銀幕大帝α

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ゼロ・グラビティ

2014年05月07日 01時02分20秒 | 洋画サスペンス
GRAVITY
2013年
アメリカ
91分
サスペンス/SF
劇場公開(2013/12/13)



監督:
アルフォンソ・キュアロン
製作:
アルフォンソ・キュアロン
脚本:
アルフォンソ・キュアロン
編集:
アルフォンソ・キュアロン
出演:
サンドラ・ブロックライアン・ストーン
ジョージ・クルーニーマット・コワルスキー
声の出演:
エド・ハリス



<ストーリー>
突発的事故により無重力空間に投げ出された宇宙飛行士たちの極限状況を描いたスペースサスペンス。ライアン博士と宇宙飛行士・マットは、スペースシャトルでミッションを遂行していたが…。

宇宙の
暗闇を
生き抜け


-感想-


なんだよこれ!
全然面白くねぇじゃねぇかよ!!!!!!!!

私さぁかなりの捻くれ者だから、皆が絶賛する映画は扱き下ろしたくなる性格な訳。
そんな人間だから、観てもいない内から、感想は上記の言葉で初めてやるわ!と決めてたので、その通りに書いちゃったけれど、あのね、本音で書くとね

滅茶苦茶面白いやんけ!!!!!!!!!!!

だったのでした。
こりゃあ素直に頭下げますわ。

一言で書くと

すげぇ映画。

まさかこんなにも初めから終わりまで緊張続きの内容だとは思ってもいなかった。
これ程までの緊張感をよくまぁ90分間も維持出来たものだと心底感心。
ハラハラドキドキの連続で、展開に対して「どうなる!?」といった熱の入り様に私自身の体力が持つかどうかに一番の心配を感じたのだが、90分という短尺が功を奏したのか、なんとか最後まで頑張って観れた。
とはいえ、かなりグッタリとはなったが(笑)
でも、気持ちの良い疲れ方ではあったな。

極度の無重力体験の後は息苦しくなる浮遊力体験かよ!ってな。
宇宙と地球での違った危機感を連発で食らわされると、そりゃあ一息つく暇もあったもんじゃない。
だから余計に、ライアンが地上に自分の足で立った時、一気に味わう安堵感と言ったらそりゃもう半端無かった。
“感動”という単語一つで締めくくるのは勿体無い程に、私自身も何かを達成したかのような清々しい気分に襲われちゃった位にグッとくるラストシーンだった。

それにしてもマット演じるジョージ・クルーニーが傍に居てくれるとすっげぇ安心感に包まれるのな。
頼りになる男、ていうのが大きくキャラクターとして出ていたせいでもあるのだろうけど、実際に助けに来てくれたシーンにしろ、幻覚でアドバイスしてくれたシーンにしろ、兎に角彼が画面に映るだけでも十分に安らぎを提供してくれる本編唯一の癒し演出には、ライアンの心情にも同化出来て、束の間だけど激しい緊張の渦から開放される心地良さは、展開にメリハリをつけるという意味では上手く考えて作られていると思う。
マットという人物が居たからこそのライアンが生きて帰れた結果であって、鑑賞者にとっても、不安定になりそうな精神状態を立て直してくれた功労者と言っても決して間違ってはいないんじゃなかろうか。

他にも誰か出てくるのかと思ってたら、まさかの終盤は本当にライアンたった独りだけ。
中盤まではマットと2人だけ。
地上との通信は音信不通。

この助けを呼ぼうにも宇宙には決して他人は存在しない、自分で何とかしろ!という極限状態が、本作にあるサスペンス要素を激しく膨らませ、手に汗握らせる作品へと仕上がったに違いないだろうね。
不安を煽る音楽もヨシ!

因みに私が観たのは3Dでもなくブルーレイでもない。
2D&DVDだ。
最高の環境で観るべき作品なんだろうが、面白いものはどんな低レベルな環境で観ようとも面白いものなんだよ。
映像も大切だが、やっぱり映画はストーリーが大事。
ストーリーがツマラナイと幾ら映像が凄くても高評価なんて出来ません。
その悪い例が『アバター』
本作は2Dで観ようがDVDで観ようが遥かに傑作超え!

評価:★★★★★
14/05/06DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2014-04-23
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REDリターンズ

2014年05月05日 23時03分13秒 | 洋画アクション
RED 2
2013年
アメリカ
116分
アクション/コメディ
劇場公開(2013/11/30)




監督:
ディーン・パリソット
『ギャラクシー・クエスト』
出演:
ブルース・ウィリスフランク・モーゼス
ジョン・マルコヴィッチマーヴィン・ボックス
メアリー=ルイーズ・パーカーサラ・ロス
イ・ビョンホンハン・チョバイ
アンソニー・ホプキンスエドワード・ベイリー
ヘレン・ミレンヴィクトリア
キャサリン・ゼタ=ジョーンズカーチャ・ペトロビッチ
ブライアン・コックスイヴァン・シモノフ
ニール・マクドノージャック・ゴードン
デヴィッド・シューリスカエル
スティーヴン・バーコフコッブ
ティム・ピゴット=スミスフィリップス長官
ギャリック・ヘイゴンデイヴィス



<ストーリー>
穏やかな毎日を送っていた元CIAエージェント・フランクと恋人のサラ。だが、32年前の小型核爆弾製造に関わる極秘計画が原因でトラブルに巻き込まれ…。

若造に世界が救えるか!!

