喜ばしくないランキング

余所の国の人から「日本には美しい観光スポットが一杯在るね。」と言われたら、この国に住む者としては嬉しいし、誇らしくも感じる事だろう。では逆に、「日本のＸＸって、世界でも１、２を争う位に汚いね。」と言われたら・・・。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「『不衛生な観光スポット』の世界ランキング発表」（７月２１日、ＣＮＮ）

米旅行情報サイトのトリップアドバイザーは、夏の観光シーズンに向けて「不衛生な観光スポット」の世界ランキングを発表した。キスして行く観光客の多さや鳩の多さ等を基準に、サイトの編集者が独自に５ヶ所を選んだ。


不衛生スポットのトップに立ったのは、アイルランドのブラーニー城に在る「ブラーニー石」。キスをすると雄弁になれるという伝説を信じて、昨年だけで約４０万人が石にキスをしたと言う。昨年此処を訪れた米アリゾナ大学微生物学教授のチャック・ジェルバ氏は「私は石にキスしなかったが妻がしてしまったので、妻にキスする前に彼女の唇を拭いた。」と話している。

２位に入った米シアトルのパイクプレース・マーケットに在る「ガム・ウォール」は、噛み捨てられた色取り取りのガムが、高さ約４．５メートル、幅約５０メートルの劇場の壁一面に張り付けて在る。１９９３年に劇場の前で待っていた学生がガムを付けたのが始まりとされ、以来、世界中から訪れた観光客が噛み捨てガムのアートを制作して行く様になった。

イタリア・ヴェネツィアのサン・マルコ広場は鳩の多さで３位に選ばれた。ハトは細菌やウイルスを持っている事も多い為、市当局は２００７年から対策に乗り出し、鳩に餌を遣らないよう観光客に呼び掛けている。

４位にはジョージ・クルーニーやマリリン・モンローといった映画スターの手形に年間４５０万人の観光客が手を触れて行く米ロサンゼルスの「グローマンズ・チャイニーズ・シアター」が、５位には仏パリに在る劇作家オスカー・ワイルドの墓所が、それぞれランクインした。

勿論、こうした観光スポットを訪れたからといって細菌に感染する訳では無いが、多くの人が触れればそれだけ細菌も増えると専門家は指摘。旅行者は消毒液を持ち歩き、手を良く洗った方が良い、とアドバイスしている。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

潔癖症では無いと思っている、普通レベルの衛生認識の自分。唯、以前から「グローマンズ・チャイニーズ・シアター内のハリウッド・スター達の手形等が刻み込まれたブロック・タイルに、観光客達が手を直接合わせている姿。」を見て、「土足で歩き回り、唾が吐かれているかもしれない場所に、良く直接を手を合わせられるなあ。」と感じていた。そんな自分だから、不特定多数がキスしている場所にキスするなんて考えられないし、「ガム・ウォール」も見たいとは思わない。今回ランクインした５ヶ所の中で抵抗が無いのは、「サン・マルコ広場」位。