銀座ジャズバーエムズのブログ

 生演奏のある小さなバー・・・「大人のくつろぎ空間」をお探しの方にご案内申し上げます。

陽の当たる側を

2015-03-27 15:08:34 | 

「 共に歩く人もなく 語り合う人もなく

まるで光の当たらない人生

ある朝 君がやって来て ついに僕に光が差した

今 僕は心に太陽を抱いて 新しい一日を過ごす

心の屈託はすべて吹っ飛んだ

どうすればいいのかを 君が教えてくれてから・・・それはね

 

コートと帽子を引っ掴み 屈託はドアのところで捨てて

陽の当たる側の道へ 歩き出せばいい・・・・・

 

 もうおわかりですね

超有名なスタンダード曲のバース部分です。

これまで知らずにいましたが、「明るい表通りで」という題名が

どうもしっくりこないなあ、と思ってバースの部分を調べてみました。

やっと「腑に落ちた」という感じ

  長い曲や意味の深い歌詞を歌う場合、

歌詞が聴く人にクリアに伝わっているかどうか、

(発声、発音がきちんとしているかどうか)がまず第一、

次に、曲をスッキリと歌いこなして、聴く側を退屈させないかどうか、

(音程、リズムが決まっているかどうか)=ここまでは物理的技術的な問題。

最後に「そういう歌だったのか」と、良い印象が残るかどうか。

これはその人の歌い方に説得力があるかどうか、ということで、

生理的な好みも影響する、聴く側の主観的な部分でもありますが。

これらが「良い歌を良く歌えたかどうか」の基本的ポイントです

従って、自分が勉強して気に入ったからといって、やみくもに

バースを歌う、という力量があるのかどうか、あったとしても

そういう聴かせ方をしていい場合かどうか、は常に気になります。

気にするべきです。もっとも、これはプロの歌手のお話ですけど。

でも、もともとの意味を知っておくことはもちろん大事ですよね。

現場の演奏をスウィングさせることはもっと大事ですけれど、

楽器の演奏家でなく歌手の場合は「何を歌うか」という時点で

もはやその人の人柄から力量まで現れるものだという気がします。