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唐胡麻 〈珍しい物を見つけた〉

2007-09-05 16:01:00 | 気になる動物・植物
朝の散歩で歩いていたら、見かけない植物に
出会いました。
葉は麻の葉に似て、茎が鮮やかな紅色
そして、実が茎と同じ鮮やかな紅色
そして、花は小さな白い花が茎に沢山咲いています。
初めて見る植物でした。
調べてみると、「唐胡麻(とうごま)」という名前でした


 全体の写真です(9月3日撮影)

 花の写真です

 鮮やかな色の実が生っています


この植物がどんなものなのか、図書館で調べてみました。

トウゴマ(唐胡麻) Ricinus communis トウダイグサ科【ヒマ属】
  英名:カストール オイル プラント
  和名:トウゴマ/ヒマ(蓖麻)

特徴
 野生では、高さが10mの常緑低木ですが、栽培品種は非常に
 低い一年生植物です。大きい掌状葉を持ち、果は紅色で
 棘状突起があります。

 秋に花柄を出し、小花を総状に付ける。

原産地と栽培
 東アフリカ原産で、世界中の熱帯地方、特にアフリカと
 南アジアで栽培される。果実は年中成熟する直前に
 採取し太陽にさらして熟させる。

 種子はインゲンマメに似て光沢があり
 ひまし油を作ります。緩下剤などにします。

 ひまし油は、無色か暗緑色の脂肪油で、粘性の
 不乾製油です。

成分
 種子は45~55%の脂肪油を含み、主成分は
 リシノール酸のグリセリド、リシン(毒性たんぱく質)
 リシニン(アルカロイド)とレクチンです。
 種子は強い毒性がありますが、その絞り油は毒性が無いそうです。

歴史と民間伝承
 ひまし油は400年も医学的に利用されてきました。
 インドでは、産後に胸にマッサージし、母乳の出を
 良くするのに使うそうです。
 インドの薬草治療家は、ひまし油の湿布を使って
 腫れを軽減し、間接を楽にするそうです。

最近は工業用に需要が増えているということです。

注意:種子は毒性が強いので食べない事です

 参考:世界薬用植物百科事典/広辞苑