銀幕大帝α

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サラリーマン・バトル・ロワイアル

2017年12月02日 12時40分14秒 | 洋画サスペンス
THE BELKO EXPERIMENT
2016年
アメリカ/コロンビア
88分
サスペンス/ホラー/アクション
R-15
劇場未公開



監督:
グレッグ・マクリーン
『ミック・テイラー 史上最強の追跡者』
製作:
ジェームズ・ガン
脚本:
ジェームズ・ガン
出演:
ジョン・ギャラガー・Jr
トニー・ゴールドウィン
ジョン・C・マッギンレー
アドリア・アルホナ
メロニー・ディアス
マイケル・ルーカー




<ストーリー>
コロンビアのボゴタにあるベルコ・インダストリーズ社。突如、80人の従業員はオフィスビルに閉じ込められ、同僚同士の殺し合いを命じられる。

―感想―

「今このオフィス内に居る諸君全員に告ぐ。君達で殺し合いをして貰います」

邦題通りのあの映画のサラリーマン版。
インスパイアされて作られた事はほぼ間違いない。
これ、脚本がジェームズ・ガンだってのがミソで、監督にはグレッグ・マクリーンを起用した事も相乗効果を生み、結構過激なグロ映画にもなっている。

なんで一企業のビル内に武器庫があるのかも謎過ぎなのだが、殺し合えと言われたらその武器庫の鍵を欲しがるのも当然。
真っ先に狙われるのが鍵を持っている受付の警備員。
その狙う男共の先導を切るのが従業員のボスで、権力振りかざして終盤からはやりたい放題。

ボスの言いなりになる派と、抵抗する派に分かれての壮絶な殺し合いが始まる訳ですが、真っ先に死ぬのがまさかのあの人。

いやいや、どうした?じゃないですよ、スパナで殴られて頭凹んでますってヨンドゥさん。
『ウォーキング・デッド』ファンならメルルの名の方が馴染み深いか、普段悪役の多いマイケル・ルーカー、本作では動揺する若手を励ます良いおっちゃんやったのに、その励ましていた若手にぶん殴られてこんな姿で死ぬとは、さぞ本人からしたら「なんでやねん!」やろな。
恩を仇で返しやがって若造が!ポテン

このビルに派遣されてきたばかりの新人ちゃん。
ボスの悪道を見兼ねて全棟消灯させたり、機転の利いた活躍をしつつ意外と終盤近くまで生き延びてたけれど、あの呆気なさにはビックリしたよ死ぬのそこ!?て。
こういう話って割と悪の組織に対抗し頭使って数人助かりそうなものやのに、マジで主役だけ生存てのも予想を裏切ってきたなあ。
ヒロインと一緒に、位の終わり方するんかと思ってたわ。
ま、ジェームズ・ガンがストーリー考えているだけあって、そこは一筋縄ではいかぬて感じか。

命令した殺害人数に足りてないとアナウンスされて、一斉に頭部爆発させられていく食堂のシーンなんて芸術的なゴア映像でした。

ラストでは組織のお偉いさんがそれらしきゲームの意味を説明していたけれど、イマイチ私は「何言ってんねんおっさん」と理解し難い説明内容ではあったが、兎も角今回の殺し合いは第一ゲーム。
生き残った者同士で又殺し合う第二ゲームがある模様。
結果的に本当の勝者にはどういった特典が与えられるんかね、そこまでちゃんと映像化しなさい。

部分的に観ると胸糞悪くなる作品ですが、描写が展開が良い感じにぶっ飛んでもいるので面白いちゃあ面白い。
未公開作品としては掘り出し物かも。

今作の美女図鑑
主人公と社内恋愛しているヒロインのリアンドラさん。

強気に攻めていく姿勢は好感。
ただ守られるだけの女じゃなく、ちゃんと戦うその勇敢さは頼もしい限りです。

評価:★★★☆
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