FALLING DOWN
1993年
アメリカ
118分
サスペンス
劇場公開(1993/07/24)
監督:
ジョエル・シューマカー
出演:
マイケル・ダグラス
ロバート・デュヴァル
レイチェル・ティコティン
フレデリック・フォレスト
チューズデイ・ウェルド
ロイス・スミス
バーバラ・ハーシー
<ストーリー>
厳格で生真面目な“D-フェンス”と名乗る男が渋滞に巻き込まれ、突如として車を乗り捨て黙々と歩き始める。その後、両替のために入ったコンビニで邪険に扱われ…。
―感想―
ただ俺は家に帰りたいだけなんだ!
ストーカー気質とサイコパス精神を融合させたようなブチギレ男をマイケル・ダグラスが怪演。
ちゃんと買ったものにはお金を払うとか律儀な所はあるのに、曲がった事が大嫌い、社会に不満ありまくりという訳の分からなさがキャラクターとしての魅力でもある。
マイケル・ダグラス側の家庭事情、刑事を演じたロバート・デュヴァル側の家庭事情。
これらを交互に見せる事で、貴方ならどちらが良い?そんな質問を投げ掛けられている様な気もするが、俺としちゃどっちも嫌だ(笑)。
まあでも何かしら問題はあるにしろ幸せな夫婦、不幸せな元夫婦の対比を考えれば、帰りたい場所、帰れる家があるだけマシなロバート・デュヴァルの方が人となりの生活は送れているんだろうな。
しかし何でちょっとしたことでも声を荒げる様な男と結婚しようと思ったのか。
結婚して子供が産まれてから急に性格が激変したんだろうか。
原因はストレス?
違うんじゃねえかな、元からこういう男だったんでしょ(彼の母親も何処か情緒不安定な部分を見せていたし)。
親が親なら子も子という訳だから普通、何かしらのサインは出ていたとは思うんだけどね、元嫁はそこまで見透かす事が出来なかったのかもしれない。
傍から見れば奇妙な言動を繰り返す面白いおっさん(笑)風に映るが、勿論直接関わるには危険過ぎるオーラを放ちまくっている。
そんな男が家に行くと言うてるのに、何の対処もしない地元警察の怠慢さ。
当時は今ほどストーカー規制に厳しくなかったのかもしれないが、パトロール位してやれよてのは思うわ。
当日退職のロバート・デュヴァルが最後の一仕事として自ら現場に乗り込んでくれたから救われた二つの命。
暴走を制御出来ぬまま元嫁に接近したマイケル・ダグラスに非しかなく同情の余地もないので、なるべくしてなった結末とも言えるだろう。
評価:★★★☆
23/08/15Blu-ray鑑賞
レンタル開始日: 2010-07-16
メーカー: ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント