人体の仕組みを知れば知る程、其の精密さに驚愕してしまう。1つ1つのパーツが実に素晴らしい出来で、意味を持ったリンクをし合っている。人によって差は在るものの、長期間に亘ってきちんと機能し、生命を維持させているというのは、本当に凄い事。何れだけ人類が進歩しようとも、「人体の仕組み全てを完璧に機械化し、長期間稼働させる。」というのは無理だと思う。
動物関連の番組を提供している「アニマルプラネット」では現在、「プラネットアース」という番組を一挙再放送している。BBCが制作した自然ドキュメンタリー・シリーズで、地球上の様々な場所で生息している動植物を紹介。2006年5月~2007年2月に掛けて「NHKスペシャル」で順次放送されたので、御存知の方も居られるだろう。
以前に見たけれど、改めて見ても実に面白い内容。教科書で習った「食物連鎖」というのが、“現実の物として”認識出来るし、「自然界は文字通り、『弱肉強食』の世界なのだなあ。」と痛感させられる。本の一寸前迄「生を得ていたモノ」が、「より強きモノ」によって一瞬で命を奪われてしまうという事が、日常的に行われているのが自然界なのだ。
先達て再放送された「第3集 洞窟 未踏の地下世界」でも熾烈な生存競争が繰り広げられていたが、最も興味深かったのは「人間の常識では『生き物なんか住める訳が無い。』と思ってしまう様な場所でも、普通に生息している生き物が居る。」という事実。此方に詳細が記されているけれど、有毒な硫化水素が充満する中で生息しているバクテリアや昆虫、魚等が居るというのは、驚き以外の何物でも無い。「『人間の常識』は、『自然界の常識』と必ずしも一致せず。」という事なのだろうが。