-感想-

実は前々から薄々感じてはいたんだけれど、本作を観ていてはっきりしましたわ。
どうやら私は無駄に頻繁に舞台があちこちに飛ぶ映画は余り好みじゃないみたい。
なーんか観ていて落ち着かないし、話がややこしく思えたりもするからかもしれないが。
まぁ最近の『007』みたいな例外もあるにはあるけれど、本作は色んな国へ行ったり来たりして、テンポ悪いし無性にダレてきて仕方が無かった。
どっしりと一つの国、もしくは街で話を進めてくれた方が自分的には展開に乗れ易いのかも。

結局話の丁度半分辺りで一旦観るのを止めて、2日掛けてやっとこさ2時間を乗り切ったんだけど、前作も大して面白いとは思わなかったが、この2作目もそんなに夢中になって観れる程の内容でもなかった。

強いて良かった点を挙げるとすれば、ヴィクトリア役のヘレン・ミレンがキャラの中で最も格好良かったで賞を与えてあげたかった事と、何故にそこまで自家用機に拘るのか意味不明で賞のイ・ビョンホン位かなぁ。

私の中で最高に盛り上がったのも、この2人が協力してスポーツカーを爆走させながら銃を撃ちまくるシーンだったし。

悪いけど他には特に心に残った場面ってのが無いんだよね~。
アンソニー・ホプキンスの最期も「どうせ」と思ってたら案の定、定番通りの事やってくれてたし。
「滅多に見れない光景だぞ」
核だよ、核!
あんな至近距離で爆発したら被爆するっちゅうねん。
何、呑気な事言って平然とやり切った顔しているのやら。

サラ役のメアリー=ルイーズ・パーカーが、ピンチに陥る度に誰彼構わずキスしまくって相手を油断させるも、それを間近で見ていたフランクの嫉妬を買うってのは、この映画での大きく笑える箇所かもしれないが、私はトコトコ近づいてきて徐にフランクの唇に情熱のキスを与えてサラが呆然とするキャサリン・ゼタ=ジョーンズのシーンの方が可笑しかった。

結果的にはイカした婆さんヘレン・ミレンが居てくれたこそのこの評価であって、彼女が出ていなかったらと思うと・・・まぁ、そういう事だ。

評価:★★★
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メーカー:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン

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関連作:
『RED/レッド(2010)』(第1作)
『REDリターンズ(2013)』(第2作)
コメント (12)
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ゴースト・エージェント/R.I.P.D.

2014年05月04日 13時19分45秒 | 洋画アクション
R.I.P.D.
2013年
アメリカ
96分
アクション/アドベンチャー/コメディ
劇場公開(2013/10/18)



監督:
ロベルト・シュヴェンケ
『RED/レッド』
製作総指揮:
ライアン・レイノルズ
出演:
ジェフ・ブリッジスロイシーファス・パルシファー
ライアン・レイノルズニック・ウォーカー
ケヴィン・ベーコンボビー・ヘイズ
メアリー=ルイーズ・パーカープロクター
ステファニー・ショスタクジュリア・ウォーカー
マリサ・ミラーロイのアバター
ジェームズ・ホンニックのアバター



<ストーリー>
潜入捜査中に殉職した警官・ニックは、成仏できない死者を逮捕し黄泉の世界に送り返す秘密組織“R.I.P.D.”にスカウトされ、1800年代から働くロイとコンビを組むことになるが…。

成仏しやがれ!

-感想-


多分このハチャメチャなノリが自分的には結構な程にツボにハマッたのだろう。
妙に最初から最後までワクワクした気持ちで観れてしまった。

死ぬ前のニックの相棒がケヴィン・ベーコンだ?
怪しさプンプン漂ってくるやんけ。
しかも二人だけの秘密である押収した金塊をどうするこうするで揉めている。
案の定・・・やっぱりな、と。
ただボビーまでもが悪霊で、プラス悪巧みを企む親玉だったってのは読めなかった。

ちゅう訳でこの親玉ボビーが率いる悪霊軍団と最終決戦にもつれるまでに、新しくニックの相棒になるのが西部劇ガンマン気取りのロイ。
この白髭生やしたジェフ・ブリッジスがやたらとカッコいい。
ガンマン気取っているだけあって、銃の腕前もピカイチ。
ほぼ百発百中で華麗に悪霊を仕留める銃捌きには痺れる。

