曲の前や間のMC(アナウンス・・紹介とか解説とか)は、
そのステージを仕切る者にとって、とても大事なポイント。
オーディエンスにとっても、その印象で聴き心地、引いてはその場の
居心地までが左右される重要な要素です。
プロの司会者がいて段取りもキッチリ打ち合わせてあるようなコンサートの
場合と違い、小さなライブの現場では、アクシデントもつきものですし、
たくさんしゃべっても流れを切ることになって、効果半減だったり、
なかなか難しいものです。
先日、あるアマチュアの発表会を拝聴しました。
永年ジャズボーカルを学ぶことを趣味にしていらっしゃる奥様方の集まりで、
オーディエンスはご家族やお友達で満席です
昨年もご出演の一番年かさのご婦人、
「去年は歌詞をすっかり忘れてしまって皆さんにご迷惑をかけて、
どうしようかと思ったら、ベーシストの方が優しく
『ライブにアクシデントはつき物ですから。それも含めて
楽しめばいいんですよ。Beautiful Mistake とも言うくらいです。」と
フォローしてくださって・・・。 たくさんの拍手も頂いて、
ああ、なんて有難い!あなたのお名前は一生忘れません!と言ったのに・・・
忘れてしまいました。」
場内爆笑
「きっと認知症が始まったんだな、今年はここに立てるかしら?と不安だったけど、
お陰様で立ってます ありがとうございます。」
「えっと、それで・・・次は何やるんでしたっけ??」(本当に忘れている)
大爆笑
プロの噺家でも、シナリオがあってもこうは行かないという、
あまりに見事な三段落ちで、ほとほと感心
天然素材に勝てるプロはいないようです