うえの写真はイヌサフランの球根と花(コルチカム)です
昨日新聞に、福島県で「犬がイヌサフランの球根を食べて血を吐いて死んだ」という記事が載っていました。家の庭に植えておいたものだそうです。
何でそんなものを犬が食べるんだろうか?
毒草大百科(奥井真司著)「イヌサフラン~魔女のふるさとに自生する神秘の植物~」によると
イヌサフランはユリ科の多年草。ヨーロッパや北アメリカの湿地に自生しているということです。
その危険性は2500年以上も前から学者や医者から警告されていたということです。
秋の彼岸のころ、綺麗な花が咲きます。花が終ってから葉がでます。
球根は「コルチカム」という名前で、販売されています。
大きな球根は、水を与えなくてもそのままの状態で花が咲く、不思議な植物です。
7世紀ごろになると、痛風の鎮静効果があることが、発見される。
ただ、服用量を間違えれば死ぬ危険をはらんだ諸刃の剣とも言える薬用植物であった、と同時に有毒植物だったのです。
安全な処方が発見されたのは、18世紀になってからで、今でも「コルヒチン」は重要な特効薬として使われているということです。
保有する毒の成分は、「コルヒチン」で主に球根に含まれています。
「コルヒチン」という成分の名前は、イヌサフランの学名である
colchicum (コルキクム)に由来している。
コルキクムの由来は、現在のアルメリア(スペイン)の古代都市である、コルキスにちなんで名付けられたのです。
コルヒチンの至死量は1~6㎎
球根には0.2~0.5%含まれている
10g(だいたい一球)も食べれば死んでしまう可能性が高いという。
コルヒチンの反応が出るまでに12~48時間と遅いため、気が付いたときには手遅れということが多くあり、痙攣を起こして意識不明になり、そのまま呼吸が止まって死に至るという、恐ろしい毒なんだそうです。
球根を台所などに置かないようにと新聞に書いてありました。
園芸植物として、これから販売されます。
くれぐれも御注意ください。
花や葉にも強い毒性があり、肌に触れるとかゆみが生じる場合があると「季節の花図鑑」にかいてあります。肌の弱い方は御注意を!
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