銀幕大帝α

切り株推奨映画感想ブログにつきグロ画像注意。
御蔭様で16周年。4500作品レヴュー突破。御訪問有難う御座います♪

恐怖ノ黒電話

2013年02月19日 22時12分47秒 | 洋画ホラー
-感想-

怪奇!恐怖のぉペンペンペンペン、あっ黒電話ぁ~~~~~ペンペンペンペン

明治時代の芝居小屋で暗幕が上がる前に場内アナウンスされそうな邦題ですね。

引っ越した先のアパートに備え付けられてあった黒電話。
これが過去と現代を結びつけるキーアイテムとなっているんですが、相手を怒らせれば怒らせるほど現代模様に変化が訪れるというありがた迷惑なお話でありまして。

りんりんりん

こんなにも頻繁に掛かってくると苛々するよねぇ。
さっさと回線引っこ抜けばいいのに。
と思っていたら結構早くに引っこ抜いていた。
けど、直ぐに差し直すんやね。
私なら絶対使ってやらんけどな。
お母さんからの電話も黒電話に掛かってくる。
何故携帯の方に掛けないんだ?て疑問起こるけれども。

過去の自分を変えた事で、現代の自分の性格にも変化が。
「これが最後の忠告だ。ここから出ていけ!」
ストーカー元夫に睨み効かせる表情が一番怖かった。

ホラー映画にしては派手さはなくどっちかつうと地味な展開ですが、今ではとんと見かけなくなった黒電話が上手い具合に恐怖道具として成り立っていて、地味ながらもじわじわと追い詰められていく様子が面白かったですし作品を盛り上がらせているようにも思えました。

余談だけど、私の家の向かいの家は未だに黒電話を使ってます。
音が半端なくでかい。

りんりんりん

着信番号表示が出るディスプレイが無い黒電話って、受話器を取って出ないと相手が誰だか解らないってな恐ろしさがあるよね。
昔は平気で使ってたけど、勧誘電話なんかが多い現代では使用するにはちょっと考えられない電話機だよねぇ。

評価:★★★

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レンタル開始日:2013-02-08
メーカー:松竹

THE CALLER
2011年
イギリス
91分
ホラー
劇場未公開



監督:マシュー・パークヒル『dot the i ドット・ジ・アイ』
出演:
ラシェル・ルフェーブル『ニュームーン/トワイライト・サーガ』
スティーヴン・モイヤー『プリースト』
ローナ・レイヴァー『アーマード 武装地帯』

<ストーリー>
離婚を機に環境を変えようと引っ越して来た女性・マリー。新しく暮らすアパートには回線の繋がった古い黒電話が据え付けてあった。そこへ謎の人物から着信が入り…。


オフィシャル・サイト
<“シッチェス映画祭”ファンタスティック・セレクション>
(日本語)
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説

2013年02月18日 23時58分36秒 | 邦画ホラー
-感想-

工藤のおっさんは震える幽霊に襲われて入院中。
ヤクザ男不在の中、アシスタント市川ちゃんとカメラマン(白石監督)のみで河童伝説の取材敢行。

・・・ダメだ。
工藤のおっさんがいねぇとダメだ!
話が先に進まねぇ!!
工藤カムバーーーーークッ!!!!!!!

私の想いが通じたのか、工藤のおっさん、病院から脱走してきやがったw

「市川、お前じゃ何もできねぇだろ?俺がいないと面白いのが撮れねぇだろ??」

仰る通りです。
と言う訳で、漢(おとこ)工藤、華麗に復帰。
やったぜ、これで役者は揃った。

さぁ工藤が帰ってきてから俄然面白くなってきましたぞ。
おっさん、河童捕まえる気満々ですww

「これ、使えねぇかな?」

でた!?
困った時の呪具頼み。
口裂け女編で登場した人毛呪具をロッカーから引っ張り出してきて、河童に取り憑かれた姉ちゃんの首に巻いて「おらぁ!おらぁ!!」と往復ビンタ。
「てめぇ何やってんだよ!!」
姉ちゃんの彼氏にボコられる工藤w
「ちょっ、待て、待てって!これ効くんだよ!!」
「うるせぇ!」
彼氏と揉みくちゃになる工藤。
「市川、女殴れ!!」
「は、はい!!」
バチンバチン!
我に返る姉ちゃん。
「な?効いただろ?」
「どうもすみませんでした」
彼氏平謝り。

