星への階をかけて、それを登ろう 愛し合うボクたち二人で
夜は歌で満ちている
バイオリンの音色も聴こえる
青い夜のとばりが下りるところ
漂い行けば 月がぼくらを導くよ
ヒナギクの花びらに乗って ゆったりと丘の縁を回って行こうね
小さな夢に乗って ときめきのてっぺんに乗って
星への階をかけよう とても素敵な階段を作ろう
ああ、君と天国に上って行く気分だ
星への階をかけて 君と上って行こう
五十嵐さんお得意のナンバー、七夕の宵にぴったりでした
少しばかり夏負け気味の親分、珍しく椅子に掛けてくつろいだ演奏
興が乗ってきて、越し方のお話もいろいろと
初めて吹いた楽器はクラリネットだったこと、
バンドボーイをしていた十代の頃、「あのオジさんについて行きな」
と言われたのが植木等氏が歌とギターを担当するジャズバンドで
当時、東銀座のビルにあった「エデン」というダンスホールだったこと。
アルトに目覚めてフロントを務めるようになり、
横浜の「モカンボ」に守安祥太郎さんたちとのバンドで出ていたこと、
そこの深夜から朝にかけてのセッションで、あの有名な
ただ一枚のライブ録音盤が生まれた経緯・・・・
ジャズ好きな方なら、その場で演奏したご本人からじかに聞く歴史に
思わず息をのむ、というほどの、極め付きエピソードを
和やかな会話の中で聞ける、まさに僥倖
エムズに集う演奏家とファンの大好物
王道スタンダードの私たちらしい楽しみ方を、できるだけ永く、
できるだけたくさんの方々と共有したい、という願いを、
この夜の星たちがきっと叶えてくれる、と思えた時間でした