RETRIBUTION
2023年
イギリス/アメリカ/フランス
91分
サスペンス/アクション
劇場公開(2023/12/01)
監督
ニムロッド・アーントル
『プレデターズ』
製作
ジャウマ・コレット=セラ
出演:
リーアム・ニーソン・・・マット・ターナー
<ストーリー>
子どもたちを学校に送り届けるため車を走らせるマットの下に、「指示に従わなければ車を爆破する」という正体不明の脅迫電話が入り…。
“最悪”が加速する――
―感想―
過去に韓国で『ハード・ヒット 発信制限』として、ドイツで『タイムリミット 見知らぬ影』(未見)としてリメイクされたスペイン映画『暴走車 ランナウェイ・カー』を今度は英語圏でリメイク。
これは同じく色んな国(日本含む)でリメイクされた韓国映画『あやしい彼女』みたいなものか。
その内、日本も参戦するかもしれない、いや無理だな、あんな大それた市街地カーチェイスを日本で撮れるはずがないし、オリジナル同等の面白い脚本を書ける気もしない。
ま、何にせよ、それだけ他の国が手を付けたくなる位に魅力的なコンテンツなんだろうな。
オリジナル、リメイク、全てに一環として言えるのは、同乗する娘っ子が皆魅力的。
焦りを隠せない父親を心底心配する姿が本当に愛らしい。
本作では兄貴(無駄にイケメン)の方が、「俺は残る!」と降車拒否しようとしていたが。
この辺、オリジナル版とは違う形を見せていたが、全体的にも大きくアレンジさせており、クライマックスなんて奇跡みたいな事が起きている。
こんな上手い事、爆弾座席から脱出出来る状況、作れる?(笑)
いや、他のリメイク作とは異なる様に、面白いアイデア捻り出していたように思うよ。
本編90分も無い短尺というのもあって、テンポ良く進むし、結構強めの緊張感も味わえる。
そして離婚危機という現実を突きつけられ、車には爆弾を仕掛けられてと、不幸続きでありながらも、常に子供達の様子を気に掛け、真犯人探しに(警察の忠告無視して勝手に)奔走するリーアム・ニーソンの姿が熱くカッコイイのだ。
一生に一度味わえるか味わえないかの受難を家族一丸となって乗り切れた後には、親父は仕事バカと嘘吐きを引退し、妻と子供の為に身を削って尽くすのであった。
本作のリメイクは大幅に内容を変えた事が功を奏したのか、新しい楽しみ方も出来て、韓国版リメイクに続いての成功例と言えるでしょう(ドイツ版も観てみようかな)。
評価:★★★☆
24/05/11DVD鑑賞(新作)
レンタル開始日: 2024-05-10
メーカー: キノフィルムズ/木下グループ
関連作:
『暴走車 ランナウェイ・カー(2015)』(オリジナル)
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