コントかよww

最大の見所は河童と対峙するクライマックス。
陰陽師の鈴木と共に、星型に作られた土俵の中心でファイティングポーズを取る工藤。
何をするのかと思いきや、どうやら河童と相撲を取るらしい。
もう発想が馬鹿馬鹿しくて滑稽ですわw
しかし河童の突進スピードは尋常ではなかった。
相撲どころの話ではない。
このままでは工藤の身が危ない。
どうする工藤!?

「おりゃあ!」

ワンパンチで河童をぶっ飛ばしちまいやがった(笑)
このおっさん、ほんと怖いもの知らずだな。
そういやウネウネと動く人毛呪具をボールペンで突き刺してたな。←これには吹き出してしまったわ。


河童は殴られてのびている。
さぁいよいよ捕獲か!?

ところが!!

うわああああああ(マジビビリ)。
とんでもない事になっちまったよ。

そりゃあんな光景みたらビビるわな。
流石の工藤も慌てふためいてその場から退散。
逃げて正解。
鈴木はえらいこっちゃになってた。
ま、無事で何より。
おっさん、お疲れ!

その後のエピローグも中々恐ろしげ。
白石監督、また今回も楽しい作品撮っちゃいましたね。
面白すぎました。
個人的には「震える幽霊」「口裂け女」よりも好きですわ。

河童の造形はボディスーツみたいですね。
精巧に作られていましたが、作中では敢えて鮮明には映し出してないってのは正解。
ボカして映す事で「何か得体の知れないモノに襲われている」といった怖さも出ていましたし、ハッタリなのに本当の出来事のようにも感じられましたからねぇ。
有耶無耶な描写がリアルを生み出しているみたいな。

特典に白石監督のインタヴューが収録されていましたが、監督の想いとしては最低でも10作は作り続けたいとのこと。
うん、私も観たいです。
このシリーズ最高ですもん。
作り続けられる限り、私もとことん付き合いますよ。
なんてたって発想がユニーク過ぎる。
こんなにも毎作ワクワクさせられるOV、今まで観た事ない。
こうやって出会えた事だけでも光栄っす。

今作の恋人にしたい美女図鑑

名前ど忘れしちゃったんだけど、最初の河童の撮影に成功したカップルの姉ちゃん。
顔が好みだなぁ。
ちょっと頭は馬鹿っぽいけど。
河童の呪いなのか、口から変な色の液体吐きながら「こっちへこーい」と呟いたり、最後はとんでもない運命を辿っちゃったりと中々の魅力的なキャラでした。

評価:★★★☆
13/02/18DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日:2013-02-02
メーカー:プライムウェーブ・ネクシード

2012年
日本
73分
フェイクドキュメンタリー・ホラー
オリジナルビデオ



監督:白石晃士『ネ申アイドル総選挙バトル』
脚本:白石晃士
撮影:白石晃士
出演:
大迫茂生『グロテスク』
久保山智夏
白石晃士『バチアタリ暴力人間』

<ストーリー>
ある池の中から現れた異形の生物を映した映像が投稿される。状況証拠から、これは日本古来の妖怪・河童だと推測した取材班は、投稿者と共に映像の収められた池へと向かうのだが…。


関連作:
『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦』
『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊』
『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説』
『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん』
『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 【真説・四谷怪談 お岩の呪い】(2014)』
『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版(2014)』
『戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 最終章(2015)』
コメント (10)
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マジすか学園3

