも言えるのだから、そういった部分が在るのは仕方無いのだが。
サミットの持つ意味合いを、先ずは考えなければならない。「参加国はこんなに仲良しなんですよ。」といった表面的なパフォーマンスを繰り広げる“だけ”ならば、サミットなんか必要無いと言える。参加国の首脳達が極力エゴイズムを排除し、「地球規模で考えた場合、今何を早急に行わなければいけないか?」を侃々諤々と意見を闘わせる場足り得ているならば必要だろう。
地球規模の問題を議論するならば、他にも参加国を増やすというのは理解出来るのだが、「俺も俺も。」とまるでダチョウ倶楽部のネタの様に各国が手を挙げるのは目に見えており、そうなると国連と全く変わらない組織になってしまう。日本だけの事を考えると、「アジアで唯一の参加国。」というプレゼンスは手放したくないだろう。
「非民主主義国家の参加は望ましくない。」という考えも判らないでは無いが、地球規模の問題を論じる上で中国を外すというのも現実的では無い気がする。参加国にする事で、“真っ当な国家足らせる為の縛り”とさせる事も無いでは無いだろうし。
そこで皆様にズバリ聞きます!「サミットの参加国は、どの様なメンバーが相応しいと思いますか?」サミットの存在意義も含め、且つ「アメリカが嫌いだから。」とか「中国が嫌いだから。」といった感情面を極力排除した上で、御意見を頂戴出来れば幸いだ。
「『拡大』か『原点回帰』か 岐路に立つサミット」(7月8日、産経新聞)
7日開幕した主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)を契機に、参加国の枠組みを巡る論戦が本格化している。フランスや英国が、現行の主要8ヶ国(G8)では地球規模の問題に対処出来ないとするのに対し、日本や米国は現状維持を譲らない。米国では「先進民主主義国による会合」との原点回帰を求め、G8からロシアの除外を主張する論議さえある。日本も、拉致問題等自国が直接関わる問題だけでは無く、世界各地の人権や民主主義等「共通の価値」を積極的に取り上げて行く構えだ。拡大か原点回帰か、サミットは今、岐路に立っている。
サミット拡大論に関しては、フランスのサルコジ大統領が中国やインド等5ヶ国を加えた「G13」を主張している他、ブラウン英首相も中印の参加を唱えている。8日のG8首脳会合では、英仏両首脳が自由討議の場でこの問題を取り上げるとみられる。
英仏両国が拡大論を主張するのは、主要議題となる地球温暖化や世界経済の問題で、中印等の経済新興国にも責任を負わせたいとの考えからだ。一方、米国はジョンドロー国家安全保障会議(NSC)(NSC)報道官が7日、「(拡大論を)米国は支持しない。」と明言した。日本も反対の立場だ。
1975年の第1回サミットは、日米英独仏伊の先進工業・民主主義国6ヶ国で始まった。この為、サミットの参加条件を「先進工業国」だけでは無く、「民主主義国」で在る事に求める動きも根強い。米共和党の大統領候補に内定したマケイン上院議員は6日、「市場経済、民主主義の主要国によるクラブとすべきだ。」として、ロシアの除外とインド、ブラジルの新規加入を主張している。
町村信孝官房長官も7日の記者会見で「基本的には先進民主主義の国が基本だ。拡大するとサミットの意味合いが変わって来る。」と指摘し、非民主主義国で在る中国はサミット参加国に相応しくないとの見解を滲ませた。
唯、福田康夫首相自身は、自由、民主主義、法の支配等共通の価値観を持つ国々との連帯を目指す「価値観外交」を提唱した安倍晋三前首相とスタンスが大きく違う。中国の人権問題に付いても「(日本は)そんな偉そうな事を言える立場なのか。」と述べており、原点回帰を推進する事には慎重だ。
又、サミット拡大に反対する一方で、主要議題に地球温暖化問題を据えた日本の手法は、矛盾を孕んでもいる。G8の枠組みで温室効果ガス削減に合意しても、二酸化炭素排出量が世界全体の19%に上る中国等新興経済国が合意しなければ、効果は限られるからだ。実際、ブッシュ米大統領は6日の福田首相との共同記者会見で、「中国やインドが私達と同じ様な要求を共有しなければ、問題解決は出来ない。」と指摘している。
福田首相は、「サミット拡大反対」と「地球的課題への対処」という矛盾する課題を抱えたまま、議長国として難しい判断を迫られる事になる。
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国連の常任理事国に選ばれている国に対して、非常任理事国の持つ思いには「エゴイズムの極みだ。」というのが在るだろうし、サミットの参加国及びその国民にも、「俺達は選ばれた存在なのだ。」というエゴイズムが少なからず在る様に思う。人間そのものがエゴイズムの塊とも言えるのだから、そういった部分が在るのは仕方無いのだが。
サミットの持つ意味合いを、先ずは考えなければならない。「参加国はこんなに仲良しなんですよ。」といった表面的なパフォーマンスを繰り広げる“だけ”ならば、サミットなんか必要無いと言える。参加国の首脳達が極力エゴイズムを排除し、「地球規模で考えた場合、今何を早急に行わなければいけないか?」を侃々諤々と意見を闘わせる場足り得ているならば必要だろう。
地球規模の問題を議論するならば、他にも参加国を増やすというのは理解出来るのだが、「俺も俺も。」とまるでダチョウ倶楽部のネタの様に各国が手を挙げるのは目に見えており、そうなると国連と全く変わらない組織になってしまう。日本だけの事を考えると、「アジアで唯一の参加国。」というプレゼンスは手放したくないだろう。
「非民主主義国家の参加は望ましくない。」という考えも判らないでは無いが、地球規模の問題を論じる上で中国を外すというのも現実的では無い気がする。参加国にする事で、“真っ当な国家足らせる為の縛り”とさせる事も無いでは無いだろうし。
そこで皆様にズバリ聞きます!「サミットの参加国は、どの様なメンバーが相応しいと思いますか?」サミットの存在意義も含め、且つ「アメリカが嫌いだから。」とか「中国が嫌いだから。」といった感情面を極力排除した上で、御意見を頂戴出来れば幸いだ。
“金持ちクラブ”というのは言い得て妙ですね。自分もサミットには、そういった排他的な匂いをずっと感じております。毎年、掲げる御題目は立派なれど、実際に決まった事柄、又はその実現度に余り見るべき点が無いし、寧ろ「我々はこんなに仲良しなんですよ。」というパフォーマンスだけが目に付いてしまう。
「サミットの議長を初めて務めた首相」という肩書きを望み乍ら、党内抗争により目前で首相の座を降りる事になった福田赳夫元首相。亡父の悲願を代わって成就させたいが為だけに、政権の座にしがみ付いていた“様な”福田康夫首相。唯でさえリーダーシップに欠ける彼に、議長として一体何が期待出来るのか?
