日比谷公園の小音楽堂の両脇には
「モミジバスズカケ」の木があります。
(プラタナスと呼ばれることの方が多いそうですが。)
冬枯れのこの時期に歩くと、どうしても
灰田勝彦さんの曲が浮かんできます。
『鈴懸の径(みち)』
この木をどうして「鈴懸」というのかなあ、
と思っていましたが、写真をズームして見ると、
まさに鈴なりの鈴みたいな実がたくさんありますね。
元々は「山伏」の衣装にある、大きなボンボンみたいな
飾り?(結び目?)のことを言うのだそうで。
歌舞伎の『勧進帳』をご覧になった方は「あ~~」と
納得されるでしょうね。
それはともかく、木枯らしに身をすくませながら、
高いところで揺れている鈴のような実を眺めては
「友と語らん 鈴懸の径
通いなれたる学び舎の街・・・」
と口ずさむ大寒の頃、です。
余談
数十年も前ですが、六本木のハワイアン・バンドの入っている店で
まだお元気だった灰田さんが遊びにいらして歌われたのを
ナマで聴いております。 後でバンドリーダーが
「スゴイな、灰田さん、若い時よりキーが上がってるゼ」
と驚いていたのも記憶に残っています。