2013年02月17日 22時30分13秒 | 邦画ドラマ

兵庫県南部ではTV放映されなかったので、今月に出たDVD全四巻で視聴しました。
今回もざっと登場人物を紹介していきます。
AKB48、SKE48及びHKT48に興味ない方はスルーして下さいまし。

チームハブ


パル - 島崎遥香(チームB)

「マジすか学園3」の主人公。
恋人・代々木圭太を殺害した罪でプリズンに収監される。
収監された当初は記憶を無くしていたが、プリズンの全貌が明かされると共に失われていた記憶も蘇ってくる。
喧嘩の強さは半端なく、その実力をチームハブのメンバー全員が認めテッペンとなる。
大切なものを踏みにじられたりする事や、他人を嘲笑う人間を極端に嫌い、その際には「人のマジを笑うんじゃねえ!」と豹変し相手に対して拳を突き出し立ち向かう事もある。
また情に厚く、間違った考えを持つ者には「それがお前のマジなのか?」と優しく諭す心も持ち合わせている。
ロングヘアだったが自分を見つめ直す為に自ら髪の毛にハサミを入れ短くした。
普段は物静か。
仲間からの情報を元に圭太を殺した本当の犯人、自分を陥れた人物やその理由などを常に追い求め、徐々にその真相に辿り着いていく中で仲間との絆もより一層深めていく。

ダース - 大場美奈(チームB)

ノブナガがいなくなった後は自分こそがチームのテッペンだと思い込んでいる。
しかしパルとのタイマン勝負に負けたことでその実力を認め、自分が座っていた椅子をパルに譲り渡す。
元は不良グループの総長だけあって血の気が多く、例え仲間だとしても裏切り行為に及んだ者は容赦なく血祭りに上げる。

ウルセーヨ - 島田晴香(チームK)

暇さえあれば筋力トレーニングに励んでいる。
誰かが自分の気に食わない発言をすると「ウルセーヨ!」と大声で怒る。
パルの事に対して「あいつの事は好きだが、それはラブではない」とテツヲには語っている。
何故か看守長から猛烈に好かれている。

テツヲ - 阿部マリア(チームK)

ウルセーヨと常に行動を共にしている。
パルを気にかけているウルセーヨに若干ジェラシーを感じている模様。

名無し - 川栄李奈(チームA)

メンバー内ではパシリ役。
しかし最終話ではプリズンに対する重要なデータを託され、パルに届ける為に単身で看守たちの追撃を交わしながら激走する。
両親は殺されているが、それでも親宛に手紙を書き続ける等、健気な姿を絶やさない良い子。

ピース - 木ゆりあ(チームS)

身に覚えのない罪で収監された事でパニックに陥ったパルが危うく危険ゲートを出る所を間一髪で救ったのがピース。
それ以降、パルと行動するようになり何かと手助けをしている。
パルとは同じ部屋でもある。
チームの調達係で彼女の手に掛かると何でも仕入れてくれる。
パルにとっては強力な味方だと思っていたが、実はプリズンの内通者。
「プリズンHOPE」所長の娘でもあり、所長の命令で動かされた事をパルに打ち明け対峙しようとする。
しかしパルの熱い気持ちに心を打たれて改心し、本当の仲間となる。

小耳 - 矢神久美(チームS)

口癖は「ちょーっと小耳に挟んだんですど」。
他人の噂話が大好きで地獄耳。
ネタを仕入れるとダースなどに情報を流す。
しかし性格は小心者で、敵対するマングースにも目を付けられてしまう。
その事によりノブナガ不在をマングースにばらしてしまい、後に両者が対決する要因を作る事になる。
悪知恵が働いた時には耳につけたイヤリングをピンと弾いて音を出す癖もある。

なんてね - 木本花音(チームE)

