銀幕大帝α

切り株推奨映画感想ブログにつきグロ画像注意。
御蔭様で16周年。4500作品レヴュー突破。御訪問有難う御座います♪

特捜部Q Pからのメッセージ

2017年02月24日 20時36分40秒 | 洋画サスペンス
FLASKEPOST FRA P/A CONSPIRACY OF FAITH
2016年
デンマーク/ドイツ/スウェーデン/ノルウェー
112分
ミステリー/サスペンス/犯罪
PG12
劇場公開(2017/01/28)




監督:
ハンス・ペテル・モランド
出演:
ニコライ・リー・コス
ファレス・ファレス




<ストーリー>
デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンの人気ミステリーシリーズ「特捜部Q」の映画化第3弾で、北欧の権威ある文学賞「ガラスの鍵賞」を受賞した「Pからのメッセージ」を映画化。コペンハーゲン警察で未解決事件を担当する特捜部Qに、新たな捜査依頼が舞い込む。海辺に流れ着いたボトルの中から「助けて」と書かれた手紙が見つかったのだ。手紙は7、8年前に書かれたもので、インクのにじみが激しく、ほとんど解読することができない。差出人の頭文字「P」を頼りに行方不明者の割り出しを進めた特捜部Qのメンバーたちは、やがて衝撃の事実にたどり着く。

-感想-

てっきり『007』みたくPと言われている上司から謎の指令が特捜部Qに届く話なのかと。
勘違いでした^^;

Pてのは8年前に誘拐された兄弟が助けを求めるためにメッセージボトルとして海に手紙を流した際に書き残していた自分の名前の頭文字。
これを手掛かりに色々と捜査した結果、誘拐から難を逃れた一人の少年に辿り着く。
同時にある一家の姉弟が何者かの魔の手に落ちる誘拐事件が発生。

少年が監禁されていた場所と姉弟が監禁されている場所が同じだと推測し、少年の記憶を頼りに監禁場所を探り当てていくてのが大まかなあらすじ。

誘拐された姉弟の家族が信仰している宗教が厄介でして、詳しくは知らなくても耳には入れた事があるはずかもな「エホバの証人」。
考え方が一般人とは異なり、神こそが救いを齎せてくれる絶対的な存在だと信じきっている。
だから警察には当初相談していなかったのだが、特捜部Qメンバーの説得と「必ずお子さんを救い出してみせる」という言葉を渋々に信用し、警察は大掛かりな犯人逮捕と人質救出作戦へと動き出す。
しかし身代金受け渡し時に特捜部Qが凡ミス。
逆に犯人を怒らせてしまい事態は最悪な方向へと。
「やっぱり警察なんか当てにならない。神が解決してくれただろうに、なんて事をしてくれたんだ!!」
と反感を買う羽目になる。

綿密に捜査する事が売りであるはずの特捜部Qがまさかの大失態。
ここから急速に雲行きが怪しくなりだし、次々と犯人の手によって同僚が殺されたり、姉弟の父親も入院していた病室で息の根を止められたり、挙句特捜部Qの一人が捕まってしまう悪循環。

又、犯人自身が幼少時に宗教に狂った母親によって自分と姉の人生を滅茶苦茶にされたといった過去を持ち、神を信じる位なら悪魔になる!と精神を思い切り病んでしまったサイコキラーと化してしまっているので、やる事成す事全て質が悪い。
こんな異常者を怒らせてしまったのだから、そりゃあ目を付けられた者は死を恐れるしかなく、次第に雰囲気は異様な空気に包まれ始め、不安を抱きながら私も成り行きを見届ける事しか出来なくなってしまうのです。

森の中で犯人を取り逃がしてしまってからは、ピンチの連続。
これをどう乗り切るのか、姉弟の身柄は無事に救い出せるのか、サイコキラーの暴挙を食い止める事が出来るのか。
捜査に重点を置いた序盤とは打って変わり中盤以降は展開が激しく動きまくるので極度の緊張感を抱かされハラハラしっ放し。

宗教が絡むと人の愚かさが見え隠れして作品そのものが重たくなるけれど、その分物語に厚みが増して見応えのあるものとなっていました。

1作目は「面白い!」2作目は「う~ん」、そして3作目は「面白い!!」
選ばれた原作やしっかりと練られた脚本が良いのか、イマイチだった2作目から大分持ち直してきたなという印象をこの3作目からは受けました。
シリーズ最高傑作という謳い文句になっているけれど、1作目と比べても甲乙付けがたい程に見せ場がふんだんに用意されており、抜群なストーリーへの引き込ませ具合と濃密なミステリー描写に大満足。

今作の可愛い子役図鑑

サイコキラーに誘拐されちゃう姉のマウダリーナちゃん。
この子、将来絶対美人になるよ。
僕ちんが宗教狂いの親から保護して普通の人生を歩ませてあげたいですわ。

評価:★★★★
17/02/24DVD鑑賞(新作)
にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へバナーポチお願いします
にほんブログ村
レンタル開始日:2017-02-22
メーカー:カルチュア・パブリッシャーズ

オフィシャル・サイト(日本語)

関連作:
『特捜部Q 檻の中の女(2013)』(第1作)
『特捜部Q キジ殺し(2014)』(第2作)
『特捜部Q Pからのメッセージ(2016)』(第3作)
『特捜部Q カルテ番号64(2018)』(第4作)

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ネイビーシールズ:オペレー... | トップ | セルフレス/覚醒した記憶 »
最新の画像もっと見る

洋画サスペンス」カテゴリの最新記事