ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

基礎学力試験

2022年01月22日 | 教育関連

2年前の記事「悪夢」で書いた様に、学生時代の定期試験で、『残り時間10分!』という声を耳にしてふっと解答用紙を見ると、全くの白紙で焦り捲るという悪夢を、過去に数え切れない程見て来た。「答えを、一部書き切れていない。」という事は実際に在ったけれど、「全くの白紙で、残り時間10分を迎える。」という経験は全く無いのにだ。定期試験を受けるという経験を最後にしてから、もう軽く30年は超えているのに、去年もそんな悪夢を見た。似た様な経験を良く見聞するので、“試験”という物に対する恐怖感は大なり小なり、皆抱えているのだろう。

1月の中旬位になると毎年、大学入試に臨んだ際の事を思い出す。良い思い出よりも、苦しい思い出の方が遥かに多い。こういう思いって、自分の様なおっさんも、現役の受験生も変わらない事だろう。

15日&16日、今年の「大学入学共通テスト」が行われた。報道を見聞すると、「全般的に、昨年よりも難しくなった。」という受験生の声が多かったが、19日に大学入試センターが発表したテストの平均点(中間集計)を見ると、昨年の確定結果と比べると、理系科目を中心に平均点は下がっており、数学Ⅰが『17.43点』低い『40.25点』、数学Ⅱが『14.04点』低い『45.89点』、そして生物が『22.56点』低い『50.08点』等。となっている。全般的に、昨年より難しくなった。」という受験生の声は正しかった様だ。

考え方は色々在ろうが、「大学入学共通テスト=“基礎学力”試験」という位置付けを考えると、平均点が「50点」を下回るというのは、決して良い傾向とは思えない。「知識の理解の質を問う問題や、思考力・判断力・表現力を発揮して解く事が求められる問題を重視する。」という「大学入学共通テスト」の方針は悪く無いが、「余りにも問題数が多かったり、奇を衒った問題が多かったという事が、平均点がぐっと下がった原因。」“ならば”、問題作成の上での改善点は在るだろう。

自分が現役の受験生だった頃、基礎学力試験は「大学共通第1次学力試験(通称;共通一次)」だった。其れから(自分は受けていないが)「大学入試センター試験」に変わり、今の「大学入学共通テスト」に到る。「各々の基礎学力試験は、何時から始まり、(大学入学共通テスト以外は)何時終わったのだろう?」と思い、調べてみると大学共通第1次学力試験:1979年~1989年(11年間)、大学入試センター試験:1990年~2020年(31年間)、大学入学共通テスト:2021年~との事。「共通一次って、もっと長く行われていた様に思っていた。」ので、「11年間だけなんだ。」と意外な思いが。


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