パペット「サリー」を愛用し常に携帯している。
人と話すときは「サリー」使って裏声で喋り、時には毒舌を吐くこともあるが、その後に「なんてね」を入れて緊張感を和らげている。
話の後半では「サリー」は封印し、表の声で意見を述べていた。
メンバーの中では名無しの事を唯一「ダチ」だと思っている。

チームマングース

チームハブと対立していたが、拳を交えたことでお互いを認め合い同盟を結ぶ。
その後、プリズン脱獄の手助けをする事になる。

アンニン - 入山杏奈(チームA)

卑劣な行為は一切許さない。
常に公平に物事を捉えようとする。
失踪する前のノブナガと対戦した経緯がありその時は引き分けに終わっている。

バンカー - 山内鈴蘭(チームB)

大のゴルフ好き。
ショッカクとすだちを従えて練習に励んでいる。

ショッカク - 加藤玲奈(チームB)

ここだけ姉妹の妹。
白いレース傘を持っている。
すだちとの連携プレイは完璧で素早い動きで相手を倒す。
ツインテール。
口で「スーーーー!!」と音を出しながらニヤリ顔をするのが特徴的。

すだち - 市川美織(チームB)

ここだけ姉妹の姉。
黒いレース傘を持っている。
口癖は「ごきげんよう」。
ツインテール。
発言している最中に度々ショッカクに言葉を遮られた上に続きを言われてしまうので良く不満顔を見せている。
ジョビジョビッチのロシア語を通訳するが、それらは全てでたらめ。

ミユ - 竹内美宥(チームB)

見た目は内気で気弱。
しかし喧嘩の実力はパルとほぼ同等。
代々木圭太を昔から兄のように慕っていが、パルを陥れる為として代々木圭太をナイフで刺し殺害した。
その経緯としてプリズンで「クリーナー(暗殺者)」として訓練させられ、所長の命令により動いていた事が判明する。
だが自分が所長にとっては単なる使い捨てのコマに過ぎないと聞き愕然。
その後、マングースの一員となる。

メッシ - 高橋朱里(チームA)

ヤギを鎖で繋いで調教、命令を与えている。
コンピュータに詳しく、強固なセキュリティも軽々とハッキング出来る腕前を持つ。
看守長の借金データすらもコンピュータ操作で清算してしまった。

ヤギ - 永尾まりや(チームK)

メッシと主従関係にある。
メッシとの間には合言葉があり「パーフェクト」の返しは「リスペクト」である。
狂犬のように相手に飛びつき、ダメージを与えると己の喜びへと変える凶暴人。

ジョビジョビッチ - 村重杏奈(チームH)

普段の言葉はロシア語。
たまに日本語も話す。
ロシア語を理解出来るのはショッカク只1人。
話している言葉の大抵の内容は相手が嫌がるような悪口。

その他
ノブナガ - 松井珠理奈(チームS/チームK)

元チームハブのテッペン。
忽然と姿を消したのには理由があり、実は他の囚人誰よりもプリズンの実態を感知した事で、所長から「クリーナー」になる事を要請されたが断固として拒否した結果、別の牢屋に幽閉されていた。
パルにプリズンの実態を全て話したのもノブナガ。
所長に頼んでハブとマングースの抗争を止めさせている。
最後はパルの脱獄を助ける為に力を貸す。

-感想-
う~ん。
1作目、2作目と比べるとイマイチな感じでしたかねぇ。
舞台がプリズン=監獄のみと言う事もあってか行動の範囲が狭まれ、その事により盛り上がりも若干欠けていました。
登場人物の数が少なくなった事で個々のキャラが大きく扱われてはいましたが、そんなに魅力は感じられませんでした。
もう少し引き込まれるような個性的なキャラに作り上げても良かったんじゃないでしょうかね。
それと過去2作程のユーモア的な描写がそんなにも無かったのも残念でした。
ちょっと真面目に作り過ぎた感はあります。
まぁぱるる筆頭に次世代メンバーを世間に知って貰う為には丁度良かったかもしれませんが、それでもやっぱり主力メンバー程の演技としての迫力、及び存在感を示せられなかった、超えられなかったのは一本のTVドラマとしては痛かったです。

