ある時'It's The Talk Of The Town'「街のうわさ」
(・・・結婚式の案内状を出して、親戚からお祝いももらってしまったのに
ちょっとしたことでケンカして連絡をくれない どうしよう、街中のうわさに
なっちゃって顔を上げて歩けないよ。 ボクを許して帰って来ておくれよ~~)
を軽く解説して歌ったら、初めてみえていた若い女性が(英語の歌詞を
しっかり理解なさったようでしたが)
「ドンピシャですねえ 実はこないだ婚約破棄しちゃって
ま、案内はまだ出してなかったので、この登場人物よりはマシですね。
アッハッハ」 あっけらかん
それからも会話が弾んでしまい、まあ、面白いご縁でした。
が、ずっと以前にやはり若い女性が一人でみえて
「何かリクエストがありましたら・・・」
「実は失恋したばかりで・・・でも、やっぱり失恋のバラードが聴きたいです」
それじゃあ、というので、
「別れてもあなたのことはいつも思っているから・・・」
' I Wish You Love'を歌ったら、号泣されてしまい
私の失策です。逆らって明るい歌にすれば良かった
こういうことがあるからと言って、歌う側がそういう感情を歌に込めれば
感動してもらえるかというと、全然違うのもまた、面白い現象です。
パフォーマンスは受け手の気持ちの中で温められて、目覚めて初めて
香りの花が開く・・・というとお酒の話みたいですが
歌い手と受け手がかみ合ってこその感動になるのでしょうね