銀幕大帝α

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グレイヴ・エンカウンターズ

2012年10月03日 23時45分39秒 | 洋画ホラー
GRAVE ENCOUNTERS/11年/米/93分/ホラー/劇場公開(2012/06/01)
-監督-
ザ・ヴィシャス・ブラザーズ
-脚本-
ザ・ヴィシャス・ブラザーズ
-編集-
ザ・ヴィシャス・ブラザーズ

-出演-
*ショーン・ロジャーソン
*アシュリー・グリスコ
*フアン・リーディンガー
*マッケンジー・グレイ
<ストーリー>
廃墟と化した精神病院を訪れた調査隊クルー。実は超常現象など信じない彼らだったが、本物としか思えない超常現象に次々襲われていき…。

あなたも、必ず遭遇<エンカウンター>する。

<感想>

「さぁて今回もいっちょ、高視聴率稼ぎのドキュメンタリー番組撮ったろけ!」

そう一気盛んに繰り出したものの、マジでヤバい事になってきて、全員が全員半べそになって逃げ回るPOV式モキュメンタリーホラー。

これまで色んな超常現象をカメラに記録してきたと豪語してはいるが、実はその殆どがイカサマだったという事が判明。
今回も霊媒師なる男性を呼んではいるが、実は売れない俳優の卵で全部演技。
庭掃除していたおっちゃんには金を握らせて「オラ幽霊見たべ」と狂言させる有様。
「面白いものが作れればこの世界は何でもアリでぇい」
とはプロデューサーの弁。
ヤラセ演出おもいっきり発動中。

そして今回の舞台は廃墟化した精神病院に決まった訳でして。
雰囲気出す為に、撮影は夜に敢行。
更に管理人に頼んで外から入り口の扉に錠までして貰った。

「よっしゃあ、準備万端でぇい」

幽霊さん、幽霊さん、居るならここに出てきてくんしゃいヒャッヒャッ

面白半分で撮影続ける御一行様。

するとホンマにポルターガイストが始まり出したもんだから一同騒然。
しかもモロに目の前に幽霊さんが出てきちまいやがった!
何故か迷路になっちまった病院内を泣いて叫んで右往左往。
ようやく入り口に辿り着いて、閉ざされた扉を強引に破壊してみたらそこには外の世界はなく何処までも続くよ病院廊下の無限地獄。

オ~マイガー!!

どうなってんの?ねぇ、どうなってんのよぉ!

この作品、タイム的に言うと57分位からおもろーになります。
ちょっとばかしJホラー風。
なんか立派なお化け屋敷を体験しているみたいな感覚に襲われちゃう。

油断してたら

ばぁ~~!!!!

みたいな。
うん、結構ビックリした。
全体的に仕込み系の低予算製作やけども、壁から天井から腕がワラワラとか視覚的にナイスなものもアリ。

精神病院に軽いノリで潜入したら、皆キチガったというブラックな展開も楽しめた。

本作に限ってじゃないけれど、この手のモキュメンタリーは退屈な前半をいかに気力で乗り切れるかが後の印象度を分けるかと。
それなりに伏線も張られていますからね。
バスタブのところとかさ。
過去に病院内で患者に対して違法手術を施していたってのも、ラストに上手く結びついております。

配給会社がアルバトロスなんでかなり油断してたけれど、逆にそれが良かったのか私的にはそこそこに盛り上がった。
但し、後半だけね♪

オフィシャル・サイト(日本語)

関連作:
『グレイヴ・エンカウンターズ(2011)』(第1作)
『グレイヴ・エンカウンターズ2(2012)』(第2作)

評価:★★★
12/10/03DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日:2012-10-03
メーカー:インターフィルム
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貞子3D ~2Dバージョン~

2012年10月03日 22時12分21秒 | 邦画ホラー
12年/日本/96分/ホラー/劇場公開(2012/05/12)
-監督-
英勉
『行け!男子高校演劇部』
-原作-
鈴木光司『エス』
-脚本-
英勉
-主題歌-
シド『S』

-出演-
*石原さとみ『月光ノ仮面』・・・鮎川茜
*瀬戸康史『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』・・・安藤孝則
*山本裕典『忍たま乱太郎』・・・柏田清司
*田山涼成『デッドボール』・・・小磯勇吾
*橋本愛『アバター』・・・貞子
<ストーリー>
鮎川茜が教師として勤める高校で、ある男の自殺を生中継した動画を見た者はすべて死ぬという噂が広がる。そんな時、教え子・典子が不可解な死を遂げる。

“S”の復活

<感想>

DVDリリースする際にはシンプルに『貞子』で出すものだとばっかり思ってた。
作品のタイトルが『貞子』だとダサくて逆に素敵に思えてくるのに。
「~2Dバージョン~」なんて余計なものをくっ付けんなって。

さて公開直後から‘金返せ’コールが巻き起こり、一部では失敗作と言われている本作を観てみた。

親指下に向ける程の駄作だとは思わないけれど、役者陣に問題ありかと。

染谷将太が良い例。
飛び抜けて演技が上手過ぎるが故に一人だけ浮きまくっている。
あくまでもサブキャラなのだからもう少し控えめに演出しても良かったのではないか。
彼が石原さとみ相手に奇声を上げながら誘導しつつ首吊るまでの流れが、本編で一番のホラー描写になっていたと思う。
それ位演技にインパクトがあり過ぎた。
なんでここだけ空気が重くなるんだよってね。

逆の意味でホラー映画である本作に不釣合いだったのが刑事2人組だ。
田山涼成と若手俳優がそれぞれを演じているのだが、登場する度に演技がほぼギャグに近く、それが大して笑える訳でも無いのだから見ていて白けてしまいリアクションに困り果ててしまう。
その部下が「呪いの動画を見てしまいました~」と突如貞子髪で現れ田山涼成が驚いた顔を見せるシーンでは‘なんちゅうツマンないジョークをやってんだよ’と一瞬鼻で笑ってしまったものの、これがガチだと解った時はビックリ通り越してお口あんぐり状態に陥ってしまった。

演技どうこうよりもシリアスな展開にこの演出はダメだろうよ。

統一性の無い役者達を揃えたばかりに作品全体に纏まりがなく、場面毎の空気感がちぐはぐ。
真面目に撮っているようでそうでないようにも思えるしで、こりゃ完全に監督の“コメディ職人”という色が所々で無意識に出ちゃっている感じはする。

強いて言えばエログロのない井口昇作品みたいやね。
なもんで、ホラー映画として観てもちっとも怖くも無く、どちらかと言うと中途半端なモンスターコメディ寄りの作品。
音楽と音響、または効果音なんかにもっと拘れば、まだ少しはモンスターホラーに近づけたかもしれない。

ラストもあっさり気味でイマイチやったなぁ。
携帯破壊して万々歳って余りにもストレート過ぎるわ。

今作の美女図鑑

愛しの石原さとみちゃん。
ホラー映画にはちょっと似つかわしくない女優かもしんない。
絶叫顔とか作り過ぎやと思う。
自然体が一番の魅力やのに。
けど可愛いから許します。

今作の娘にしたい子役図鑑

んで、さとみちゃんの幼少時代を演じた女の子(名前が解らん!)
念力を持つ役柄設定なんだが、私的には貞子を演じた橋本愛よりもこの娘の方がすっげぇ美少女やん!って興奮しちまった。

オフィシャル・サイト

評価:★★☆
12/10/02DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日:2012-10-03
メーカー:角川書店

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