それでも記憶に残るシーンがちらほらとあったのは良かったです。
ぱるるの困り顔は観続けていると癖になってきます(笑)。
れなっちのツインテールは可愛かったですし、ゆりあの防犯カメラに向かっての“あっかんべー”はキュートでしたしね。
のんちゃんの毎回「なんてね」はちょっとウザかったかな^^;
くーみんのオドオド感は『ダンス』を思い起こさせてちょっと面白かった。
みなるんは準主役級の扱いでしたけれど、ドスンと構える姿が似合っていてカッコ良かったですよ。

脱獄成功後に「まだまだ始まったばかり」という言葉で締められていましたが、続編はあるのかな?
もし4作目があるとしたら、もう一度学園ものに戻して欲しいですね。
その際には是非ともNMBを関西の荒くれ女学院として参戦させて貰いたい。
NMB推しの自分としての切なる願い。
テッペン取ったるで!と言えばNMB。
NMBと言えば関西。
関西=喧嘩上等っしょ!!

評価:★★★
13/02/08DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日:2013-02-08
メーカー:東宝

2012年
日本
各話約30分
学園/アクション/サスペンス
TVドラマ



監督:
佐藤太
豊島圭介
佐野友秀
廣田啓

企画:秋元康
原作:秋元康
エンディングテーマ曲:AKB48『動機』
オープニングテーマ曲:AKB48『ぽんこつブルース』
出演:
島崎遥香・・・パル
大場美奈・・・ダース
島田晴香・・・ウルセーヨ
阿部マリア・・・テツヲ
山内鈴蘭・・・バンカー
川栄李奈・・・名無し
入山杏奈・・・アンニン
加藤玲奈・・・ショッカク
市川美織・・・すだち
松井珠理奈・・・ノブナガ
木崎ゆりあ・・・ピース
竹内美宥・・・ミユ
高橋朱里・・・メッシ
永尾まりや・・・ヤギ
矢神久美・・・小耳
木本花音・・・なんてね
村重杏奈・・・ジョビジョビッチ
北原里美・・・女囚
関口美弥・・・女囚A
松下美優・・・女囚B
野口綾奈・・・女囚C
仲俣汐里・・・女囚
田野優花・・・女囚
岩田華怜・・・女囚
中村麻里子・・・女囚
高柳明音・・・女囚
福山一樹・・・佐々木圭太
三沢幸育・・・看守A
山本智康・・・看守B
木村靖司・・・看守長
洞口依子・・・所長
ゲスト出演:土井よしお

<ストーリー>
20XX年。少年法が改正され民間企業が運営する少年刑務所「プリズン HOPE」が誕生。通称「マジすかプリズン」と呼ばれるその少年刑務所に、ある日ひとりの少女が収容される。


オフィシャル・サイト

関連作:
「マジすか学園(2010)」(第1作)
「マジすか学園2(2011)」(第2作)
「マジすか学園3(2012)」(第3作)

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桐島、部活やめるってよ

2013年02月16日 20時50分23秒 | 邦画ドラマ
全員、他人事じゃない。

-感想-

もうね、作品に対して難癖付け様が無くて完敗っすわ。
だけど1つだけ声を大にして言える事がある。
それは

ファインダー越しに前田が妄想するゾンビの世界が神々しくて泣けた

って事だ。

まさか青春群像劇内で描かれたゾンビに感動しちまうとはわな。
8ミリに収められた“それら”は他の和製ゾンビ作品を寄せ付けない程に完成度の高い見事さ。
血が吹き出し、腕がもげ、内臓が引き出される。
素晴らしいグロさだ。

