銀幕大帝α

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マイナス21℃

2019年01月20日 13時04分25秒 | 洋画ドラマ
6 BELOW: MIRACLE ON THE MOUNTAIN
2017年
アメリカ
98分
ドラマ/伝記
劇場公開(2018/07/21)



監督:
スコット・ウォー
『ニード・フォー・スピード』
出演:
ジョシュ・ハートネット
ミラ・ソルヴィノ
セーラ・デュモント
ジェイソン・コットル
ヴァシ・ネドマンスキー




<ストーリー>
エリックはシエラネバダ山脈でスノーボードの最中に遭難してしまう。食料も装備もない状態のエリックに、低体温症や空腹、オオカミなど、数々の困難が襲い掛かる。

―感想―

ほらよくニュースで流れてるやん。
「侵入禁止区域に入った後に行方不明」
この映画、それですわ。

八日間もの間ほぼ飲まず食わずでさ迷う事も過酷だが、腹が減り過ぎて自分の足の肉を食うか食うまいかで悩む姿もリアル。
衰弱し切ってバッタリ。

そのまま死んどけよ、苦痛に耐えながら生き残る術を探るよりも楽だぞと不謹慎なことを思ってしまったが、実話を基に映画化しているので助かるのは分かってるんだよねえ。

自業自得でジャンキーな主人公だから感情移入はし辛いのが難点。
でもこんな男でもいざ救出されるて時はちょっとばかし胸にくるものがある。
但しこれは男の生還に対してではなく、行方知れずとなった息子を涙ながらに無事を祈りつつ静かに帰りを待ち続けていた母親の愛情が見え隠れしていたからこそ。
これがなかったらちょっとばかしも胸にこなかったかもしれない。
彼が生存している可能性が明らかになる場面から救助する場面までの流れにも工夫が欲しかった。
演出下手かよ、て若干思う程に見せ方が余り巧くない。
映像で人を感動に誘うてのは大切なんだよ、この監督はそこの所の演出力が足りてないんだよなあ。

エンドロール直前からは御本人が登場。

おっジョシュ・ハートネットを起用したのは顔が似てるからか?
両足切断という代償を払わされたのは因果応報かもしれない。
だがこの事故が切っ掛けで彼の生き方が180度変わったらしい、という説明を入れながらの結果オーライという方向に無理くり動かしているのが鼻に付くが(笑)。

遭難シーンだけでは尺が持たないので、かなり回想シーンが多く挿入されます。
不必要なものなら入れんなよてなるけれど、直接的な彼が生きる事を望む糧には繋がっていたからまあ許容範囲内かな。

評価:★★★
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