銀座ジャズバーエムズのブログ

 生演奏のある小さなバー・・・「大人のくつろぎ空間」をお探しの方にご案内申し上げます。

I'll Be Around

2019-04-09 14:36:10 | 

僕はここらあたりにいるよ

君が今 僕のことを何とも思っていないとしても

僕はここいらにいるよ  これからもずっとね

君の恋が終わって 彼が去って行ったら

僕がその辺にいるからね

 

また別れが来て そして君が

時々「元気だよ」って短い便りをするだけの

僕みたいな存在もあるって思い出してくれる時が来たら

それから 物事がうまくいかなくて辛い時とか

たぶん 僕がぴったりなんだってわかってくれると思うんだ

だから

彼が行ってしまっても

僕がそのあたりにいるよ

 

1942年 作詞作曲:Alec Wilder    あまりにシブい

 

 具体的にその状況や情景がどうなのかは別として

スタンダード曲は「そーだよね~」と共感できる歌詞の内容と、

その「真理の一部」をさらに強く説得するような曲想で成り立っている、と

私は思うのです。

 その昔、「歌いたいけど何を歌ったらいいのかな?」と漠然と

感じていたころは、カラオケもなかったし、日本の歌謡曲の中で

シャレた感じのするものか、または洋楽のコピーかしか、

選択肢がありませんでしたが、聞き覚えたそれらを歌うたびに

「自分の柄じゃないよなあ」という違和感で、居心地が悪かったものです

 ジャズ業界の現場に入って、スタンダードの数々を知ることになってから

「あ~、良かったここに歌うべきものがあった」と思ったのが

そもそもの始まりだったような気がします。

 

 「何を歌うか」は、私にとって大命題で、従って、いろいろな歌手が

みんな歌っているからといって、全然歌う気になれない曲もあり、

誰も知らないのにものすごくのめりこむものもあるわけです。