混乱が生み出した怒りによって映画部が引き起こすちょっとした抵抗。

「隕石にあやまれよ!」
「あ?ここはお前らだけの屋上かよ!!」
「こいつら全員、喰い殺しちゃえ!」

感情が爆発した≪ゾンビの反乱≫は正にフィナーレとして相応しいものだった。

人は何かしら目標に向かって生きている。
それが無くなってしまうと人生終わりだ。
宏樹が見せた涙の理由は前田の映画作りに対する真剣な姿に感化されての故だろう。
野球部に顔を出さず、チャラい仲間達と桐島の部活終わりを待つ為だけにバスケをしながらダラダラと毎日の放課後を過ごす。
でもその間にも野球部の3年生である先輩は見込みの無いドラフトを引退の区切りとして素振りに励んでいる。
映画部は映画部で頑張って作品を撮り続けている。
それらを目にした時初めて感付かされる。
じゃあ今の自分は何をしているんだ?
無駄にその日暮らしをしているだけなんじゃないのか、と。
「何やってんだろ、俺・・・」
虚しさだけが胸に突き刺さる。
何かに打ち込むというのはどれだけ大切な事なんだろうか。
野球部の練習風景を見つめる宏樹の背中からは“変わらなきゃ”という想いが滲み出ていて、重く漂う哀愁がずしんと私の心にも響いてきましたよ。

誰が主役って訳でもない群像劇な作品だが、個々のキャラが立っていて誰にでも感情移入する事は可能。
宏樹でも良いし、恋する乙女・亜矢でも良い。
けど映画を愛する者としてはここは映画部の前田でしょ。
ヲタク部である彼にも運動部の誰にも負けない程の活動に対しての誇りがある。
映画製作するに当たっての熱い想いを貫き通す姿勢には物凄く共感。
映画監督たる者はこうでなくっちゃ。
だから余計に前田がカッコ良く見えるのだ。
わたしも専門学校で映画製作してきた身なので、前田の生き様に自分の姿を無意識に被せて観てたのだが、好きなことに我武者羅に取り組むのはホント素敵な事だよなと感慨を抱かされましたよ。

この作品に最も惹かれた要素は、映画マニアを擽る描写なり台詞なりが多く使われていた事だろう。
前田はロメロをリスペクトしていて普段から黒縁眼鏡を掛けているし、彼が映画館で観る作品は『鉄男』っていうのも憎い。

愛読書は映画秘宝。
「今回の秘宝、頑張ってたよ」
こりゃあ秘宝ライターには堪らない台詞だろうね。

「『スクリーム』はやっぱり3より2の方が面白いよね」
うんうん、それ凄く解るわw

「ダイアリー・オブ・ザ・デッドじゃん!」
「なんだよそれ!」
「ロメロだよ、それくらい観とけ!!」
あはは、いいぞ、もっと言ってやれ。
ヲタク舐めんな!

学校風景は何処か懐かしくも感じる。
こういう態度がやたらとでかいだけの女子って居たよねとかさ。
監督は今時の学生たちの会話なり行動なんかを内面的からも鋭く丁寧に描いていましたね。
その辺リアルに描かれているだけの事はあり、私も学生の一員としてその場に居る雰囲気は持たされましたよ。
子供たちの演技も非常に上手かったですけど、とりわけかすみ役の橋本愛は誰の意見にも流されない立場という難しい役を表現に縛られず自然体に演じていて好感的だった。

序盤での金曜日ループは面白い試みでしょう。
この後どんな展開が待ち構えているのか、興味を持たせる意味でも、引き込ませる意味でもね。
別角度視点で同一場面を描く手法は割りと好みだったりする。

「“おまたぁ”笑」
「俺が監督だったら絶対あいつらは使わねぇ。みてろよ」
わろた。

ほろ苦い恋模様。
息苦しいライフスタイル。
これぞ傑作青春ラプソディー!

