銀幕大帝α

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静かなる叫び

2017年12月18日 19時30分06秒 | 洋画ドラマ
POLYTECHNIQUE
2009年
カナダ
77分
ドラマ
劇場公開(2017/01/14)



監督:
ドゥニ・ヴィルヌーヴ
『メッセージ』
脚本:
ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:
マキシム・ゴーデット
セバスティアン・ユベルドー
カリーヌ・ヴァナッス
エヴリーヌ・ブロシュ
ジョアンヌ=マリー・トランブレ
ピエール=イヴ・カルディナル




<ストーリー>
1989年、モントリオール。理工科大学に通うヴァレリーとジャン=フランソワは、いつも通りの1日を送っていた。すると、突如男子学生のひとりがライフル銃で構内の女子学生を銃撃し始め…。

―感想―

いきなりかいっ。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督らしさが出た実に衝撃的なオープニングから幕を開けます。

フェミニスト糞くらえ!
自己中心的で身勝手な考えを持った青年がライフル銃を手に持ち、不満の対象である女子学生のみを次々に学校内で撃ち殺していく。
視点を変えての同じ銃撃シーンを何度も映し出したりと、緊迫した空気を白黒映像の力も手伝ってか鑑賞者にも重く苦しく体感させる辺りは監督の演出の旨さか。

運よく生き延びた生徒はその後、どういう人生を歩んでいたのか。
やはりトラウマという後遺症からはそう簡単には抜け出せないようで、それぞれの苦悩する姿には胸痛むものもありました。
自責の念に駆られて排気ガス自殺してしまう男性の心身は相当弱ってしまっていたんだろうなあ。

一人の暴挙により、多くの人の命が奪われ、そして多くの人の心が深く傷ついた。
非情に殺された重なる遺体等、無惨な現場を目撃した事によっての神経衰弱。
そこから立ち直る切っ掛けを作れた者とそうでない者とのその後の人生の分岐に大きな違いを与えるてのが、如何に人間は弱い生き物なのかと考えさせられる部分もあり、気持ちを強く持てるようになるにも時間は多く必要なんだという再起の難しさも丁寧に描かれていたように思えます。

相当長い間、銃撃してたんだろうけど、警察や救急隊が全然やって来ないてのがどうにも腑に落ちないんだよな。
事件発生直後に誰も通報しなかったのだろうか。
この辺も出来れば詳細に説明描写して欲しかった。

評価:★★★
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