銀幕大帝α

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騙し絵の牙

2021年09月07日 03時42分34秒 | 邦画その他(ドキュメetc.)
2020年
日本
113分
ミステリー
劇場公開(2021/03/26)



監督:
吉田大八
『羊の木』
原作:
塩田武士『騙し絵の牙』
脚本:
吉田大八
出演:
大泉洋速水輝
松岡茉優高野恵
宮沢氷魚矢代聖
池田エライザ城島咲
斎藤工郡司一
中村倫也伊庭惟高
坪倉由幸柴崎真二
和田聰宏三村洋一
佐野史郎宮藤和生
リリー・フランキー謎の男
塚本晋也高野民生
國村隼二階堂大作
木村佳乃江波百合子
小林聡美久谷ありさ
佐藤浩市東松龍司



<ストーリー>
次期社長をめぐって権力争いが勃発した出版社「薫風社」の雑誌が次々と廃刊のピンチに陥る。お荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水も無理難題を押し付けられ窮地に立たされるが…。

騙し合いバトル、開幕!
ウソを見破り、ウラを暴け。


―感想―

あ~出版業界での話でしたか~。
映画観る時はなるべく事前情報入れずに借りてくるから、どういった形での「騙し合い」なのかなと思ってました。

舞台のメインとなるのは出版会社で、基本的には会話劇。
それぞれの雑誌担当部署が階ごとに分かれているんだけれど、決して仲は良くない。
まあ平たく言えば対立しているという構図ですな。

部数=売り上げに繋がるので、どうやってそれを伸ばすか。
編集長が先頭を切り、部下をも騙す勢いで先手、先手を行く。

ま、人(他人)を信用するな、て事やね。
相当、頭が切れる編集長の役を大泉洋。
彼の一人勝ちか?てな所に、もう一人意外な人物が彼を見事に出し抜く、というのが本作の見所の最頂点であり騙しとしてのクライマックス。

けど、それ位じゃへこたれないのが編集長ですよ、という終わり方に纏まり方の綺麗さを感じた。

観る映画というよりも聴く映画かなと思うが、あらゆる騙しに通じる喋りの巧妙さが面白い作品だった。
例え上司であろうとも容赦なく蹴落としていく様にシリアスさを抱かされるものの、時折(息抜きの感覚で)挿入されるユーモアも作品に貢献していて、その辺のバランス加減も良かった。

評価:★★★☆
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