評価:★★★★★
13/02/16DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日:2013-02-15
メーカー:バップ

2012年
日本
103分
青春/ドラマ/学園
劇場公開(2012/08/11)



監督:吉田大八『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』
原作:朝井リョウ『桐島、部活やめるってよ』
脚本:吉田大八
主題歌:高橋優『陽はまた昇る』
出演:
神木隆之介『劇場版 SPEC~天~』・・・前田涼也(映画部)
橋本愛『貞子3D』・・・東原かすみ(バドミントン部)
大後寿々花・・・沢島亜矢(吹奏楽部)
東出昌大・・・菊池宏樹(野球部)
清水くるみ・・・宮部実果(バドミントン部)
山本美月・・・梨紗
松岡茉優『ポテチ』・・・沙奈
落合モトキ『るろうに剣心』・・・竜汰
浅香航大・・・友弘
前野朋哉『アフロ田中』・・・武文(映画部)
高橋周平・・・キャプテン(野球部)
鈴木伸之・・・久保(バレー部)
榎本功・・・日野(バレー部)
藤井武美・・・詩織(吹奏楽部)
岩井秀人『曲がれ!スプーン』・・・片山(映画部顧問)
奥村知史・・・屋上の少年
太賀・・・風助(バレー部)

<ストーリー>
ありふれた時間が流れる金曜日の放課後。誰もが認めるバレーボール部のスター・桐島退部のニュースが駆けめぐったことから、校内の人間関係が静かに変化していく。


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キック・オーバー

2013年02月15日 15時27分44秒 | 洋画アクション
世界一ヤバイ場所で
デカイヤマを踏め!


-感想-

自由な刑務所っすね。
監獄というよりほぼスラム街に近いやね。
麻薬・売春・銃所持なんでもあり。
私ももし悪いことして捕まったらここに入りたいな。
なんてな。

臓器移植と大金強奪。
この2つの模様が平行して描かれているんだけれどちょっと解り辛い。
ストーリーというよりも人物関係がね。
そんなに真剣に見ていなかったせいもあるかもしんないけどさ。
整理出来ないまま観ていたらあっという間に終わってた。

退屈しない話だけどそんなに面白い話でもなかったなぁ。

親子と仲良くなったお陰で無事脱獄出来て、金も手に入って万々歳。
めでたしめでたしやけど、ふ~んあっそ、て感じやったわ。

夢見て「んふふ」って笑うメルギブがちょっと可愛かった。

クリント・イーストウッドの声真似やって電話掛ける所とか、手榴弾でオフィスを爆破する所とかは笑うのが正解?
アメリカ人とかが観たら「HAHAHA!」って手を叩いて喜ぶんだろうな。

後半街に出た際、追っ手を狙撃した時に使っていたスナイパーライフルは何処で手に入れたんやろかね。

映画とは云え、少年がタバコを吸う描写は余りよろしくないよねぇ。
良い子の皆は真似しちゃダメだぞ。

評価:★★★
13/02/15DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日:2013-02-06
メーカー:クロックワークス

GET THE GRINGO/HOW I SPENT MY SUMMER VACATION
2012年
イギリス
95分
アクション/犯罪
R15+
劇場公開(2012/10/13)



監督:エイドリアン・グランバーグ
製作:メル・ギブソン
脚本:
メル・ギブソン
エイドリアン・グランバーグ
出演:
メル・ギブソン『復讐捜査線』・・・ドライバー
ピーター・ストーメア『ゾンビ・ホスピタル』・・・フランク
ケヴィン・ヘルナンデス・・・キッド
ドロレス・エレディア・・・キッドの母親

<ストーリー>
マフィアから大金を強奪した通称“ドライバー”は、アメリカからメキシコへと国境を越えて逃亡を図るが失敗。逮捕された彼が収監された先は、史上最悪の刑務所“エル・プエブリート”だった。


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