笑えるのが現実世界に行った時に人間側から二人を見ると、ニックはよれよれの中国爺さんなのに、ロイは猛烈な美女って所。
ニックが思わず「それはズルいわ」て言ってしまったのも納得の二人の見た目の落差っぷりには何度も笑わせてくれる。
人間側と自分側の視点をちょこちょこ変えて視覚で笑わそうとする演出は面白い。
ニックが手にしている対悪霊退治用の銃が人間から見ると“バナナ”ってのにも吹いた(笑)。

終盤辺りでの上から大量の車が落下してくるものだから、悪霊とカーチェイスしつつ加え落下車を避けながら目的地まで突破しなければならない一連の流れはかなり派手目なアクションシーンになっていて、ドッカン系が好きな人ならそこそこに興奮するはず。

ボビーの最期は意外と呆気無いものだったが、ニックが中国爺の姿じゃない本来のライアン・レイノルズの姿でようやっと愛する妻と抱き合えるハッピーなエンドも良い感じ。
エンディングではロイの計らいでニックの現世での見た目が変わってしまったのだが、どっちもどっちてのがまた可笑しかった。

話の流れに無駄なくダレ場なくテンポ良くサクサク進むので、思ってたよりも内容を楽しめちゃった自分が居ましたねぇ。

評価:★★★☆
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関連作:

『ゴースト・エージェント/R.I.P.D.(2013)』

『ゴースト・エージェント/R.I.P.D.2(2022)』

コメント (8)
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AAAH!ゾンビーズ!! 俺タチだって生きている

2014年05月03日 01時38分11秒 | 洋画ホラー
WASTING AWAY/AAAH! ZOMBIES!!
2007年
アメリカ
91分
ゾンビホラー/コメディ
劇場未公開



監督:
マシュー・コーネン
脚本:
マシュー・コーネン
出演:
マシュー・デイヴィス
コルビー・フレンチ
ジュリアンナ・ロビンソン
マイケル・グラント・テリー
ベッツィ・バトラー
リチャード・リール
ジョエル・マクラリー
トレイシー・ウォルター
オーレン・スクーグ
マイケル・コルナッキア




<ストーリー>
アメリカ西海岸にある陸軍の極秘施設で行われていた実験が失敗し、兵士がゾンビになってしまう。一方、おバカな若者・マットが作ったソフトクリームを食べた4人がゾンビ化し…。



-感想-

2007年製作って結構古い作品を今頃リリース?
何かが面白いんだろうと思って借りてみたのだが、成る程!
演出が斬新。
今までに無かったユニークな発想。
これが中々にイイ!

軍が開発した液体状の実験薬が入ったドラム缶がトラックの荷台から転げ落ちて、その液体がアイスクリームの原液と混在。
そうとは知らずに仲良し4人組が緑色に発光するアイスを食べたら、ものの数秒でハイ!ゾンビ化。
ところが、彼らは自分達がゾンビになった事には全く気づいていない(笑)。

ここでこの映画のユニークな発想が活きてくる。
生きている人間目線では白黒で描写。

当然彼らの姿はゾンビそのもの。

ところが、本人達目線ではカラーで描写。

何故か出会った人々が大声で叫びながら自分達を見て逃げ出す姿に、え?何で?みたいなさっぱり分からないというそのキョトンとした表情が笑える。

中には応戦してくる人間もいて、4人は訳が分からないまま戦うのだが、ショットガンで撃たれても、手首を切断されても痛くも痒くも無い事に気づき、あれれ?って(笑)
そこに登場するのが、その実験薬の存在を知る軍人の男。
彼は彼らに「あの薬を体内に入れた事で我々はスーパーソルジャーになれたのだ!」と説明し、一同納得。
こうして軍人を加えた5人は人々を恐怖に陥れている元凶を探ろうと決意するんですが、もうお気づきの方もいられるかもしれませんが、この軍人も既にゾンビですww

自分達の身に起きた事を全く理解していない5人が、“何が人間を脅かしているんだ!!”って、全部お前らだよっ(笑)。

もう一つ、面白い発想だなと思ったのが、5人が見る人間は動きが早送りで、耳にするのは高速早口なんですよね。
最初なんでそういう演出なん?て疑問に感じたのですが、よくよく考えると「ああ!」って。
ゾンビって動きが超スローじゃないですか。
だからゾンビが目にする耳にする人間の言動は全部速くなるっていう訳。
この発想は上手い!とかなり感心しちゃいました。

これ、ラストまで本人達気づかずのままでエンディング迎えて欲しかったかも。
それか、最後の最後にようやく知らされて唖然とするとか、そういうのでも良かったような気がするんだが、なんかゾンビになった事を知る以前と以降とでは可笑しさが大分悪い意味で変わってしまったような気がするんだよねぇ。
ボーリング場でのドタバタ劇まではちょこちょことクスッて笑いながら観れたんだけど、そこからは笑いが消えて平凡になってしまったのがとても惜しい。
映画の〆方としても、うーんイマイチに思えたし、後半の盛り上げが少し失敗しているのが勿体無いなぁ。

評価:★★★
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