ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

略全てがネパールの農村から輸入

2024年07月28日 | 時事ネタ関連

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三椏(ミツマタ):冬になれば葉を落とす落葉性の低木で在り、沈丁花科三椏属に属する。中国中南部・ヒマラヤ地方が、原産地とされる。一年枝樹皮は、和紙紙幣原料として用いられる。
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「楮(コウゾ)や三椏と言えば、日本では古くから、其の樹皮が和紙の原料として用いられる。」事で知られているが、我が国の紙幣の原料には三椏、そして耐久向上マニラ麻が使われている。で、其の三椏は、全てが山深いネパールの農村で生産され、日本に輸入されているそうだ。先日、我が国では新紙幣が発行された許りだけれど、其れに合わせて彼の地では、三椏を増産中と言う。7月25日付け東京新聞(夕刊)に、「日本の御札 ネパール生まれ ~新紙幣に合わせ増産中」という記事が載っていた。

首都カトマンズから南東に約260km丘陵地帯パンチタル地区は、紅茶産地のインドダージリンに近いエリアだが、此処三椏生産の一大拠点。約100世帯が三椏を栽培する農地が在り、今年は既に日本向けに合計約20トンを納入したそうだ。

標高2千以上で、水捌けが良く、強い日差しを浴びない西向きの斜面。、一般的には農業に不向きな此の環境が、三椏生産には適している。ネパールでの三椏栽培は、日本の国立印刷局に紙幣の原料を納入する政府刊行物専門書店かんぽう」(大阪市)が、貧困に苦しむ農家の支援事業として、1990年から取り組んで来た。買い取り価格を毎年、現地の物価上昇率以上に引き上げ、生産者を頻繁に訪れて、挿し木用の原木の選び方や収穫、乾燥等を手厚く技術指導して来たそうだ。

「国内に留まらず、世界の貧困地帯へも支援の手を伸ばす。」というのは、非常に良い事だと思うし、日本人として誇らしく思う。「情けは人の為ならず」と言うが、そういう“下心”とは無関係に、“無理の無い範囲での支援”を行って欲しい。

、我が国の三椏需要は、新札発行に合わせて既にピークを迎え、緩やかに減る見込み。三椏の販路拡大が、彼の地の今後の課題となるが、ネパールでも新紙幣発行の計画が在り、三椏を活用出来ないか模索しているそうだ。


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