個人的に興味深かったのは、昨夜の社交行事。七夕という事で各国の首脳が短冊に各々の願いを書き記していましたが、ブッシュ大統領のそれは「飢餓、病気による圧政、あらゆる圧政からの自由。自由への普遍的な望みが実現される世界を願う。」でした。「あんたがそれを言うか!」と突っ込みを入れてしまったのは、自分だけでしょうか(笑)?
アメリカは随分ロシアを意識してますね。そんなに嫌がらなくても、ねえ。
個人的には中国、インドはオブザーバーが良いと思います。正直、インドは良く分からないですが中国はあまり発言力を持たないほうが世界のためでしょう。。。
カトリックの熱心な信者のお友達は、胃、じゃなくて伊を外して西を入れて欲しいとか。それが無理なら交代交代で。日本のカトリックとスペインは関係が深いそうで、身近な外人=スペイン人なんだそうです。
ではワタシの見解。
「どうでもいい」、と言ったら身も蓋もない。。。
やめりゃいい、に近いでしょうね。基本線。
欧州開催時は必ずテロが起こったりするでしょう?いろんな意味でこの仕組み限界なんでしょうね。
>福田さん
個人的にはこれぐらいの事務的な人なのがいいと思うんですよ。小泉さんだったらモロ、ヤクザの会合みたいですし(苦笑)。英と加、EUの首脳以外、ホントその手の顔が揃ってますもん。。。(笑)
カナダが参加国になったのは、第二回のサミット(サンファン・サミット)からでしたね。記憶違いで無ければ、カナダを参加国に加えたのはアメリカの要請が在ったからだったと。良くも悪くも、この超大国の意向がサミットでも強く影響している訳です。
「地球規模の問題を論じるならば、中国の存在は外せない。しかし、今の様にまともな国家足り得ない状況では、加えるのも躊躇してしまう。」というのが、日本人のコンセンサスかもしれません。大体、サミットで決められた事が守られるかどうか、現状の参加国だけでも怪しいのですから。
福田首相は事務的と言うよりも、何もしない癖にその座に座り続けるだけといった“名誉会長”みたいな存在かと。「身内だけは異常に可愛がり、その他は知ったこっちゃ無い。」といった小泉元首相もウンザリでしたが、福田首相も別の意味で困った方ですね。
スケールが大きすぎて分からないです。世界の国々の内情とかまったく不明ですし、ワールドワイドな視点とか無いのでまったくイメージが沸かないんです。。。
何処の国も一長一短在りますからねえ。大体、報じられている事柄だけが全てでは無いし、見えない部分も多いでしょうから、こういう問題は悩ましい。新しい参加国を検討するのでも、全体からマイナス点の多さで現じて行く「減点式」がベターなのか、はたまたプラス点の多い所を厳選する「加点式」がベターなのか。それによっても、新参加国の顔触れは異なる事でしょうね。
「君ら、じゃんじゃんCO2出してイカンね!」と締め上げて、「これ買いなさい!」というわけでしょうか。うーん「古いエアコンは電気食うから買い換えましょう!」とか「あんたの車ガソリン食うね!今こそプリウスに買い替え!」より脅迫的かも…。
「急激な発展で二酸化炭素を大量に排出している君達の所こそ、費用負担をすべきなんだ。何で我々ばかりが負担しなきゃならない?」。そんな思いの他に、原発を売り付けたいという下心。要は何処の国もエゴイズム丸出しという事。こうなると、哀しい位外交下手な我が国は、とてつもない御人好しという思いが改めてしますね。
今後とも何卒宜しく御願い致します。
もっとも中印も「そんなとこに入れ言われて、苛められてはかなわん、ブラジル、メキシコらと新会議始めます」という話もあるとか。
うーん、日伊加&多分入れといわれたら泣いて喜ぶ韓、豪あたりとは根性が違いますね。
でも昔もこういうのありましたよね「アジア・アフリカ会議」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E4%BC%9A%E8%AD%B0
「第三世界」というのもこの辺が語源だったと思うが、なんだかよくわからないというかややっこしいですね(苦笑)