2016年
日本
110分
ロマンス/ドラマ
劇場公開(2017/01/07)
監督:
市井昌秀
『ハルチカ』
原作:
瀬尾まいこ『僕らのごはんは明日で待ってる』
脚本:
市井昌秀
主題歌:
ケツメイシ『僕らのために...』
出演:
中島裕翔:
葉山亮太
新木優子:
上村小春
美山加恋:
鈴原えみり
岡山天音:
塚原優介
片桐はいり:
山崎真喜子
松原智恵子:
上村芽衣子
<ストーリー>
高校生の時に出会い、つき合い始めた亮太と小春。ふたりが大学生になったある日、小春は突然亮太に別れを切り出す。実は、小春は亮太に言えないある秘密を抱えていた。
君の【秘密】に気づいて、
この恋を運命にすると決めた
―感想―
小春ちゃんの性格はちょっと俺には合わんかも。
どちらかと言えば美山加恋が演じた女の子の方が好き。
まあどちらもグイグイと積極的にくるんだけれども、言動に可愛らしさがある子の方が俺も乗れやすい。
小春ちゃんを演じた新木優子という人は初見なのかなぁ、他の映画で観た記憶も無いのだが、ワンシーンだけ猛烈にお!キュートやん!て思った。
ポカリとピースと満面の笑み。
さて、本作が誇る3大重要ワード(アイテム)がこれだ。
屋上に設置されているお金を入れたら見える双眼鏡。
ケンタとカーネルサンダース。
そして、涙。
この3つを展開に上手く丁寧に取り入れている所が実に良い。
双眼鏡で小春が病院の屋上で一人号泣しているのを偶然に見てしまう瞬間がムネアツ。
居ても立っても居られない心境になり亮太はケンタの前に設置されているカーネルサンダースを強奪し病院へとダッシュしていくのだ。
思い切り窃盗罪だが、人の命が掛かっているのだから、もうそこはなりふり構わずだよな。
しかも「泣いた時には駆けつけてよね」という言葉を思い出し、大好きだからこそ、愛が深いからこその男として約束は守る!今出来る事なら何でもやる!といった我武者羅な亮太の姿にグッときちゃう。
カーネル人形、相当重いはずなのに、小春に笑顔を取り戻したい一心でひたすら抱きかかえたまま突っ走っていく亮太の純粋な優しさには見習うべき点も多い、最高な男前さだろう。
私が好む「秘密系」ロマンス作品ですが、3年間もラブラブな関係を築き続けていたのに、突然一方的に別れ話を言い出され、たそがれモードに逆戻りしてしまう亮太。
何が原因で振られてしまったのか気になるのは当然。
その原因の元を薄々と病気だろうなと私自身は気付いてしまったのですが、子宮に関する病だとなると話はまた別。
これに理解を示せるのか、否なのか、本気の愛が試される訳だが、小春に対しての気持ちは変わらず、いや寧ろもっと愛が大きくなった様に見えた。
子供が作れる作れない云々も大事でしょうけども、好きな人に何時までも傍に居て欲しいと願うのが優先だろうね。
だから、目の前に元気な小春が居てくれている、前のように笑顔でご飯を美味しそうに食べてくれている、その光景に改めて亮太はときめいてしまったんだと思う。
我慢できずにキスをする自然的な流れは素敵だったよ。
小春の性格は私に合わないと書いたが、どっちかというと根暗タイプな亮太に思った事はズバズバ言う強気で頑固な部分は相性いいかも。
現に亮太も「君が僕を解き放ってくれた」みたいな感謝の気持ちを口にしていたし、案外末永く幸せにやっていけそうかも、だね。
取り合えず無性にケンタを食べたくなる映画でもあった(笑)。
評価:
★★★☆
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