銀座ジャズバーエムズのブログ

 生演奏のある小さなバー・・・「大人のくつろぎ空間」をお探しの方にご案内申し上げます。

通と粋

2014-02-26 13:06:48 | 日記

 「ジャズは素人ですから」「曲も知らないし」etcetc....
尻込みする方。「今度はいろいろ勉強して来ます」と意気込む方。
 何年か前にも書いたことがありますが、『期待されるオーディエンス像』
というのは、できれば勉強などせず、雑念を持たずに現場の音に身をゆだね、
「良くわからないけどなんかいい気分」で帰ってくださる・・・
これに尽きると思うのです。
 もちろん、若い時から好きで好きでたくさんのコレクションを持ち、
いろんな演奏の履歴にも詳しい方が、それについて専門家と話したい、
というのも分からなくはありませんが。

 色々なことを勉強して覚えれば、誰でもそのことの「通」にはなれます。
ただし、それを鼻高々と、あるいは一所懸命他の人に(ある時は専門家に)
話す、というのは「無粋=野暮」と申します。
「おっそういうことを知ってるなんて、通だね
というのも確かに一つの褒め言葉ですが、褒めてくれる人は多くの場合
その人よりも良く知っている、あるいはわかっているわけです。
いわば、生徒が先生に褒められる、というレベルでの話。
「粋」な人というのは基本的に大人ですから、他人の褒め言葉など
期待もしないし意に介していません。これも気づく人だけが気づいて
「あの人、粋だな~~~」と思うだけ。
では、どうすれば「粋」になれるか?
残念なことに「粋」というのは、その人の持っている感性の領域なので、
勉強しても精進しても、なれないものはなれません。

 銀座というところは、もともと通やら粋人が集い、良くも悪くも
(感じ良くも悪くも)行き着いたところの会話や情景を経験できる場だった
のだと思います。 通りの風景が変わっても、老舗がひっそり消えて行ったり、
また、裏切られるような内容になっているとしても・・・
たくさんの通人粋人が残した息吹みたいなものをまだ感じることができて、
それが銀座を大切に思うよすがにもなっている気がします。 徒然。
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ノンジャンル・セッション

2014-02-26 12:46:13 | 日記


 ギタリスト:辻邦博さんとの「初デュオ」、演奏曲目は、
ジャズ・スタンダード以外にビートルズ、クラプトンからピアソラにまで及び、
さらに「昭和歌謡はないの?」というリクエストにも応えて、
私の歌った曲目; 
Here,There,Everywhere
Love Me Tender (Duet)
Skylark
Feelings(ギター一本だとまたいいんだ、コレが自画自賛)
港が見える丘
You'd Be So Nice To Come Home To
蘇州夜曲
My Love
Do You Know What It Means To Miss NewOrleans

二曲目のデュエットが成功した時点で辻さん
「これでユニット成立」と高らかに
辻さん自身も大いに弾き語りました

 一つの楽器(ピアノのようにたくさんの音を奏でられない楽器)と
「サシで」というのは、自分の音をとても良く聴けるので、いつもと違った
緊張感もあり、またその曲のメロディーとコードがどのように進んで行くのか、
自分が音を出しつつ固唾を飲んで見守っている、という感じのワクワク感が
あるものですねクセになるかも

 「次のデュエット曲は何にするか?」反省会も熱が入りました
次回は3月25日(火)です
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